2013年03月

Pista di montagna 「僕の周りの走れる山々~長峰山」

前回、安曇野市にある“走れる山”「光城山(ひかるじょうやま)」を紹介しましたが、今回は、その「光城山」に隣接する「長峰山」という“走れる山”を紹介したいと思います。
  長峰山・光城山トレッキングコース
(今回僕が紹介するルートは上のマップとは異なりますが、長峰荘の場所や光城山との位置関係など参考になると思います)

僕が「長峰山」を走る時は「長峰荘」という宿の上にある登山道口の駐車場に車を停めて、そこから走るようにしています。
そのまま、その登山道から登れば「長峰山」に行きつくのですが、それなりに傾斜があり、正直ウォームアップ無しにいきなり登るのはキツイので、僕はその坂は最後のダウンヒルにとっておいて、ウォーミングアップ代わりに平らな舗装路を走り、別の登山道口へと向かって、そこから登るようにしています。
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(「雲龍寺」という立派なお寺の北側の道を通って山の方へと向かいます。ここから林道、トレイルへと入って行きます)

山裾を北へ向かってしばらく進むと、中学校を通り過ぎた後に「雲龍寺」という立派なお寺が現れます。
その境内の北側の道を山の方に向かって上がって行くと、墓地の方へと向かう林道にぶち当たるので、その林道をしばらく進むと、山側に道標が現れ、そこからトレイルが始まります。
この林道の脇にはハチの巣があるみたいなので、通過する際は十分注意していただきたいと思います。
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(トレイルを少し進んだところにある小さな広場。遊び過ぎには注意していただき、少し遊んだら山頂を目指して下さい)

トレイルを少し上がると、小さな広場みたいな場所があり、木の上の方からロープが垂らしてあったり、簡単なブランコみたいなロープも設置してあるので少しここで遊んでから「長峰山」の山頂を目指すのも楽しいと思います。
そこから少しずつ標高を上げながら、森の中のトレイルを通過していくと、一度舗装路に出ます。
そして、その舗装路を上り方面に少し進むと、案内板が出てくるので、それにしたがってトレイルへと入り、また少し登ります。
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(森の中を抜けると一度舗装路に出ます。舗装路を少し進み、案内板にしたがって再びトレイルへと入って行きます)

すると、再び舗装路に出るので、同じく上り方面に向かって少し進むと、今度は道祖神が道の両側に沢山立ち並んだトレイルが現れるので、そこを進みます。
その道祖神トレイルを抜けると、三度舗装路にぶち当たります。
今度はその舗装路を横断するようにして渡り、対岸の林道へと入って行きます。
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(道祖神トレイルを抜けたら、舗装路を渡って林道へと入って行きます。少し進むと右側にトレイルの入口が現れます)

その林道を少し進むと右側にトレイルの入り口が出てくるので、そこから「長峰山」の山頂へと続く稜線上のトレイルへと入って行きます。
実はこの林道から山頂へと続く稜線上のトレイルの存在を僕はこの日まで知りませんでした。
それまでは、そのまま林道を走って山頂へと向かっていたのですが、この日、偶々このトレイルの存在を示す真新しい道標が設置されているのに気付き、どうせならトレイルを走って山頂に向かった方が楽しいと思い、初めてこのトレイルを通りました。
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(この日初めてその存在を知った稜線上のトレイル。山頂へはこの登山道の他に林道と舗装路でも行く事が出来ます)

このトレイルの存在を知るまでは、稜線の東側を通る林道か、西側を通る舗装路のどちらかを走りながら、「あの稜線上にトレイルがあったら気持ち良いだろうな」と思っていたので、発見した時はメチャクチャ興奮しました。
実際、この稜線上のトレイルが期待通りの素晴らしいトレイルで、最初、稜線に出るまで少し傾斜のある坂が続きますが、その坂を登り切ってしまえば山頂付近まで平坦でキレイなトレイルが続くので、気持ち良く走る事が出来ます。
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(稜線に出るまで少し傾斜のある坂が続きますが、尾根上のキレイなトレイルなので多少の傾斜も全く苦になりません)

