2012年12月

Conclusione 「2012年を振り返って」

僕はここ数年、その年に出場するレースでの目標を、その時の自分の力量や前年の結果等から判断して、年始に決めるようにしています。
そして、その目標に向かってトレーニングを積み、レースに臨み、年末には目標に対しての結果はどうだったのかを振り返るようにしています。
今年も“目標に対しての結果はどうだったのか”、また、“内容はどうだったのか”という事を順を追って振り返ってみたいと思います。


☆ パタゴニアエクスペディションレース 2012 目標:3位以内 結果:2位
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 (田中正人さん、田中陽希さん、和木香織利さんという最高のチームメートに恵まれ、最高のレースが出来ました)

昨年11月、僕はこのレースへの参戦を最後にチームを辞める事を決意しました。
昨年2月に行われた同レースでイーストウインドは5位に入りましたので、今年のレースでは3位以内に入る事を目標にレースに臨みました。
結果はこのレースで4連覇を果たしたイギリスチームに次ぐ2位で、目標の3位以内に入る事が出来ました。
“日本アドベンチャーレース界のパイオニア”田中正人さん、“日本アドベンチャーレース界の至宝”田中陽希さん、この2人の日本アドベンチャーレース界を牽引するレーサーに、和木香織利さんの英語力、昨年までのレース経験、色々な要素がプラスに働いて2位という結果を残す事が出来ました。
僕が海外のアドベンチャーレースに参戦するのは、恐らく、この「パタゴニアエクスペディションレース2012」で最後になると思いますが、間違いなく今後の僕の人生において大きなアドバンテージを与えてくれる素晴らしいレースになったと思います。

※パタゴニアエクスペディションレース2011の模様がNHKのBSプレミアムで再放送されます。
ハイビジョン特集 「シリーズ 極限を駆ける パタゴニア 世界の果ての冒険レース」 2013年1月29日(火) 15:05~16:34
 



第1回新緑の奥武蔵もろやまトレイルラン 目標:3位以内 結果:2位

日時 2012年5月13日(日)
種目 21km男子18歳~39歳
タイム 1:46’36
順位 2位
男子順位 3位
総合順位 3位
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(今年の初戦。トレイルだけでなく、林道、舗装路と全てのサーフェースで速くなって行かねばならないと思いました)

今年のレース初戦、昨年12月の鋸山のレースから半年間あいだが空いて、久しぶりのレースでした。
コースは半分近く舗装路と林道で、スタートからロードランナー系の人たちが一気に抜け出して行き、ついて行ったら潰れると思ったので、僕は「トレイルで勝負」と自分に言い聞かせて、ロードは我慢の走りを続けました。
トレイルに入ると普段ロードを主戦場としているランナーが徐々に落ちてきて、僕の順位は自然に上がっていきました。
残り数kmで順位は2位まで上がっていて、1位のランナーの背中も見える所まで差が詰まっていました。
そして残り1kmの所で追いつき、一度は後ろにピッタリくっつきましたが、そこでスパートされ、必死に喰らいつこうとしましたが離され、12秒の差をつけられて2位でゴールしました。
国内のレースは、このレースのようにロードや林道を含むレースが大半で、100%トレイルだけというレースは珍しいことなので、「ロード」「林道」「トレイル」を万遍なく速くしていかないといけないと思ったレースでした。



日本百名山・両神山麓トレイルラン 目標:3位以内 結果:1位

日時 2012年5月27日(日)
種目 20km男子18~39歳以下
タイム 2:17’11
順位 1位
男子順位 1位
総合順位 1位
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(トップランナーが出ていない小さなレースでの優勝で自信にはなりませんでしたが、次に繋がる走りが出来ました)

今年の2戦目、このレースはスタート直後、舗装路が数km続き、そこからトレイルの周回コースに入っていくのですが、周回コースに入ってしまうと、自分と同じ周回のランナーと周回の違うランナーがごちゃ混ぜになって自分の順位が把握し難くなってしまうので、舗装路ではトップと離れすぎないように注意しました。
レース中は、皆が苦しい時、苦しい場所で自分は頑張ろうという事だけを考え、キツイけれどもキツすぎないペースを意識して走りました。
スタート直後の舗装路では順位が5位くらいでしたが、1周目、2周目、3周目と自然と順位が上がっていき、最終的にはトップでゴールする事が出来ました。
トップランナーが出ていない小さなレースでの結果だったので、自信にも何にもなりませんでしたが、次のレースに繋がる良い内容の走りが出来たと思いました。



