2012年11月

Linea cessata 「廃線敷ランニング」

僕の故郷は日本列島のほぼ中央に位置する長野県松本市です。
恵まれた自然に囲まれた山の都で、西側には日本の屋根「北アルプス」、東側には「美ヶ原高原」を望む事が出来ます。
旧国鉄廃線敷きウォーキング
安曇野市観光協会公式HPに掲載されているマップ。歩きながら歴史に触れられる片道約6kmの良いコースです)

そんな松本市のお隣には、平成17年10月1日に、豊科町・穂高町・三郷町・堀金町・明科町の5町村が合併して誕生した「安曇野市」があります。
安曇野市は北アルプスの山麓にひろがるのどかな田園地帯にあり、僕も、偶に安曇野市にある「光城山」や「長峰山」という人気トレッキングコースがある山に走りに行きます。
「光城山」や「長峰山」の紹介は、また今度にするとして、今回は最近知ったもう一つの人気のトレッキングコースを紹介したいと思います。
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(要所要所にしっかりと案内板が設置されており、JR明科駅から迷うことなく廃線敷へと入って行く事が出来ます)

今回紹介するのは、明科地域にある「旧国鉄篠ノ井線の廃線敷コース」で、昭和63年に廃線になった旧篠ノ井線跡を歩くというコースです。
86年間、人と荷物の足を務めたのちに、幕を閉じた旧国鉄篠ノ井線が、トレッキングコースとして生まれ変わり、かつての面影を色濃く残した、片道約6kmのほぼ平坦なコースを楽しむことが出来ます。
今回はJR明科駅からスタートし、旧第2白坂トンネル入り口で折り返して戻ってくるという往復コースで、片道約6km、往復約12kmの“廃線敷ランニング”を楽しんできました。
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  (コース上に2つあるトンネルのうちの1つ「三五山トンネル」。通行可能時間は冬期はAM7:00~PM5:00)

JR明科駅を出ると、ロータリーの北側に陸橋があるので、まずその陸橋を渡って線路沿いを北へ北へと進みます。
次に会田川という川を渡ると、山にぶつかるので、そこを左に曲がり、線路下を通って山を回るように進み、神明宮という神社の前を通り過ぎます。
神社の前を通り過ぎると、駐車場が現れるので、更にその奥へと進むと、電柱が並ぶ廃線敷がいよいよ見えてきます。
明科駅から廃線敷の入り口まで「旧国鉄篠ノ井線廃線敷遊歩道」という案内板が要所要所、丁寧に設置されているので、その通りに進めば、基本、迷う事なく廃線敷の入り口まで行く事が出来ると思います。
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(電柱が立ち並び、当時の信号機や仮設駅跡など、旧国鉄時代の面影が所々に残るコースはフラットで走りやすい)

廃線敷を走り始めると、すぐにコース上に2つあるトンネルのうちの1つ「三五山トンネル」というトンネルが見えてきます。
このトンネルは2010年4月に一般開放されるまでは、通行止めになっていて、左に迂回し、一度国道403号線に出て、トンネルの反対側まで行く必要がありましたが、現在は整備され、トンネル内は薄明かりのランプで照らされ、とても良い雰囲気で、快適に通り抜けられるようになっています。
トンネルを抜けるとそこは雪国…ではありませんでしたが、「三五山トンネル」を抜けると、そこには一直線に真ー直ぐ延びる綺麗な廃線敷がずーと続いていました。
以前は線路だった事もあり、幅も広く、終始フラットで、とても気持ち良く走る事が出来ますが、線路が撤去され、舗装されていない道がそのまま残されているコースなので、石コロがゴロゴロしている所もあり、捻挫には注意が必要かなと思います。
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(廃線敷きという事だけあって、コース上には写真のような石がゴロゴロな所もあるので、捻挫には注意だと思います)

「三五山トンネル」を抜けて、折り返し地点の白坂までの間、約20ヘクタールには、約3万本と言われる「けやきの森」が広がります。
樹木はフィトンチッドと呼ばれる物質を発しており、リラックス効果や免疫力の向上が期待できるとされているそうですが、中でも「けやき」は、その発生量が多いそうです。
そんな「けやき林」を駆け抜ける“廃線敷ランニング”は心身ともにリフレッシュできる“最高の森林浴”かもしれません。
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 (普通、踏切のド真ん中で寝ていたらメチャクチャ怒られると思いますが、ここは電車が来ないので怒られません)