それほど標高が高い訳ではないので、稜線上にも木々が生い茂っており、景色的な事はあまり期待できませんが、それを補って余りある“爽快感”を味わえる、フラットでキレイなトレイルなので、十分に満足のいく走りが出来ると思います。
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 (稜線上のトレイルはアップダウンが少なく、綺麗に整備されているので、山頂まで気持ち良く走る事が出来ます)

このトレイルをしばらく進み、マレットゴルフのコース脇を抜けると、山頂はもうすぐそこです。
実はこの「長峰山」も「光城山」と同様に車で山頂付近まで来ることが出来、「光城山」と「長峰山」を結ぶ舗装路もあるので、その気になれば半日で両方の山の山頂を踏み、景色を楽しむ事が出来ます。
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(「長峰山」山頂。パラグライダーが飛び立てるくらい開けた場所なので、安曇野平や北アルプスが綺麗に見えます)

「長峰山」の山頂には巨大なモニュメントがあり、その北側には開けた草地が広がっています。
そして、その草地を下って行った先に踏み切り台が設置されていて、パラグライダーが飛びたてるようになっています。
条件の揃った日の日中には色とりどりのパラグライダーが宙に舞い、沢山の愛好者の方々が空中散歩を楽しんでいます。
僕は高所恐怖症なので、山頂から飛んで、空中散歩を楽しみたいと思った事はありませんが、毎回
この山頂から見る安曇野平の景色を楽しみの一つにして走るようにしています。
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(高所恐怖症の僕としては足がすくむほどの高所感があります。「ホントにここから飛び立つの?」と思ってしまいます)

ここからは、山頂と車を停めた長峰荘の上の駐車場とを結ぶトレイルを一気に下ります。
このトレイルは走って登るには少々キツイ斜度ですが、走って下る分には丁度良い斜度のトレイルなので、登山者の方の歩きの妨げにならない様に十分注意していただきつつ、気持ち良く駆け降りていただければと思います。
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(長峰荘へと下るトレイル。登りだと少々キツイ傾斜だと思いますが、走って下る分には丁度良い傾斜だと思います)

「長峰山」周辺には、今回紹介したトレイル以外にも魅力的なトレイルが幾つかあります。
前回紹介した「光城山」と今回紹介した「長峰山」を結ぶ舗装路の東側には、遊歩道が整備されていて、「光城山」の麓の駐車場に車を停めて、「光城山」の山頂へと登り、その遊歩道を通って「長峰山」の山頂まで行って、同じルートを帰って来るという走り方も出来ますので、ご自分の体力、体調に合ったコース設定をしていただければと思います。
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 (スタート/ゴール地点。「長峰荘」という宿の上にある登山道口で、決して広くはありませんが駐車場もあります)

これまで、「千鹿頭山」、「弘法山・中山」、「光城山」、「長峰山」と僕の地元の“走れる山”を幾つか紹介しましたが、今後機会がありましたら「スノーカントリートレイル」のルート上の“走れる山”や、みなかみ近辺の“走れる山”を紹介できたらと思っています。
※今回のブログの写真は2012年11月下旬に撮ったもので、文章もその時点での状況を書いたものです。

2013年3月27日 倉田文裕

Ferito 「ケガの意味」

前回、「COLUMBIA LONG TRAIL “Snow Country Trail”」の所でも書きましたが、ツアーの数日前に自分の不注意により手と顔をケガをしてしまいました。
アウトドアで生きている人間としては、ケガは付き物だと思うのですが、それでもその多くは原因を探っていけば“防ぐ事が出来た”とか、“しなくても済んだ”という結果に行き着くモノばかりじゃないかと思います。
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(左橈骨遠位端骨折に顔面切創。この言葉だけ聞くと凄いケガのように聞こえると思いますが、僕はすこぶる元気です)

ただ、例外はあって、1分1秒、もっと言えば、0.1秒を争う世界で生きているアスリートは限界ギリギリ、もしくは限界を超えた所で勝負しているので、その分ケガへのリスクも高まり、常に「ケガ」と「結果」、紙一重の所にいると思います。
身体が資本(命)であるアスリートにとっては、文字通り“命を懸けて”戦っている訳で、結果を求めて追い込んだ末のケガならば致し方ないと僕は思います。
しかし、今回の僕のケガはトレーニング中のケガでもなければ、レース中のケガでもなく、一競技者の自分としては大変不本意なケガだったので、トレーニングを休まざるを得ない今の状況がもどかしくてなりません。
今回のケガで、僕は左手首の骨にヒビが入り、顔を2箇所切って4針縫いましたが、幸い、どちらのケガも大した事なく、手術が必要とか、今後の競技人生に影響があるといったものではありませんでした。
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(昨年の今頃、雪解け前の三国街道を試走していました。今年は雪解けが早く、ここまで雪が残っていないと思います)