美ヶ原トレイルラン&ウォーク in ながわ 目標:3位以内 結果:2位

日時 2012年8月25日(土)
種目 70kmの部
タイム 8:40’31
順位 2位
男子順位 2位
総合順位 2位
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(トレーニング不足で臨んだレースで、70kmを動き通せた事、2位という結果を残せた事は少し自信になりました)

今年の3戦目は8月に入って、カッパCLUBでの仕事が朝から晩まで忙しく、思い通りのトレーニングが全くと言っていいほど出来ていなかったので、テーマは「70kmをマイペースで動き通す」、そして目標は「完走」と決めて走りました。
「マイペース、マイペース」「我慢、我慢」という事を強く意識して、“自分のペースを崩さない”という事だけを考えて走り、最後はトップランナーに地力の差を見せつけられる結果になりましたが、トレーニング不足で臨んだレースで、70kmを動き通せた事、トップランナーと渡り合えた事、2位というまずまずの結果を残せたという事は、少し自信にもなりましたし、更に上に行く為には何が必要で、どうしなければならないのかという事もわかった気がしました。



日本山岳耐久レース 目標:8時間30分以内・10位以内ゴール 結果:8時間34分・18位

日時 2012年10月7日(日)、8日(祝)
種目 男子総合
タイム 8:34’38
順位 18位
男子順位 18位
総合順位 18位
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(正直、惨敗レースでしたが、来年への手応えと自分自身の成長という意味での手応えを感じられたレースでした)

今年の4戦目で、メインレースの「日本山岳耐久レース」はレース中盤に脱水症状になってしまい失速、8時間30分をきる事も、トップ10に入る事も出来ず、正直、「惨敗」でした。
“8時間30分をきる事”、“トップ10に入る事”を目標にレースに臨み、又、それが出来ると思っていたので、結果はとてもショックでしたが、来年のこのレースへの手応えと、自分自身の成長を感じられたという収穫、それに明確な課題も見え、“ショック”以上に“ワクワク”するレースでした。
結果も、内容も、ボロボロで、応援して下さった方々に、申し訳ない気持ちでいっぱいでしたが、来年のこのレースへの手応えと、自分自身の成長という意味での手応えを十分感じる事が出来たレースでした。



裏磐梯山岳耐久レース 目標:1位 結果:1位

日時 2012年11月4日(日)
種目 50km(山岳コース)
タイム 6:16’08
男子順位 1位
総合順位 1位
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 (トレーニングの一環として、マイペースより1段階上のギアで走りました。来年もここを走りに来たいと思います)

このレースは、“「自然の中での遊びは自己責任」”と銘打ち、トレイル上にコース案内板、エイドステーションが一切設置されていない“ノンサポート・トレイルレース”なので、選手は自分で必要な装備を全て背負い、自分で地図を読みながら進まなければならないという、少し特殊なレースです。
トップ選手も出て来ない小さなレースで、優勝しても何の自慢にもならないので、トレーニングの一環として、このレースを走ろうと思い、2日前まで普通にトレーニングをして、敢えて調整とか疲労抜き的な事はせずに臨む事にしました。
スタート直後、集団から抜け出して、1人で走り始めてからは、マイペースよりも1段階上のギアに切り替えて、「これで追いつかれたり、抜かれたりしたら、その人には敵わない」というペースを保つように心掛けて走り、今年最後のレースを無事に1位でゴールする事が出来ました。
このレースの雰囲気、特殊性、そして晩秋の絶景トレイルを堪能しに、来年も是非このレースに出場したいと思いました。


こうして振り返ると、10月の日本山岳耐久レース以外は目標の順位をクリアーでき、まずまずの結果だと思いますが、やはりメインレースで結果が残せなかったというのは非常に悔いが残りますし、悔しいので本番で実力を出し切れる精神的な強さというのも身に付けて行きたいと思います。
来年は、当然の事ながら、今年以上の結果が求められるので、今年見つかった課題と露呈した弱点を一つ一つクリアーして行く必要があります。
その一つ一つの課題と弱点をクリアー、克服できれば、自ずと結果は付いてくると思いますので、更に成長した姿を皆さんに見せられるように頑張りたいと思います。
来年も、変わらず「Passo a passo」、 一歩一歩着実に夢への階段を上がって行きたいと思います。
皆様、今年一年本当にお世話になりました。
来年、2013年も、私、倉田文裕と私のブログ「Passo a passo 一歩一歩」を何卒宜しくお願い致します。

