仲丸潤(ガイドネーム:ジュンジュン)さんはアウトドアツアーカンパニー「カッパCLUB」のオフィスマネージャーです。
カッパCLUBはこの人なしには考えられないと言っても過言ではない位凄い人で、本来ならばもっと早く紹介するべき方なのですが、僕の文章力ではその凄さを伝えられる自信がなく、このタイミングでの紹介となってしまいました。
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(全ての面でカッパCLUBを支える存在のジュンジュンさん。この方なしに現在のカッパCLUBは考えられません)

オフィスの全てを取り仕切ると同時に、夏はラフティングに、シャワークライミング、冬はエアーボードスノーシューと、各種ツアーのツアーリーダーとして活躍しています。
ジュンジュンさんのスゴイ所は、オールジャンル、全ての面で、完璧な所だと思います。
ツアーリーダーとして、マネージャーとして、ここまで完璧なガイドは他にいないのではないでしょうか。
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(奥様のリツコさんの初ラフティングのガイドをするジュンジュンさん。こんな頼もしい、頼りがいのある旦那になりたい)

そんなジュンジュンさんはカッパCLUBのスタッフからはもちろんの事、他のみなかみ町の全てのアウトドアカンパニーのガイドさん達からも多大なる信頼を得ています。
それを物語る、携帯電話の“短縮ダイヤル”に関するエピソードがあるので詳解したいと思います。
その日、僕はカッパCLUBの小橋社長と、みなかみ町で、秋に開催を予定していたトレイルランニングのレースのコース調査を行っていました。
調査も無事に終わって、カッパCLUBへと帰る際、普段からカッパCLUBと親交の深いアウトドアツアーカンパニーがその途中にあったので、挨拶していこうという事になりました。
その場には僕と社長、そして、そのアウトドアツアー会社のトップの方が2人いて、どういう流れから、その話になったかは忘れましたが、「携帯電話の短縮ダイヤルに誰を登録しているか」という話になりました。
すると、そこにいた全員、皆揃ってジュンジュンさんを登録しているという事がわかったのです。
当然、短縮ダイヤルには、自分が良く掛ける相手、家族だったり、自分の勤める会社だったりを登録すると思うのですが、ジュンジュンさんは、緊急時に掛ける、信頼している人、頼りにしている人として、他社のトップガイドさん達にも登録されているんだとわかり、その絶大な信頼に、只々“凄い”と思いました。
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 (素敵な一枚。右から冒険小屋のミッチーさん、ジュンジュンさんの奥様リツコさん、同じく冒険小屋のヒロさん)

夏の繁忙期、ジュンジュンさんは、ほぼ毎日、シャワークライミングツアーのツアーリーダーとしてガイドをしています。
僕自身もシャワークライミングのガイドをする事が多いので、一緒にツアーに出る事が多く、身近で、他社のトップガイドさん達からも頼られる、その凄さを見ているのですが、ジュンジュンさんは、まず、準備の段階からして凄く、ツアーで何が起きても対応できる準備というのを、その時のお客様や天候、ガイドのメンツから判断、予測して自ら準備、もしくは指示を出しています。
「この人には“何が”、“どこまで”、“どのように”見えているのか」と思う位まで、先を見据えていると感じるのですが、ツアー中はもちろんの事、ツアーが終わってお客様を見送る所、もっと言えば、お客様が宿や自宅に、時間通りに、無事に到着するところまで想像し、準備して、ツアーを組み立てているのだろうと感じます。
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(冬もエアーボードやスノーシューのツアーリーダーとして活躍するジュンジュンさん。一年通して全くスキがありません)

もちろん、ツアー中の“お客さんへの気遣い”、“僕たち後輩ガイドへの配慮”、“他カンパニーのツアーへの気配り”も凄く、“安全に”、しかも“楽しく”、どんなお客様でも、どんな環境でも、満足させてしまうので、本当に凄いと思います。
同じく、シャワークライミングのツアーリーダーとして活躍している、コイズ君もジュンジュンさんは凄いと言っています。
コイズ君に聞いた話によると、数年前に、他のカンパニーのツアーで、アクシデントがあった時も、ジュンジュンさんが、いち早く駆けつけ、現場を統率し、適切な判断で、冷静に指示を出し、見事にその場を治めたそうです。
とにかく、どんな時でも冷静沈着で、それはガイドをしている時に限らず、オフィスにいる時も、カッパCLUBで作業をしている時も、アドベンチャーフェスティバルの実行委員長を務めている時も、また然りで、僕は川でも、沢でも、ベースでも、助けてもらいっぱなしです。
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(いつも完璧なガイディングをするジュンジュンさんがお客さんの前で偶に見せるこういう一面。こっちまでホッとします)

そんな半端なく凄い人であるジュンジュンさんに言われた一言で、僕の競技人生に良い意味で、大きな影響をもたらしてくれた言葉があります。
「走るしか能がないクラッチ君」、これは僕がジュンジュンさんに、「お疲れ様です」とあいさつした時に、何気なくジュンジュンさんが僕にかけた言葉なのですが、丁度この頃、僕はアドベンチャーレースをやめて、トレイルランニングに専念するかどうか迷っていたのですが、この言葉で、いい意味で吹っ切れ、背中を押してもらって、決断をする勇気をもらいました。
ジュンジュンさんは何も知らずにかけた言葉だと思うのですが、僕にとっては、途轍もなく大きな意味を持つ言葉になりました。
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(ジュンジュンさんと一緒のボートに乗らせていただいた貴重な一枚。とにかく緊張していたので何も覚えていません)

「いつかジュンジュンさんの様になりたい」とか、「目標の人です」、「憧れの人です」と気軽に言える次元の人ではありませんが、人間として、アスリートとして、ジュンジュンさんに認めてもらえるレベルに、僕もなっていきたいなと思います。
正直、僕のこの文章では、ジュンジュンさんの凄さが皆さんに伝わっているとは思えませんが、もっと精進して、僕の文章力が向上したら、また、改めてジュンジュンさんの凄さについて書きたいと思います。

2012年11月2日 倉田文裕