ケガをして最初の数日間は「なんでケガをしてしまったのか」、その事ばかり考えていました。
しかし、その後は「このケガの意味ってなんだろう」、「このケガは僕に何を教えようとしているんだろう」という事を考えるようになりました。
今から3年前、僕がカッパCLUBに来て2年目の春、ラフティングのトレーニング中にボートから落ち、左膝の内側側副靭帯を損傷した時も、「なんでケガをしてしまったのか」という事を考えましたが、「このケガの意味は何だろう」、「このケガは僕に何を教えようとしているんだろう」とは考えませんでした。
それだけトレーニングが出来ないという今のこの状態が“今の僕”にとっては耐え難い事で、だからこそ今回のケガについて“原因”だけでなく、それ以上の事を考えているのだと思います。
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(3年前に川でケガをした時も「何でケガをしたのか」という事を考えましたが、今回はより深くケガについて考えました)

手首のケガについては、特に傷跡も何も残らないと思いますが、顔の傷については、多少なりとも跡が残ると思います。
しかし、その傷跡さえも「今回の事を忘れるな」という“このケガの意味”ではないかと思いますし、「今のこのトレーニングが出来ない歯痒い日々を忘れるな」という意味で顔に刻まれたある意味“刻印”なのではないかと思います。
今回のこのケガ自体についても、3年前のケガから学んだ事を忘れかけている僕に対して、「大事な事だから忘れるな」という意味でお灸を据えられたのではないかと思います。
春ももうすぐそこまで来ていて、外で気持ち良く走れるようになってきたこの時期に、「色んな事を学べたしケガをして良かった」とは微塵も思いませんが、ケガをしてしまったという事実は、もう誰にも覆す事の出来ない事実なので、このケガを意味のあるものにする為に、ケガが治った時、人として、競技者として、少しでも成長していなければならないなと思っています。
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(昨年の5月に出場したレースに今年も出場する予定です。万全の状態でレースに臨めるよう努力したいと思います)

今回のこのケガでご迷惑をおかけし、ご心配をおかけした皆様には本当に申し訳なく思っております。
僕自身、ケガはしてしまいましたが、とても元気で、もう少しすれば少しずつ身体を動かす事も出来るようになると思います。
5月には昨年も出場したトレイルランニングのレースにも出場する予定なので、万全の状態でその日を迎えられるようPasso a passo(一歩一歩)頑張りたいと思います。

2013年3月22日 倉田文裕

Pista di montagna 「COLUMBIA LONG TRAIL “Snow Country Trail ” ツアー」

3月10日(日)、スポーツウェアカンパニーの「Columbia」さんのご協力の下、冬の「スノーカントリートレイル」をスノーシューで歩く1dayツアーを開催しました。
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(当日はあいにくの空模様でしたが、沢山の皆さんにご参加いただき、色んな意味で思い出深いツアーとなりました)

昨年10月にも、同じく「Columbia」さんにご協力いただき、スノーカントリートレイルのルートの一部である清水街道を一泊二日で歩くツアーを行いましたが、その時は大事なトレイルランニングのレースと日程が重なってしまった為に、僕は参加する事が出来ませんでした。
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(スノーカントリートレイル実行委員の藤野さんの挨拶。この時はまだ風もなく、暖かくて、穏やかな春の気候でした)

今回は“スノーカントリートレイルのコースディレクター倉田文裕”としてツアーガイドを務めさせていただく為、当日ツアーに同行していただくアウトドアのスペシャリスト集団「カッパCLUB」のガイドの皆さんと2回の下見を行い、万全の状態で当日を迎えられるよう準備をしておりましたが、ツアーの数日前に自分の不注意によりケガをしてしまい、今回も参加者の皆さんと一緒に歩く事が出来なくなってしまいました。
少しでも僕と一緒に歩く事を楽しみにツアーに参加して下さった皆様、本当に申し訳ございませんでした。
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(参加者の皆さんは出発前にスノーシューの履き方、歩く際の注意点、ストックの使い方等のレクチャーを受けます)