2012年12月30日 倉田文裕

Lavoro in inverno 「冬の仕事」

カッパCLUBでは昨年の冬から「苗場スキー場」でスノーモービルのツアーを行っていますが、今年も明日12月22日土曜日より、同じ苗場スキー場内ですが昨年とは場所を少し変えてツアーを行います。
昨年は日帰りスキーセンターのエントランスホール「Schnee(シュネー)」に受付・営業を行っていましたが、今年は「苗場プリンスホテル」を挟んで反対側の「わくわくファミリースノーランド」と同じ場所で受付・営業を行います。
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(今年は日帰りスキーセンターから場所を変え、スキー場南側の「わくわくファミリースノーランド」横で営業しています)

先日、今シーズン初めて「苗場スキー場」へと行き、現地の下見と準備、そして今シーズンのスノーモービル“初乗り”を楽しんできました。
8:30、カッパCLUBを出発、途中、ローソンに立ち寄り、全員でジャンケンをして、負けたシ〇ゴくんに飲み物などをご馳走になった後、気分良く「苗場スキー場」へと向かいました。
第3駐車場に車を停め、サロモンステーションのある“苗場南ゲート”から中へと入り、先ずは今シーズン営業を行うエリアの下見と「苗場プリンスホテル」の担当者の方への挨拶に伺いました。
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(ツアーで使えそうな場所、注意が必要な場所の確認をしつつ、約8ヵ月ぶりのスノーモービルを存分に楽しみました)

その後、早速スノーモービルに乗り、しばらく各々フリーライドを楽しみました。
この日の苗場はマイナス7℃、雪もチラついていて寒かったのですが、久しぶりのスノーモービルに、皆、時間も寒さも忘れてフリーライドを楽しみました。
しかし、その楽しいフリーライドの最中も仕事中ですので、ただ遊んでいた訳ではなく、フリーライドを楽しみつつ、同時にツアー中に楽しく乗れそうな場所や注意が必要な場所の確認を各自で行い、その後、それを、しっかりと皆で共有するという作業を行いました。
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(昨シーズンも好評だったスノーラフト。お子様連れのお客様だけでなく、大人も十分楽しめる“雪遊び”だと思います)

最後はスノーラフト、スタッフを数人ボートに乗っけて600ccのスノーモービルで引っ張りました。
スノーモービルとラフトボートを結ぶロープの長さはどの位が良いのか、大人は何人まで乗せられるのか、行う場所はどこが良いのか等々のチェックを行いつつ、ボートを引っ張りながらスノーモービルを走らせるという、普通に乗るのとはまた少し違った技術の練習もしました。
昨年もブログで書きましたが、スノーモービルは操作が非常に簡単で、もっとも手を出しやすい、お手軽なモータースポーツの一つだと思います。
更に下が雪なので、もし転んでしまっても全く痛くありません。
もし興味がございましたら、こちらで予習&イメージトレーニングをしていただいて、是非一度乗りに来て下さい。
苗場スキー場内「RSSパワースポーツランド苗場」で皆様のお越しを心よりお待ちしております。

2012年12月21日 倉田文裕

Volontario 「鋸山アドベンチャーウィークエンドの舞台裏~2日目」

12月9日、「鋸山アドベンチャーウィークエンド」の2日目は“夜明けを楽 しむジョグツーリング”からスタートしました。
これは「朝食前に一緒に軽く走りましょう」という企画で、強制参加ではなかったのですが、5:45の集合時間には参加者の方全員が玄関前に集合しており、その意識の高さに正直ビックリしました。
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(「鋸山アドベンチャーウィークエンド」2日目は“夜明けを楽しむジョグツーリング”から。皆、朝からとても元気でした)

本当なら海の方に走りに行きたかったのですが、残念ながら、この日も風が非常に強く断念、海が綺麗に見える高台を目指して走る事にしました。
ゆっくり話をしながら走り、15分位で海の見える高台に到着、強風で荒れた海をしばらく眺めた後、記念撮影をして、再びジョグで宿へと戻りました。
宿に戻り、7:00から朝食、前日の夕食の時同様、参加者とスタッフの分け隔てなく、お互いに色々な事を聞き、色々な話をしながら仲良く一緒に食べました。
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(田中陽希氏によるロープアクティビティー講習会。基礎知識を学んだ後、実際に橋からの懸垂下降を体験しました)