線路を守る為、防災林として植えられた3万本のけやきの森を奥へと進むと、「けやきの森自然園」という森林浴とマレットゴルフを楽しめる公園が右側に現れます。
僕が走りに行ったときは既に紅葉も終わってしまっていましたが、春の芽吹き、秋の紅葉、福寿草など、四季折々の自然を味わう事が出来、綺麗なトイレもある公園なので、休憩ポイントとしても非常に良い公園だと思います。
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(コースの脇にあるマレットゴルフ場。福井県生まれのスポーツで、最も盛んにプレーされているのが長野県です)

その「けやきの森自然園」を横目に見ながら、廃線敷を更に奥へと進むと、2つ目のトンネル「漆久保トンネル」が見えてきます。
このトンネルは、明治時代の面影が今でも色濃く残る、総レンガ造りのトンネルで、全てレンガで造られているとは思えない位に美しいアーチを描く芸術的なトンネルです。
トンネルの長さ自体は、それほど長くないのですが、明科で焼かれたレンガが使われていて、趣があり、かつてはここを蒸気機関車が通っていたんだなと思うと、とてもワクワクしました。
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(コース上にあるもう1つのトンネル「漆久保トンネル」。明科で焼かれたレンガが使われている総レンガ造りのトンネル)

漆久保トンネルの上には木曽の御嶽山の表参道を開いた普寛(ふかん)像と裏参道を開いた覚明(かくめい)像が祀られています。
トンネルの上を通る細い道は昔の善光寺道で、ここはトンネルが出来る前は善光寺参りに行く旅人の近道だったので、道中の安全を願って祀られたそうです。
時間が無い方や疲れた方は、ここで引き返しても良いと思いますが、更に奥へと進むと、今はほとんど何も残っていない潮信号所という場所を経由して、コースの折り返し地点「旧第2白坂トンネル」前の大きな駐車場に到着します。
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(折り返し地点の「旧第2白坂トンネル」。明科駅からここまで約6kmですが、距離を感じさせない楽しいコースです)

復路は気持ち下り基調なので、往路よりも楽で、更に気持ち良く走る事が出来ます。
安曇野市のHPでは片道約6kmで、約2時間30分のコースと紹介されていますが、距離を全く感じさせないフラットで、非常に気持ちの良いコースなので、是非一度、歩きに(走りに)来ていただきたいと思います。
けやきが色付く10月下旬から11月初旬や新緑の5月などがおススメですが、夏、けやきの森の木陰で過ごすのも最高だと思います。
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(明科駅へと戻る復路は微妙に下り基調。往路よりも更に気持ち良く走れます。桜や紅葉の時季にも来てみたいです)

最後に、安曇野市観光協会公式HPに掲載されている「廃線敷きウォーク」の文章を紹介します。
『 旧国鉄篠ノ井線は明治35年に全通、長野県の南北を結び多くの人や物資を運搬してきました。
昭和45年に蒸気機関車が姿を消して電化され、昭和63年に新線が完成した事で86年間の役目を終えました。
レンガ積みの漆久保トンネルや当時の信号機など面影が残るコースを歩いてみませんか。
3万本のケヤキの木が植えられた、廃線沿いにはケヤキの森・漆久保トンネル・展望のよい東平などの見所もあり、ケヤキが色づく10月下旬から11月初旬・新緑の5月などはお薦めですが、夏、ケヤキの森の木陰で過ごすのも最高です。』

信州安曇野市にいらっしゃる機会がありましたら、是非「旧国鉄篠ノ井線廃線敷コース」を走る、もしくは歩いてみて下さい。

2012年11月26日 倉田文裕

Pista di montagna 「スノーカントリートレイル体験ハイク~日本二百名山・平標山」

11月11日、2012年度スノーカントリートレイル体験ハイク第4段、「日本二百名山・平標山」を行いました。
午前8:30、越後湯沢駅(雪国観光舎)に集合、早速車に乗りこんで、平標登山口の元橋(標高980m)へ向かいました。
天気は曇り、気温はそこまで低くはなかったのですが、風が強かった為、体感気温は実際のそれよりも低く感じました。
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(田中さんが指差す登山口から松手山を経由して平標山へと向かいます。標高980mから1,983mまで登ります)

