3県7市町村一周の旅は皆様のお陰で無事に終了しましたが、前編と後編だけでは書ききれなかった事柄が幾つかあるので、今回はその事について書きたいと思います。
今回の旅で最も頭を悩ませたのが「装備」についてでした。
「なにを」「いつ」「どこに」、その時、自分がどういう状況で、何が欲しいのか、また必要なのか、それをイメージして補給ポイントに何を準備しておくか、もしくは用意してもらうかを考えました。
補給食に関しては、社長に「次の補給ポイントではこれをお願いします」と頼む事が出来るので、さほど大きな問題ではないのですが、ウェア等の装備に関しては、時刻、天候、体調などによって臨機応変に対応しないといけなかったので、本番中も頭を悩ませました。
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(出発時の装備。ザックにウエストバックに地図。「念には念を」で持ったウエストバックは必要無く、重いだけでした)

前編で荒沢岳到着時の元気いっぱいにピースする僕の写真を載せましたが、実際、あの時の僕はあんなに元気はありませんでした。
荒沢岳まで飛ばし気味で来ていた僕は肉体的には結構疲れていました。
でも精神的には、山にいられる事、山で動き続けていられる事が楽しくてしょうがなかったので、前編で紹介したような写真になりました。
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     (肉体的にはこの写真のような感じでしたが、精神的には前編で紹介した写真のような感じでした)

睡魔と闘いながら、越後駒ヶ岳に登っている時、「幻聴」「幻覚」に襲われ、トレイルの真ん中で2時間寝たと書きましたが、その仮眠から起きた時、僕には一つ楽しみがありました。
それは越後駒ヶ岳の山頂直下にある山小屋「駒の小屋」の前にある水場の“美味しい水”。
冷たくて本当に美味しく、いつかこの水で魚沼産コシヒカリを炊いて食べたいなぁと思っています。
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(ガスがかかって見えにくいですが、美味しい水をコップに注いで飲もうとしています。やっぱりここの水は美味い)

2日目の日中は雲一つない夏空で、気温も高く、暑さとの闘いでした。
身体はまだまだ元気でも、暑さで頭がボーとしてきて、本能が走る事を止めようとしている感じがしました。
この時の感覚としては、身体を動かしている自分、走る事を止めようとしている自分、前に進もうとしている自分、3人の自分が僕の中にいる感じで、それぞれの自分が僕の中で戦っている、そんな感覚でした。
それでも、皆さんの応援のお陰で、「前へ前へ」という気持ちが勝り、止まる事無く前進する事が出来ました。
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(「さぁ頑張って行こう!!」“無茶”はしないけれども多少の“無理”は仕方ない。そう自分に言い聞かせていました)

ゴールではカッパCLUBのスタッフの方が“ビールかけ”ならぬ“コーラかけ”で迎えてくれました。
その後、カッパCLUBのオペレーションマネージャーのスッスーさんにコーラを頂き、禁コーラ以来、実に4ヵ月ぶりのコーラを堪能しました。
コーラは実に4ヵ月ぶりなのですが、実は、旅の途中、睡魔を何とかしようとしてコンビニエンスストアで何気なく購入した「眠気スッキリ系」のドリンクと「エナジー系」のドリンクが実は炭酸で、思いもよらない所で4ヵ月続いた“禁炭酸”を解除してしまいした。
飲んでいる時に「あれ?これ炭酸だよね」と気付いたのですが、背に腹はかえられず、一滴残らず飲み干してしまいました。
今は再び“禁炭酸”生活に突入しています。
次にコーラが飲める「特別な時」が今から楽しみです。
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(頂いたコーラを一気飲み。禁コーラ解禁に相応しい特別な時に、実に4か月ぶりのコーラは本当に美味しかったです)

来年もまた「3県7市町村一周の旅」に出たいなぁと思いますが、一人では決められない事なので、今はこの「スノーカントリートレイル」というものをより良いものにする為、頑張りたいと思います。
繰り返しになりますが、今回ご支援、ご声援いただいた全ての皆様に心から感謝申し上げます。
本当にありがとうございました。

2012年7月24日 倉田文裕