この日は、午前中に、「ナビゲーション」、「ロープアクティビティー」、「シーカヤック」の中から自分が習いたい物を参加者の方に選択してもらい、実際に講習を受け、午後にはその午前中に学んだ事を活かしてミニアドベンチャーレースに出場してもらうというスケジュールでした。
ミニレースのチーム編成は、まず13名の参加者を男女バランスを考えながら、2名、2名、3名、3名の4つに分け、そこにアドベンチャーレースの経験豊富なスタッフを基本1名ずつ付けるという形で、3名、3名、3名、4名の4つの即席チームを主催者側で勝手に作らせていただきました。
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 (南房総のゆるキャラ「なんぼーくん」。ラフティングのチェックポイントで強風に耐えながら、1人頑張っていました)

8:30から各アクティビティー毎に講習会がスタート、「シーカヤック」は残念ながら海が大荒れの為、中止になってしまいましたが、「ナビゲーション」は田中正人さんが、「ロープアクティビティー」は田中陽希さんがメイン講師で予定通り講習を行いました。
「ナビゲーション」は、机上講習でコンパスの使い方、地図読みの基礎を学び、その後、実際にフィールドに出てナビゲーションの楽しさを体験しました。
「ロープアクティビティー」は、まずハーネスの着用方法や懸垂下降の基礎知識を学び、その後、実際に橋の上からの懸垂下降を体験しました。
僕はと言うと、湖(正確には大きな水たまり)で行う、ラフティングセクションの準備で、ボートのポンプアップとチェックポイントの設置という地味な作業を黙々と行っていました。
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(地図やルールブックを見ながら真剣にテラさんの話を聞く皆さん。この競技説明から既にレースは始まっています)

11:30、アクティビティー講習会を終え、参加者の皆さんが一度宿へと戻って来ました。
この日は特にお昼の時間というのを設けていなかったので、参加者の皆さんには各自昼食をとってもらい、この後に行われるミニアドベンチャーレースに備えてもらいました。
今回のミニレースは、ベテランアドベンチャーレーサーであり、外遊びの天才・寺嶋郁夫(テラ)さんと、元イーストウインドの和木香織利(ワッキー)さんによるクリエイトで、途中には参加者の皆さんの冒険心をくすぐる楽しい「チームチャレンジ(ゲーム)」も用意されていて、“実力”だけでは勝てない、“運”も必要な、どのチームが勝ってもおかしくない素晴らしいレースに仕上がっていました。
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(レースのスタート地点へ向かうバスの車内。皆さんの「レースを楽しもう」という気持ちがとても良く伝わってきます)

先ずはテラさんとワッキーによる競技説明(ブリーフィング)から、アドベンチャーレースはこの競技説明から既にレースが始まっていると言っても過言ではありません。
この時、初めて主催者側から今回のレースの地図が渡されるのですが、各チーム、渡された地図を見ながら、レースの流れをイメージしつつ、主催者からの情報を一字一句聞き逃すまいと、テラさんの言葉に真剣に耳を傾けていました。
競技説明が終わると、早速マイクロバスに乗りこみ、いよいよレースのスタート地点へと向かいます。
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(午前中に田中正人氏から学んだ地図読みのテクニックを駆使し、次のチェックポイントを目指します。皆、真剣です)

12:40、レーススタート、最初のチームチャレンジの場所まで、自然の中に設置された幾つかのCP(チェックポイント)を、午前中に講習会で学んだ地図読み(ナビゲーション)の技術を駆使して探し出し、「CPカード」というCPフラッグと一緒に設置されているシートと、「コントロールカード」と呼ばれる各チームに1枚ずつ配布されるシートの2つにパンチ(印付け)をして通過します。
この2つのシートへのパンチが、そのチームがそのCPを通過したかどうかの証明になり、もしパンチをし忘れてしまうと、実際は通過をしていたとしても不通過とみなされてしまうので、忘れずにパンチしなければなりません。
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(ラフティングセクション。コントロールを失いその場でクルクル回っているチームもいましたが、皆無事通過しました)

各チーム大きなロスなくCPを通過し、最初のチームチャレンジの場所である「石切り場跡の湖(大きな水たまり)」に到着、2チームは湖でラフティングに、もう2チームは湖の周りでMTB(マウンテンバイク)に乗ってチームチャレンジを行いました。
ラフティングは湖の奥の方に設置されたCPまで自分達の力で向かい、再び自分達の力でボートを漕いで戻ってくるというチャレンジで、ボートにはこのアクティビティーの担当である陽希くんと僕のどちらかが一緒に乗船はしますが、二進も三進も(にっちもさっちも)いかなくなって、もうこれは埒が明かないという状態にならない限り一切手は出しません。
時々コントロールを失って、その場でクルクルと回ってしまっているチームがありましたが、僕達が救いの手を差し伸べなければならないようなチームはなく、皆、順調にこのチャレンジをクリアーして行きました。
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(マウンテンバイクに乗る姿がとても様になっています。主催者側が用意したバイクですが、マイバイクみたいです)