今回は、平標登山口の元橋(標高980m)を出発し、松手山(標高1,613m)を経由して、平標山の山頂(標高1,983m)へと登り、下りは平標山ノ家(標高1,658m)方面に下りて、平元新道を通って元橋(標高980m)へ戻ってくるというルートで行きました。
僕自身、平標山に登るのは7月のスノーカントリートレイル一周の旅で登って以来でしたが、登っている最中も、その時の事を思い出しながら登っていました。
あの時は一人だったので、「孤独」、「疲労」、「睡魔」等々、色んなものと闘っていましたが、今回は信頼するスノーカントリートレイルの関係者4人と一緒で、睡眠も、体調もバッチリだったので、「孤独」も、「疲労」も、「睡魔」も全く無く、“僕の平標登山史上”、“最高のコンディション”でした。
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(“スノーカントリートレイル一周の旅”以来の平標山。今回は「孤独」も「疲労」も「睡魔」もなく、終始楽しい登山でした)

登山口(標高980m)から松手山(標高1,658m)の方を見上げると、濃いガスがかかっていたので、上に行けば行くほど気温が下がり、尾根に出れば、風も強くなって、山頂に近づけば近づくほど、厳しい戦いが待っていると容易に想像する事が出来ました。
とにかく止まっていると寒いので早速出発、元橋の駐車場には、2、3台の車が停まっており、僕ら以外にも、何組かのパーティーが既に登っていると思われました。
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(巨大鉄塔の下で小休止。残念ながらガスで景色は全く見えませんでしたが、休憩ポイントには最適な場所でした)

駐車場から登山口まで少し舗装路を歩いて、いよいよトレイルへと入って行きます。
最初から結構な傾斜が待ち受けていますが、綺麗に整備された木段とつづら折れの道が続くので、淡々と歩いていれば、知らず知らずの内に標高を稼げちゃいます。
加えて、その辺りのトレイルは、今、紅葉した落ち葉でいっぱいで、赤や黄色に色づいた落ち葉の絨毯がとても綺麗なので、キツさよりも、楽しさや気持ち良さの方が勝ります。
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(標高1,600mまで上がって樹林帯を抜けると、モロに強風を受け、バランスを保っているのも大変な状況でした)

標高1,410mまで上がると、一度傾斜が緩くなり、送電線の巨大な鉄塔が現れます。
丁度その辺りが登山口の元橋(標高980m)と松手山(標高1,658m)の中間地点で、晴れていれば景色も綺麗に見えるので、休憩ポイントとしても最適だと思います。
我々も、その巨大鉄塔の下で小休止をして、現在地の確認と、現在地から松手山、平標山までの距離や標高差、所要時間などを確認しました。
すると、丁度上から男性5人組のパーティーが下りてきたので、話を聞くと、ここより上の稜線上は風が強かったので、無理をせずに下りて来たとのことでした。
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(標高1,600mを越えると少しですが雪が積もっている所がありました。強風に、寒さに、雪。冷え性にはキツイです)

風は日中になれば、気温も上がって、更に強くなると予想されたので、小休止も程々にして、先ずは松手山を目指して再び登り始めました。
鉄塔から松手山までのトレイルは登山道口から鉄塔までのトレイル同様、傾斜がキツイところはありますが、急登の所にはロープが張ってあり、木段も整備されているので歩きやすく、危険な箇所というのは見当たりません。
松手山の山頂とほぼ同じ、標高1,600mまで上がると、平らな尾根に出て、樹林帯を抜けるので、風の影響をモロに受けるようになり、登頂を断念して下りてきた人たちが撤退を決めた、その強風を身をもって感じるようになります。
ただ、確かに強風ではありましたが、すぐに下山を決断しなければならない程ではなかったので、とりあえず松手山の山頂まで行き、小休止を挿んで、そこでこの後どうするかを決める事にしました。
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(「ここまで登りました」的な記念撮影。撮られる方も、撮る方も、強風に飛ばされないように耐えるのが大変でした)