当日の朝はこれから天気が崩れるという予報が信じられないくらい温かく、良い天気でした。
8時過ぎ、続々と参加者の皆さんが集合場所の「カッパCLUB」へと到着、皆さんには随時受付をしていただき、着替えを済ませて再び集合していただきました。
参加者の皆さんが全員集まったところで「カッパCLUB」のテラスにて、「Columbia」の伊藤様、「スノーカントリートレイル」の実行委員の藤野さん、そして僕が一言ずつ挨拶をさせていただき、9時半過ぎにマイクロバス1台、バン2台に分かれてスタート地点へと向かいました。
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(雪の滑り台を楽しむ参加者の皆さん。写真だと伝わり難いですが、結構斜度がありスピードも出るので楽しいです)

僕は1人「カッパCLUB」に残ってランチの準備をしていたのですが、参加者の皆さんを乗せた車が出発してすぐに雨が降り始め、風も強くなっていったので、現地は更にコンディションが悪いのではないかと心配になりました。
案の定、現地は厳しいコンディションだったようで、朝の好天からの一転っぷりにバスを降りた参加者の皆さんもビックリしたようです。
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(芽の観察する皆さん。こんな過酷な環境でも大自然の植物達は春の芽吹きに備えてしっかりと準備をしています)

予定ではマチガ沢を経由して一ノ倉沢まで行き、そこでランチの予定でしたが、寒冷前線が通過する影響でお昼前から天候が崩れるという予報が出ていた為、予定を変更し、マチガ沢まで行ったら、そこで折り返して、お昼は「カッパCLUB」に戻ってから暖かい室内で食べようという事になりました。
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(マチガ沢の対岸で起っていた雪崩。この様な自然の有りの侭の姿が見れるのもスノーシューの良い所だと思います)

ツアーの詳細については同行していない僕にはわかりかねますが、参加者の方からは、「雪の滑り台を楽しんだり、豪雪地帯で逞しく春を待つ植物の説明をガイドさんから聞いたりして、吹雪の中のスノーシューという思い出深い時間を過ごす事が出来ました」という言葉をいただけたので安心しました。
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(ガイドとメディアの方達まで含めると総勢は40名弱。全員が一列になって歩くとご覧の通り大名行列の様になります)

先ほど僕は1人「カッパCLUB」に残ってランチの準備と書きましたが、「カッパCLUB」に戻った参加者の皆さんにお出ししたランチは僕が作った訳ではなく、「カッパCLUB」の受付嬢、久世まゆみ(ライオン丸)さんが作ってくれたモノで、僕はただそれをオーブンで温めただけでした。
ただ、普段ほとんど料理をしない僕としては、皆さんにお出しする大事な料理を焦がさない様に焼くというだけでも大変な作業で、非常に緊張しました。
そんな風に石橋を叩いて渡るように慎重に温めたので時間がかかり、空腹の皆さんにお出しするのが遅れてしまいましたが、ライオン丸ちゃんが作ってくれたランチは大変好評で、僕も焦がさず皆さんにお出しする事が出来たのでホッとしました。
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 (今回の折り返し地点から湯檜曽川の上流方面を撮った写真です。天気が良ければ下の写真のように見えます)

ランチ後は、コロンビア様、スノーカントリートレイル、僕の順番で再び挨拶をさせていただき、今回のスノーシューツアーは無事終了しました。
今回ツアーに参加して下さった皆さんには「Columbia」さんからネックゲイターとマップケース、そしてカタログがプレゼントされました。
更に「カッパCLUB」からもライオン丸ちゃんが作ってくれた手作りデザートのプレゼントがあったので、皆さん非常に満足されてお帰りになられました。
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(下見の時に上の写真とほぼ同じ場所から同じ方向を撮った写真です。奥の方に見える尖がった山が武能岳です)

あいにく当日は天候が優れずキレイな景色を見る事は出来ませんでしたが、こればっかりは誰にもコントロールする事が出来ないので、今回は下見の際に撮った写真で勘弁していただき、またの機会にツアーに参加していただければと思います。
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(晴れた日の一ノ倉沢。皆さん、次は必ずこの景色を一緒に見に行きましょう。僕もケガをしない様に気を付けます)