もう一つのチームチャレンジのMTB(マウンテンバイク)は、主催者側が用意したバイクに乗って、湖の周辺に設置されたCPまで行って戻ってくるというもので、CPに向かう時はダートの結構な上り坂を登らなければならないので、そう簡単ではありません。
最初にMTB(マウンテンバイク)チャレンジを行った方の2チームはCPの発見に少々手間取ったみたいですが、こちらのチャレンジも皆順調にクリアーし、次のチームチャレンジが行われる浜辺の方に向かって行きました。
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(埋没した“要救助ビーコン”を探す“救助者”の皆さん。今回のイベントでビーコンの使い方まで学んでしまいました)

浜辺では「ビーコン探し」というチームチャレンジが行われます。
そもそもビーコンとは何かと言うと、積雪時における登山や山スキーなど、雪崩に遭遇する危険のある場合に携行する小型の機器であり、電波の発射及び受信が可能で、同行者が雪崩に巻き込まれ、雪の中に埋没してしまった場合、埋没した人が携行しているビーコンから発射される電波を救助者のビーコンで受信する事により、埋没した人の位置を探索する事が出来ます。
今回のチャレンジでは、ビーコンのその機能を利用し、送信モードにして砂浜のどこかに隠した幾つかのビーコンを、参加者の皆さんは送信モードにしたビーコンを持ってそれを探し出すというチャレンジで、隠されたビーコンにはそれぞれボーナスポイントが書かれた紙が添付されており、中にはハズレもありますが、運が良ければトータルタイムから数十分が差し引かれるというものまであるので、レースの勝敗をも左右する大事なチームチャレンジとなりました。
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(ゴール目前、“漁協直営食堂ばんや”でお買い物をする参加者の皆さん。実はこのお買い物もレースの一部です)

「ビーコン探し」の後は、ゴールであるメイン会場の「サンセットブリーズ保田」に向かって海岸線を南下します。
そして、一度ゴールの「サンセットブリーズ保田」を通り過ぎ、更に200mほど海岸線沿いの道を進んで、最後のCPを通過した後、海岸へと下り、砂浜をウイニングランしながら、こちらに戻ってきて晴れてゴールとなります。
15:15、トップのチームがゴール、しかし、このレースの良い所は、ゴールでの着順がそのままレースの順位ではないと言う所で、幾つか行ったチームチャレンジの結果次第では、例えゴールでの着順がビリだとしても、レースの順位は1位という事も十分に有り得るので、この時点では、スタッフの僕も、どのチームが勝ったのか、全くわからず、ドキドキワクワクしていました。
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(いつ見ても、何度見ても、良いなぁと思うアドベンチャーレースのゴール。見てる方にも独特の感動を与えてくれます)

15:30、全チームが無事ゴールしミニアドベンチャーレース終了、参加者の皆さんには、そのまま宿の裏口からお風呂へ直行してもらい、汗を流してもらいました。
スタッフは参加者の方達がお風呂に入っている間にレースの片付けや集計作業を手分けして行い、表彰式&閉会式の準備を進めました。
閉会式では、まずミニアドベンチャーレースの順位発表をし、1位~4位まで、全チームに順番に前に出てもらい、表彰を行うと同時に、全ての参加者の方に今回のこのイベントに参加してみての感想を話してもらいました。
レースを終えた参加者の皆さんの顔は、どれも充実感に満ちていて、その口から出てくる言葉からも、何か自信みたいなものを感じました。
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(ミニアドベンチャーレースの優勝チーム。数年後にはイーストウインドやリアルディスカバリーのライバルになるかも)

閉会式の最後には、来年2月に南米チリで行われる「パタゴニアエクスペディションレース」に4度目の出場が決定している「イーストウインド」と、同じく来年9月にオーストラリアで行われる「XPD」に出場する「リアルディスカバリー」の2つのチームが紹介されました。
どちらのチームも海外のレースに“挑戦する”というスタンスではなく、海外のレースで“勝ちに行く”というスタンスで、国内レースの経験はもちろんの事、海外レースの経験も十分なので、今から結果がとても楽しみです。
今回のイベントは参加者の方はもちろんの事、我々スタッフにとっても非常に楽しいものとなりました。
「アドベンチャーレースは難しい」というイメージが、少しでも「アドベンチャーレースは楽しい」というものになり、「レースに出場してみよう」と思う方が一人でも多くなる事を僕は願っていますし、元アドベンチャーレーサーとして、僕にできる事は協力していきたいと思います。