松手山から平標山へは展望の良い尾根道が続きます。
展望が良いという事はイコール、周りに遮るものが無いという事なので、風の影響をモロに受けるという事を意味します。
実際、松手山の山頂でも、かなり強い風が吹いていて、更に先へ進む事を決め、歩き始めましたが、いつ下山の決断をしてもおかしくない状況でした。
尾根道の風は進めば進むほど強くなり、もうバランスを保っているのも難しい位になったので、田中さんと相談をして、再び傾斜が急になる所の手前で引き返す事に決めました。
標高1,600mより上は、チョコチョコですが雪が積もっている所があり、当然の事ながら、更に上に登れば、積雪の量も増えると予想されましたので、「ここで引き返す」というのは最善の決断だったと思います。
「ここまで登りました」的な記念撮影をして、すぐに下山を開始、とにかく、この強い風が凌げる所まで下らないと快適に休む事も出来ない状況だったので、一気に1,400mまで標高を下げ、最初の休憩ポイントの巨大鉄塔まで下りました。
丁度、そこでお昼時を迎えたので、鉄塔下で昼食を食べながら休憩をし、その後、元橋の登山道口まで下りました。
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(良く整備された木段のトレイルは下りも歩きやすく、樹林帯に入れば強風もおさまり、快適に歩く事が出来ました)

今回、残念ながら平標山の頂を踏む事は出来ませんでしたが、あそこで引き返すという決断をした事は100%正しい決断でしたし、無理してでも前に進むという“勇気”ではなく、下山すると決めたあの“勇気”はとてもカッコよくて、素敵な決断だったと思います。
そういう意味では、今回は天候に恵まれず、山頂まで行く事は出来ませんでしたが、途中で下山せざるを得ない状況(強風)を身をもって経験できた事、そういう状況に陥った時にしっかりと下山するという決断を下せた事、その状況をスノーカントリートレイルの関係者4人と共有できた事、そして何より全員何事もなく無事に下山できたという事で、僕自身は最高のツアーだったのではないかと思います。
下山後は冷えた身体を温める為、そして疲れた身体を癒す為に二居温泉の「宿場の湯」に寄ってから越後湯沢駅(雪国観光舎)まで戻りました。
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(標高1,150m位まで下りてくると、ようやく下界の風景が見えてきました。早く冷え切った身体を温泉で温めたい)

次回の体験ハイクは、今年最後の日帰りツアーで、三国峠から猿ヶ京温泉まで約10kmを歩きます。
MTBライドも楽しめる位アップダウンの少ないトレイルで、三国峠から猿ヶ京温泉へ向かうルートは基本下り基調なので、今までスノーカントリートレイルで行った体験ハイクの中では最も参加しやすいコースだと思います。
少しでも興味がある方はこちらで詳しい情報をご覧になってもらえればと思います。

2012年11月19日 倉田文裕

Paese di un sogno 「僕にとっての夢の国」

10月14日、15日に、「富士山の見える山&温泉の旅」に行ってきたという話は、以前、このブログでも書かせていただきましたが、実は、その旅の流れで、もう1ヶ所、「富士山」と同じ位“魅力的な場所”に行ってきたので、今回はその事について書かせていただきたいと思います。
一般的に“夢の国”と言うと、大抵の方は「東京ディズニーランド」を思い浮かべると思うのですが、ジブリ好きの僕にとっての“夢の国”は「三鷹の森ジブリ美術館」です。
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(日本一の山を堪能した後は、僕にとっての“夢の国”三鷹の森ジブリ美術館へ。トトロによる、これ以上ないお出迎え)

以前から「行きたい」と思っていた場所の一つだったのですが、腰が重くて、中々行けずにいました。
今回、ようやく、念願叶って、行く事が出来たわけですが、流石は“夢の国”、平日にもかかわらず館内は沢山の人で賑わっていました。
ローソンのLoopiで購入した入場引換券を入り口でジブリ作品の35mmフィルム(3コマ分)付きの入場券に引き換えるのですが、僕の入場券は、僕の大好きなジブリ作品「紅の豚」のワンシーンで、ポルコ・ロッソとドナルド・カーチスの決闘シーンの一部でした。
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(ジブリ作品の35mmフィルム(3コマ分)付き入場券。僕のフィルムは僕の大好きな「紅の豚」のワンシーンでした)

