10月14日、15日、“富士山の見える山”に登り、“富士山の見える温泉”に入るという旅に、山梨県まで行って来ました。
前回は、10月14日に行った“富士山の見える山”、「三ッ峠」への登山について書きましたので、今回は、15日に行った“富士山の見える温泉”について書きたいと思います。
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(「ほったらかし温泉」。日の出の1時間前から22:00(最終受付21:30)まで入れます。日の出も夜景も最高です)

今回、入りに行った“富士山の見える温泉”は「ほったらかし温泉」という山梨市にある温泉です。
テレビでも紹介されているので、既にご存知の方も多いと思いますが、「富士を望み、甲府盆地を見下ろす眺望と、“星空が天井”と謳われる夜景が好評」の温泉です。
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 (トイレの看板。男子は看板通り“普通のトイレ”でした。女子の“眺望トイレ”が気になりますが、一生入れません)

“綺麗な夜景を見ながらの温泉”というのも捨て難かったのですが、今回は“日の出”と“富士山”を一緒に見ながら温泉に入りたかったので、ちょっと早起きをして、甲府駅から始発電車に乗って、日の出に間に合うように「ほったらかし温泉」まで行きました。
「ほったらかし温泉」という名前の由来は、Wikipediaによると、“宣伝もサービスもなし、勝手に楽しんでというところからほったらかし温泉と名付けられた。昔、山の地主が穴を掘ったところ、温泉がわき出たのを地主は別に何とも思わず、ほったらかしていた所から名付けられたという説もある”だそうです。
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  (「あっちの湯」(昼間)※施設内は撮影禁止なのでホームページより写真を拝借しました)

ほったらかし温泉」の浴場は「こっちの湯」と「あっちの湯」の2箇所あり、平成11年に開場した元の湯「こっちの湯」は富士山を真正面に望む眺望と落ち着いた風情が人気で、平成15年末に開場した「あっちの湯」は、「こっちの湯」に比べ、2倍の広さで、新日本三大夜景に認定された甲府盆地を一望できるロケーションと雄大さが人気だそうです。
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  (「あっちの湯」(夜間)※施設内は撮影禁止なのでホームページより写真を拝借しました)

「ほったらかし温泉」の従業員の方は、毎朝、まだ暗いうちから浴場の清掃を開始するそうなのですが、その際に目にする東の山並みから昇る日の出の光景に深い感動を覚えていたそうです。
「この感動をお客様にも味わっていただけたら…」という思いから、毎朝「あっちの湯」を日の出の1時間前から開場するようになったそうです。
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(施設が高台にあるので、お風呂の外からも良い景色が見えます。ススキに、富士山、気持ち良い秋空、最高です)

日の出前のまだ薄暗い時間に「ほったらかし温泉」に到着すると、流石は人気温泉、すでに沢山の車が駐車場に停まっており、その多くが他県ナンバーの車でした。
タクシーの運転手さんの話によると、休日の混み具合はこんなもんじゃないという事だったので、平日に行って良かったと思いました。
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 (前日は山頂から、この日は温泉から、綺麗な富士山を見る事が出来ました。山も温泉もほうとうも最高でした)

早速、入浴料を払って、日の出時刻に開場する「あっちの湯」に入りました。
中に入ると、内風呂、露天風呂、共に、すでに沢山の人がおり、皆、温泉に浸かりながら、日が昇るのを今や遅しと待っていました。
僕は取り敢えず、洗い場で全身を洗ってから、露天風呂へと向かいました。
露天風呂に出ると、辺りはすっかり明るくなっており、もうそろそろ東の山並みから朝日が顔を出すのではないかという感じでした。
そして、露天風呂に浸かって、数分後、東の山並みの向こう側から、綺麗な朝日が姿を現しました。
朝靄がかかった幻想的な富士山と綺麗な日の出を同時に見れるという、これ以上ない、とても綺麗で、贅沢な景色でした。
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(お決まりの写真撮影。露天風呂で、こんな風に“ほったらかし”状態で暴れたかどうかは…ご想像にお任せします)

温泉に浸かりながら、「ここで、初日の出を見れたら最高だろうな」と思いましたが、やはり、元旦は混雑が予想されるので、前売り券による定員制を導入しているそうです。
日の出後も、僕はしばらく気持ち良い露天風呂と甲府盆地や富士山の景色を楽しんでいたのですが、ふと周りを見渡すと、露天風呂が急に空き始めた事に気付きました。
僕みたいに初めてここを訪れた人は、日の出を堪能した後も、引き続き、温泉や甲府盆地、富士山などの風景を楽しみますが、常連のお客さんは、日の出前から、既に温泉は十分に堪能しているので、日の出を堪能したら、もうお風呂から出てしまうみたいです。
それでも、「平日の早朝にこんなに」と思う位のお客さんが露天風呂にも内風呂にもいたので、流石は人気の温泉だなぁと思いました。
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(タクシー乗り場。手作り感満載の「イス」がとても良いです。人も、お湯も、雰囲気も、とても「ホッ」とする温泉でした)

前日の“富士山の見える山”に引き続き、“富士山の見える温泉”も最高でした。
“富士山の見える”という条件付きの旅だったので、天候だけが心配だったのですが、2日間ともに最高の天気に恵まれ、“最高の旅”で終える事が出来ました。
今回の旅が最高に楽しかったので、来年も“富士山の見える〇〇”の旅は継続しつつ、実際に富士山にも登って日本一高い所からの景色というものを堪能しに行きたいと思います。

2012年10月30日 倉田文裕