2012年12月17日 倉田文裕

Volontario 「鋸山アドベンチャーウィークエンドの舞台裏~初日」

12月8日、9日の両日、千葉県鋸南町で行われた「鋸山アドベンチャーウィークエンド」というイベントにスタッフとして行ってきました。
「鋸山アドベンチャーウィークエンド」とはアドベンチャーレースのプロフェッショナルチーム「イーストウインド」による、アドベンチャーレース体験イベントで、“アドベンチャーレースに興味があるけど、どこから始めたら良いか分からない、メンバーが見つからないなど、この機会に様々なアウトドアスポーツ種目の講習会で基礎を学び、実際のレースを体験してみませんか?未経験者大歓迎です”というイベントです。
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 (並べたコーンが倒されてしまうほどの強風。色んな物が吹き飛ばされてしまうので、選手もスタッフも大変でした)

参加者の方は、8日の17:30までに宿泊する「サンセットブリーズ保田」にチェックインしていただき、18:00からのアドベンチャーレースのレクチャーやトークショー、懇親会に参加していただくのですが、8日は鋸山(のこぎりやま)周辺の山岳・丘陵エリアで「第3回鋸山トレイルランレース」が行われており、スタート・ゴール会場の保田小学校では、「鋸山アドベンチャーウィークエンド」のスタッフ主催で、どなたでも参加できる「ロープアクティビティ(懸垂下降)体験会」と「マウンテンバイク試乗会」を参加費無料で開催しました。
僕は、この日は会場ではなく、「鋸山トレイルランレース」のスタッフとして、コース途中の“ケガ注意ポイント”で誘導スタッフとしてレースにかかわらせていただきました。
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 (キツイ急傾斜の法面を登ってくる選手たち。下の方ではトイレの順番待ちをする選手たちの列が出来ています)

この日は、気温はそれほど低くなかったのですが、台風を思わせるような猛烈な風が常に吹き荒れており、気温以上に寒く感じました。
昨年はスタッフではなく、選手としてこのレースに出場し、風もなくポカポカの陽気で、半袖でも暑い位でしたが、今年は一転、空は晴れわたっているにもかかわらず、動いていないと何枚着ていても「寒い」と感じるような気候でした。
僕がいたのは「28kmコース」のほぼ16kmくらいの地点で、そこは少し法面を登った高台にある“ケガ注意ポイント”だったのですが、周りを山に囲まれているにもかかわらず風が強くて大変で、「寒さ」と闘いながら、選手の到着を今や遅しと待っていました。
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(ロープに摑まりながら坂を登る選手たち。一列で進まなければならない道幅なので、時にプチ渋滞が発生しました)

11時15分、トップ選手が通過、その後、2位、3位と少し間隔を空けながら通過していきました。
10位くらいまでは数えられましたが、その後は何人かの塊で通過して行った為、もう数えられず、「今、私何位ですか?」と聞かれても答えられなくなってしまいました。
法面を登る時もそうですし、“ケガ注意ポイント”の滑りやすい坂をトラロープに摑まりながら登る時もそうですが、基本道幅が狭い為、一列になって進まなければなりません。
故に集団でココを通過すればするほどプチ渋滞に巻き込まれるのですが、スタート直後、大集団で通過し、大渋滞が起こるのとは違うので、約16kmを休まずに走ってきて疲れた身体に一息いれるには丁度良い小休止になるのかなと思って見ていました。
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 (一歩一歩、確実に、ゴールを目指して邁進するランナー。長時間、自分自身と闘い続けるその姿に感動しました)

13時45分、レーススタートから丁度4時間、最終ランナーの方がスイーパー役のスタッフ共に通過しました。
自分でレースに出場するときも、スタッフとしてレースを手伝う時も、毎回思う事ですが、制限時間や関門時間と闘いながら、スタートからゴールまで、ただひたすら完走を目指して歩き続ける方達の精神力の強さと言うものが本当に凄いと思います。
確かに上位を目指して頑張るランナーも凄いとは思いますが、制限時間ギリギリでゴールをするランナーの方達とは行動時間が違う訳で、自分自身と闘っている時間も全然違います。
今回も、そんな自分自身と長時間闘い続けて完走を果たしたランナーの方達の姿に感動しつつ、改めて「自分も頑張ろう」という気持ちにさせていただきました。
今回、このレースに出場した全てのランナーの皆さん、そしてレースに関わった全てのスタッフの皆さん、本当にお疲れ様でした。
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(ワッキーの司会で行われた田中正人さんとヨーキ君のレクチャー&トークショー。ヨーキ君の笑顔が素敵過ぎます)