皆さんの方が良くご存じで、僕が説明するまでもないと思いますが、館内には「となりのトトロ」のネコバスルームや映像展示室の「土星座」、売店の「マンマユート」などがあり、常設展示室では、アニメーションの原理、原始的なアニメなどの展示、製作スタジオの風景再現、歴代ジブリ作品の絵コンテなどの資料が見られるようになっていて、そのどれもがジブリ好きにはたまらない展示になっています。
特に僕は「となりのトトロ」のネコバスルームが気になりましたが、小学生以下のお子様しか遊べないという事だったので、“大きい子供”の私は後ろ髪を引かれる思いでしたが、我慢して通り過ぎました。
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(屋上に立つロボット兵。今回は飛行石を持っていなかったので、ロボット兵を動かす事は出来ませんでした。残念)


屋上には「天空の城ラピュタ」で登場する“ロボット兵”がドーンと立っていて、その奥には、ラピュタ中枢部にある“黒い石”と呼ばれる石版がドーンと置かれています。
“ロボット兵”は高さ約5mもあり、迫力満点ですが、実はジブリ美術館の守り神だそうで、とても優しい顔で佇み、美術館の“平和”と“繁栄”の為に、24時間365日、その場に立ち続けています。
“黒い石”には「ラピュタ語」の文字がしっかりと刻まれていますが、「ムスカ大佐」と違って、勉強不足の僕には何と書いてあるのか、さっぱりわからず、非常に悔しかったので、次の機会までにしっかりと勉強して、全て解読出来る様になりたいと思います。
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(入場券にパンフレット、そして自分へのお土産として買ったスケッチブック。イタリアのトリコロールカラーが素敵です)

一通り全て見終わった後は、「マンマユート」という名の売店へ行きました。
「マンマユート」とは「紅の豚」に登場する空中海賊団の事で、イタリア語で「ママ、助けて」という意味です。
(因みに、イタリア語で書くと「MAMMA AIUTO」と書きます)
以前、このブログでも書きましたが、僕はイタリアに一年間留学していた事があるので、多少イタリア語がわかります。
なので、イタリアを舞台にし、作品中にも度々イタリア語が登場する、この「紅の豚」という作品が僕はとても好きです。
「マンマユート」という売店は、その名の通り、「ママ、助けて」と言わんばかりに、素敵な商品がイッパイで、「あれも欲しい」、「これも欲しい」ってなってしまうので、ジブリ好きにとっては、その高まる“購買意欲”を抑え込むのが非常に大変なお店です。
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(カッパCLUBのお客様に頂いた「ジブリみやげ」コレクション。僕の宝物です。ジブリ好きを公言してて良かったです)

外に出ると、すっかり日は傾き、もう夕方になっていましたが、宮崎駿氏本人の断面スケッチを元にデザインされた建物は、その綺麗な夕日に照らされ、キラキラと輝き、何となく、昼間よりも、更に、“ジブリっぽい”なと思いました。
今回、三鷹の森ジブリ美術館を初めて訪れて思った事は、ジブリ作品同様、一度見ただけ、一度訪れただけでは、その全てを理解するのは難しいのかなという事で、繰り返し見る事、繰り返し訪れる事で、その本質が見えてくるのかなと思いました。
この美術館を訪れた後、今まで以上にジブリ作品を見る回数が増えましたし、今まで以上に見てるときに気持ちが入っている気がします。
また近いうちに再び訪れ、今度は“黒い石”に刻まれた「ラピュタ語」の文字を解読したいと思います。