トレランレース終了後は「アドベンチャーウィークエンド」のメイン会場兼参加者の方の宿泊場所でもある「サンセットブリーズ保田」に移動し、トークショーや懇親会の準備をしました。
17:30、元イーストウインドのワッキーこと和木香織利の司会で、“日本アドベンチャーレース界のパイオニア”田中正人さんと“日本アドベンチャーレース界の至宝”田中陽希さんの2人によるアドベンチャーレースの基本的な説明からイベントがスタートしました。
その後は、参加者の方とスタッフ全員で二人一組を作って“他己紹介”をしたり、今年の2月にイーストウインドが出場し、準優勝を果たした「パタゴニアエクスペディションレース」のスライドショーを見て、その時の裏話を聞いたりして盛り上がりました。
夕食は参加者の方たちとスタッフ全員で一緒に食べ、参加者の方たちどうしだけでなく、参加者の方たちとスタッフの親睦も深めました。
参加者の方達は0:00近くまで楽しくお酒を酌み交わしていたようですが、スタッフは翌日、早朝から「夜明けを楽しむランニングツーリング」というイベントが控えていた為、全員早目に就寝しました。
2日目のアクティビティ講習会やミニアドベンチャーレースについては次回のブログで書きたいと思います。

2012年12月13日 倉田文裕

Pista di montagna 「スノーカントリートレイル体験ハイク~三国街道」

12月2日、2012年度スノーカントリートレイル体験ハイク第5段「三国街道」を行いました。
11月11日に行った体験ハイク第4段「日本二百名山・平標山」では天候に恵まれず、山頂まで行けずに途中で下山せざるを得ないコンディションでしたが、この日は朝から快晴で、しかも風速もゼロメートルだったので、気温は低くても寒さを感じませんでした。
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(出発前の集合写真。先ずはこの登山道口(標高1,076m)から三国峠(標高1,300m)まで約200m登ります)

今回は、一般の参加者の方9名、ガイドを務める田中正人さんと僕、それにスノーカントリートレイルの関係者2名の計13名で体験ハイクを行いました。
午前8:30、越後湯沢駅(雪国観光舎)に集合、軽く今回のツアーの行程などを説明した後、早速2台の車に分かれて乗りこみ、スタート地点へと向かいました。
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 (車の回送を終えた僕は皆さんとは違う登山道口から三国峠を目指して登りました。天気が良くて太陽が眩しい)

ルート上のトレイルには雪が積もっている事が予想されたので全員分のストックを用意し、必要な方にはゲイターも装着してもらい、準備が整ったところでスタート前の記念撮影をして出発。
僕は車両の回送という仕事があったので、参加者の皆さんと一緒に出発前の記念撮影をしたら、別行動でゴール地点に車を置きに行き、カッパCLUBスッスーさんに再び登山道口まで送ってもらって、既に「三国峠」辺りまで行っているであろう他の皆さんと合流する為、一人急ぎ目で峠を目指し歩き始めました。
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(コース最高地点「三国峠」。奥に見えるのが三国山です。ここから先は基本下り基調の綺麗なトレイルが続きます)

僕以外の参加者の皆さんは三国トンネルの北側、新潟県側の出口付近にある登山口からスタート、僕は三国トンネルの南側、群馬県側の出口付近にある登山道口からスタート、どちらの登山道口も標高約1,100m前後で、先ずは今回のコースの最高地点である「三国峠」、標高約1,300mを目指して標高差約200mを登ります。
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(三国峠から大般若塚へと向かうトレイル。雪が降り積もり、歩きにくそうに見えますが、全く苦になりませんでした)

雪は所によってはヒザ下位まで積もっている所もありましたが、踏むと固まるという質の雪ではなく、踏むと地面まで足が届く位にサラサラの雪だったので、雪の下に隠れている石を踏んで捻挫してしまうという事だけ気を付けていれば全く苦になる雪ではありませんでした。
今年の3月に一人で「三国街道」を歩きに来た時は雪が多くて、どこにトレイルが通っているかわからない位でしたが、今回は地面は見えなくても、ルートを見失うという事は全くなく、終始快適に歩く事が出来ました。
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(三坂の茶屋跡。ルートの途中には三国街道の歴史に触れる事の出来るポイントが幾つかあり、ここもその一つです)