2012年11月12日 倉田文裕

Quinta gara 「裏磐梯山岳耐久レース2012」

日時 2012年11月4日(日)
種目 50km(山岳コース)
タイム 6:16’08
男子順位 1位
総合順位 1位

11月4日、今シーズンの5戦目「裏磐梯山岳耐久レース2012」に出場する為、福島県まで行ってきました。
このレースは、“「自然の中での遊びは自己責任」”と銘打ち、“コース案内、補給一切なし。自分で必要な荷物を全て背負い、自分で地図を読みながら進む”というレースで、2009年にプレ大会、2010年に第1回大会が開かれ、今年で3回目の開催となります。
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(レース前に大会公式ホームページでこのような「コースの概要」が発表され、参加者は自分で地図を準備します)

トレイル上にコース案内板、エイドステーションが一切設置されていない“ノンサポート・トレイルレース”なので、選手は自分で必要な装備を全て背負い、自分で地図を読みながら進まなければなりません。
レースで使う地図も、主催者側が用意するのではなく、レース前に大会の公式ホームページで発表される上図のような「コースの概要」を参考にして、参加者が各自、自分で用意します。
コースの詳細に関しては、レース前日のコースガイダンスで案内されますが、余程の土地勘がある人でなければ地図無しで、スタートからゴールまでコースを正確に周る事は出来ないと思います。
なので、このレースの義務装備の中には、他のトレイルランニングのレースではまずお目にかかれない、「地図」と「コンパス」という2つのアイテムが含まれています。
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(今回、僕はコース全体を4分割した地図4枚と、より詳細な地図を部分的に4枚、合計8枚の地図を用意しました)

今回、僕がレース前に用意した地図は、合計で8枚。
上図の「コース概要」から考えて、全体を4分割した地図を4枚と、より詳細な地図が必要だと思う所の為に更に別で4枚準備しましたが、レース前日に行われたコースガイダンスでの主催者の方の話を聞き、詳細な地図4枚は必要ないと判断したので、当日は全体を4分割した地図4枚だけを持って走る事にしました。
裏磐梯山岳耐久レース ゴール
(ゴール直前。今年も1位で戻って来れました。それにしても最後の雄国山からの下りは最高に気持ち良かったです)

実は、僕は2010年の第1回大会にも出場していて、その時も運良く優勝しています。
しかし、上の文章を読んで貰えればわかると思いますが、少し特殊なレースなので、参加者も少なく、トップ選手も出て来ないので、優勝しても何の自慢にもなりません。
2010年の時は、まだアドベンチャーレースをやっていたので、“地図読み”と“トレイルランニング”のトレーニングの両方が出来ればと思って出場しました。
今回も、トレーニングの一環として、このレースを走ろうと思っていたので、2日前まで普通にトレーニングをして、敢えて調整とか疲労抜き的な事はせずに臨む事にしました。
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(今回もスタッフの方々は寒い中本当に大変だったと思いますが、皆さんのお陰で参加者の心はとても温まりました)

当日は朝3時に起床し、フィニッシュ地点(いこいの森グリーンフィールド)に自車を停め、バスに乗ってスタート地点(休暇村キャンプ場)へと向かいました。
朝3時の時点で標高800m地点の気温は4℃だったので、標高が1,600mを越えるコースの最高地点では氷点下になっている事が容易に想像できました。
朝6時レーススタート、いつも通り身体が温まるまでマイペースで走り、徐々にスピードを上げていきました。
桧原湖畔のアップダウンの少ない気持ち良いトレイルを数km走り、一度舗装路に出て、「裏磐梯スキー場」へと入って行きます。
ここまでは僕を含めて3人の集団で走っていましたが、スキー場の林道を上り始めた辺りで、「これは自分のペースじゃない」「自分のペースで気持ち良く走った方が良い」と判断し、集団を抜け出し、1人で走る事にしました。
裏磐梯山岳耐久レース2012リザルト
(今回のレースのリザルト。参加者30名というミニレースですが、毎年違うコースを走れるのがとても楽しいです)

標高1,300mより上はレース前の主催者側からの情報通り、雪が積もっていました。
「磐梯山」の頂上直下、コース最高地点の「弘法清水小屋」(標高1,630m)では更に気温が下がり、積雪も多くなり、“冬”の山という感じになっていました。
ただ、流石は日本百名山「磐梯山」の頂上へと続く登山道だけあって、通る人も多く、しっかりと踏み固められているので、走りやすく、上りは大胆に、下りは慎重に進めば何の問題もなく、逆にスリッピーな路面がスリルがあってとても楽しかったです。
「弘法清水小屋」を過ぎたら、赤埴林道を通って「猪苗代スキー場」を下り、今度は登山道を通って同スキー場を再び上がって来ます。
そして、迫力満点の噴火口を左に見ながら、「裏磐梯スキー場」に再び下ったら、今度は「中ノ湯」の方に進み、冷えた身体を温泉に入って温めたいところですが、我慢して「中ノ湯」を通過、「猫魔ヶ岳」へと向かいました。
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(今回もTevaのトレイルランニングシューズ“TEVASPHERE SPEED”のお陰で気持ち良く走る事が出来ました)

スタート直後、集団から抜け出して、1人で走り始めてからは、マイペースよりも1段階上のギアに切り替えて、「これで追いつかれたり、抜かれたりしたら、その人には敵わない」というペースを保つように心掛けて走りました。
このレースをトレーニングの一環という位置づけで走ったという意味では、いい感じに追い込んだ走りが出来たのではないかなと思います。
「猫魔ヶ岳」を通過後は、一度、「雄国沼」の湖畔に下り、最後に「雄国山」に登って、いよいよゴール地点の「いこいの森グリーンフィールド」へと下りていきます。
この「雄国山」から「いこいの森グリーンフィールド」へと下るトレイルがとても気持ち良く走れるトレイルで、ここまで頑張ってきた自分へのご褒美という感じで、楽しく走らせてもらいました。
そして、スタートから6時間16分08秒、スタッフの方達に温かく迎えられ、今年も無事に1位でゴールする事が出来ました。
少し特殊なレース故、参加者の数は少なかったのですが、今回も寒い中、スタッフの方々がとても一生懸命にレースを支えていて、選手はとても心が温かくなりました。
僕は、このレースの雰囲気、特殊性、そして晩秋の絶景トレイルが本当に好きなので、来年も本レースに出場したいと思いますし、来年はレースでは通らない磐梯山にも夏の暑い時期に登ってみたいなと思いました。

2012年11月8日 倉田文裕

Direttore di ufficio 「カッパCLUBオフィスマネージャー」仲丸潤さん

仲丸潤(ガイドネーム:ジュンジュン)さんはアウトドアツアーカンパニー「カッパCLUB」のオフィスマネージャーです。
カッパCLUBはこの人なしには考えられないと言っても過言ではない位凄い人で、本来ならばもっと早く紹介するべき方なのですが、僕の文章力ではその凄さを伝えられる自信がなく、このタイミングでの紹介となってしまいました。
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(全ての面でカッパCLUBを支える存在のジュンジュンさん。この方なしに現在のカッパCLUBは考えられません)

オフィスの全てを取り仕切ると同時に、夏はラフティングに、シャワークライミング、冬はエアーボードスノーシューと、各種ツアーのツアーリーダーとして活躍しています。
ジュンジュンさんのスゴイ所は、オールジャンル、全ての面で、完璧な所だと思います。
ツアーリーダーとして、マネージャーとして、ここまで完璧なガイドは他にいないのではないでしょうか。
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(奥様のリツコさんの初ラフティングのガイドをするジュンジュンさん。こんな頼もしい、頼りがいのある旦那になりたい)

そんなジュンジュンさんはカッパCLUBのスタッフからはもちろんの事、他のみなかみ町の全てのアウトドアカンパニーのガイドさん達からも多大なる信頼を得ています。
それを物語る、携帯電話の“短縮ダイヤル”に関するエピソードがあるので詳解したいと思います。
その日、僕はカッパCLUBの小橋社長と、みなかみ町で、秋に開催を予定していたトレイルランニングのレースのコース調査を行っていました。
調査も無事に終わって、カッパCLUBへと帰る際、普段からカッパCLUBと親交の深いアウトドアツアーカンパニーがその途中にあったので、挨拶していこうという事になりました。
その場には僕と社長、そして、そのアウトドアツアー会社のトップの方が2人いて、どういう流れから、その話になったかは忘れましたが、「携帯電話の短縮ダイヤルに誰を登録しているか」という話になりました。
すると、そこにいた全員、皆揃ってジュンジュンさんを登録しているという事がわかったのです。
当然、短縮ダイヤルには、自分が良く掛ける相手、家族だったり、自分の勤める会社だったりを登録すると思うのですが、ジュンジュンさんは、緊急時に掛ける、信頼している人、頼りにしている人として、他社のトップガイドさん達にも登録されているんだとわかり、その絶大な信頼に、只々“凄い”と思いました。
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 (素敵な一枚。右から冒険小屋のミッチーさん、ジュンジュンさんの奥様リツコさん、同じく冒険小屋のヒロさん)