他の皆さんとは「三国峠」を少し過ぎたあたりで合流、「三国峠」から先、今回のツアーのゴール地点、「永井宿」までは基本下り基調なので、全く以て苦しいと思う所はなく、楽しく会話をしながら歩く事が出来ます。
ルートの途中には「三国街道」の歴史に触れる事の出来るポイントが幾つかあり、ポイントごとに足を止め、説明を読んだり、写真を撮ったりして、まだ沢山の人がこの道を行き来していた当時の光景を思い描きつつ歩きました。
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(大般若塚に到着。ここでお昼休憩。人それぞれ装備も違えば、持ってくる食べ物も違い、面白いなと思いました)

歩き始めて2時間30分、「大般若塚」に到着、丁度お昼の12時位だったので、立派な東屋のあるこの場所でお昼休憩を取る事にしました。
この「大般若塚」は「猿ヶ京」、「永井宿」、「法師温泉」、そして僕達が通ってきた「三国峠」へと向かう道が十字路のように交わる分岐点になっており、この後、本来のスノーカントリートレイルのルートは「猿ヶ京」へと向かうトレイルを通るのですが、今回は「三国街道」を辿るルートを歩く為に「永井宿」へと向かうトレイルを通る事にしました。
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(大般若塚から永井宿へと向かうトレイル脇の木の上にあった熊棚。「この日♪森の中♪熊さんに出会わない♪」)

「大般若塚」から「永井宿」へと向かうトレイルは「三国峠」から「大般若塚」までのトレイル以上に下り基調で、上りが全くと言っていいほど無かったので、皆さんの会話もそれまで以上に弾みました。
最も盛り上がった会話の内容は「熊棚」についてで、「大般若塚」から先、明らかにルート脇の木の上に「熊棚」が目立つようになり、自然と話題が「熊棚」についてになりました。
僕自身、「三国街道」を走っていて熊に出会った事はまだありませんが、あれだけの数の熊棚を目の当たりにすると、やっぱりここにも熊がいるんだなと実感しました。
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(この日のトレイル歩きがどれだけ楽しかったかは皆さんのこの笑顔を見ていただければ十分伝わるかと思います)

「永井宿」へと向かうトレイルは国道17号線に合流したところで終了します。
今回のコースでトレイルはここで終了ですが、ツアー自体は国道17号線を渡り、「永井宿」の中の舗装路を少し歩いて終了となります。
「永井宿」は江戸時代に越後米の公認市場として栄えた三国峠直下の宿場町で、上越線の開通まで越後米の関東への流出口、米の取引場として隆盛を極め、陸の船着き場とも言われました。
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(永井宿郷土館の縁側に皆で腰かけて撮った可愛い写真。今回のツアーの写真の中で僕が一番良いと思う写真です)

猿ヶ京小学校永井分校の跡地に設けられた資料館「永井宿郷土館」では、大名の高札や武具など約500点を公開しているそうですが、残念ながら営業期間(5月・7月~11月)が終了しており、中に入る事は出来ませんでした。
ただ、雰囲気のある郷土館の縁側に皆でチョコンと腰かけて撮った写真が最高に可愛く撮れたので、立ち寄った甲斐があったなと思いました。
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(下の沢に架かる「鰍橋」。魚へんに秋と書いて「かじか」と読むそうです。山を歩いていると漢字の勉強も出来ます)

「永井宿」を後にし、いったん下の沢という沢に下り、鰍橋(かじかばし)という橋を渡ったら、再び坂を上り返し国道17号線へと出ます。
そこに、朝、車を回送しておいたトラックステーションがあり、今回の体験ハイクはそこでゴールとなります。
午後になって太陽は雲の奥へと隠れてしまい、風も出てきて気温が下がってきたので、ゴール後は早速2台の車に乗りこんで、温かい温泉の待つ猿ヶ京へと向かいました。
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(今回は雪道という事でTevaのスノーブーツ“Chair5”を履いて歩きました。暖かくて軽くて履き心地も最高です)

猿ヶ京温泉「まんてん星の湯」で冷えた身体を十分に温め、疲れた身体を十分に癒し、今回のツアーは終了となりました。
前日までの悪天候で、ツアー自体の開催も心配でしたが、当日は見事に晴れ渡り、最高のコンディションの中、正に「スノーカントリートレイル」という名に相応しい、貴重な“雪道歩きツアー”が出来て本当に良かったと思います。
それもこれも、師走のお忙しい中、ツアーに参加していただいた皆さんのお陰だと思っています。
本当にありがとうございました。
来年もこの「スノーカントリートレイル」を何卒宜しくお願い致します。

2012年12月10日 倉田文裕
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