夏の繁忙期、ジュンジュンさんは、ほぼ毎日、シャワークライミングツアーのツアーリーダーとしてガイドをしています。
僕自身もシャワークライミングのガイドをする事が多いので、一緒にツアーに出る事が多く、身近で、他社のトップガイドさん達からも頼られる、その凄さを見ているのですが、ジュンジュンさんは、まず、準備の段階からして凄く、ツアーで何が起きても対応できる準備というのを、その時のお客様や天候、ガイドのメンツから判断、予測して自ら準備、もしくは指示を出しています。
「この人には“何が”、“どこまで”、“どのように”見えているのか」と思う位まで、先を見据えていると感じるのですが、ツアー中はもちろんの事、ツアーが終わってお客様を見送る所、もっと言えば、お客様が宿や自宅に、時間通りに、無事に到着するところまで想像し、準備して、ツアーを組み立てているのだろうと感じます。
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(冬もエアーボードやスノーシューのツアーリーダーとして活躍するジュンジュンさん。一年通して全くスキがありません)

もちろん、ツアー中の“お客さんへの気遣い”、“僕たち後輩ガイドへの配慮”、“他カンパニーのツアーへの気配り”も凄く、“安全に”、しかも“楽しく”、どんなお客様でも、どんな環境でも、満足させてしまうので、本当に凄いと思います。
同じく、シャワークライミングのツアーリーダーとして活躍している、コイズ君もジュンジュンさんは凄いと言っています。
コイズ君に聞いた話によると、数年前に、他のカンパニーのツアーで、アクシデントがあった時も、ジュンジュンさんが、いち早く駆けつけ、現場を統率し、適切な判断で、冷静に指示を出し、見事にその場を治めたそうです。
とにかく、どんな時でも冷静沈着で、それはガイドをしている時に限らず、オフィスにいる時も、カッパCLUBで作業をしている時も、アドベンチャーフェスティバルの実行委員長を務めている時も、また然りで、僕は川でも、沢でも、ベースでも、助けてもらいっぱなしです。
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(いつも完璧なガイディングをするジュンジュンさんがお客さんの前で偶に見せるこういう一面。こっちまでホッとします)

そんな半端なく凄い人であるジュンジュンさんに言われた一言で、僕の競技人生に良い意味で、大きな影響をもたらしてくれた言葉があります。
「走るしか能がないクラッチ君」、これは僕がジュンジュンさんに、「お疲れ様です」とあいさつした時に、何気なくジュンジュンさんが僕にかけた言葉なのですが、丁度この頃、僕はアドベンチャーレースをやめて、トレイルランニングに専念するかどうか迷っていたのですが、この言葉で、いい意味で吹っ切れ、背中を押してもらって、決断をする勇気をもらいました。
ジュンジュンさんは何も知らずにかけた言葉だと思うのですが、僕にとっては、途轍もなく大きな意味を持つ言葉になりました。
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(ジュンジュンさんと一緒のボートに乗らせていただいた貴重な一枚。とにかく緊張していたので何も覚えていません)

「いつかジュンジュンさんの様になりたい」とか、「目標の人です」、「憧れの人です」と気軽に言える次元の人ではありませんが、人間として、アスリートとして、ジュンジュンさんに認めてもらえるレベルに、僕もなっていきたいなと思います。
正直、僕のこの文章では、ジュンジュンさんの凄さが皆さんに伝わっているとは思えませんが、もっと精進して、僕の文章力が向上したら、また、改めてジュンジュンさんの凄さについて書きたいと思います。

2012年11月2日 倉田文裕
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