今回、ツアーにご協力いただいた「Columbia」様、「カッパCLUB」の優秀なガイドの皆様、そしてツアーに参加していただいた全ての皆様、本当にありがとうございました。
次のツアーではケガせず元気に皆さんと一緒に歩きたいと思いますので、是非またご参加いただければと思います。
皆様のお越しを「スノーカントリートレイル」関係者一同、心よりお待ち申し上げております。

2013年3月18日 倉田文裕

Marca 「Teva “Live better stories”」

Teva(テバ)はグランドキャニオンの1人の若きリバーガイドが世界で初めてストラップサンダルを開発した事から誕生したアウトドアブランドです。
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(“Live better stories 【より素晴らしいストーリーを生きる】”。僕も競技を通じてこの姿勢を体現して行ければと思います)

Tevaの原点は水にあり、Tevaが誕生するまではスポーツサンダルという概念がありませんでした。
Tevaといえばスポーツサンダルを思い浮かべる方が多いと思いますが、僕がTevaというブランドを知ったキッカケはトレイルランニングのシューズでした。
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 (ラフティングの世界王者「テイケイ」のメンバーも愛用するサンダル。軽量で履き心地もベストなサンダルです)

今でこそ沢山のメーカーがトレイルランニングのシューズを発売していますが、トレイルランニングという言葉が石川弘樹さんによってようやく世に広まりつつあった当時はトレイルランニングのシューズを発売しているメーカー自体がまだほんの一握りだったので、今ほど選択の余地がなく、限られた数種類のシューズの中から自分に合ったものを探し出さなければならないという状態でした。
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(「1足につき1フィート」。Tevaは2011年から“A Pair for a Foot”と名付けた水環境保護活動に取り組んでいます)

300g後半から400gを超える重さのシューズが多い中、当時Tevaが出していたシューズはとても軽量で、加えてトレイルでのグリップも悪くなかったので、軽さとグリップを求めるランナーには非常に魅力的なシューズでした。
僕もその点に魅かれてこのシューズを履いていた一人だったのですが、それからしばらくして、その時Tevaを扱っていた親会社が取扱いをやめた為、日本でTevaのシューズが手に入らなくなってしまいました。
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(2009年の「ハセツネ」には当時のTevaのシューズを履いて出場しました。軽さもグリップ力も悪くありませんでした)

僕としてはとても残念でしたが、幸いトレランシューズを扱うメーカーが、トレランのブームと同時に増え始め、機能性もデザイン性もアップしたシューズが数多く世に出回るようになっていたので、あまり苦労せず代わりのシューズを探す事が出来ました。
Tevaのシューズから遠ざかること数年、デッカーズジャパン合同会社が再び日本でのTevaの販売を開始し、同時にレースラフティングの世界王者テイケイチームや日本を代表するMTBのプロフリーライダー高橋大喜さんらのサポートも開始しました。
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 (Tevaの契約選手で、MTBフリーライダーの高橋大喜さん。日本人として初めてTeva Slopestyleに出場します)

そして、今年2013年3月より、“さまざまな地形において、自然で効率的なストライドを可能にする革新的シューズ”「TevaSphere」の販売が決まり、テイケイの池田拓也さんの紹介で、お話をいただいた僕が昨年からこのシューズを履かせていただくようになりました。
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(こちらも「テイケイ」の皆さんが愛用するシューズ。濡れた岩場や滑りやすい川底でも驚異のグリップ力を誇ります)

昨年2月のパタゴニアのレースを最後にアドベンチャーレーサーからトレイルランナーへと転向した僕にとって、このお話はとてもありがたいお話で、元々Tevaが好きであった事といい、転向してすぐというタイミングといい運命的なものを感じました。
昨年7月に東京北青山のTevaのオフィスを初めて訪れ「TevaSphere」というシューズを直に見た時は正直その革新的過ぎるそのフォルムに驚きと戸惑いを覚えましたが、実際に履いて走ってみると、そのフォルムが実に合理的で、効率的である事に気付かされました。Retouch_topcentral-thumb-640x425-337_565x375
 (“かかと着地は悪くない。変えるのは走り方ではなくシューズ”今までにない革新的なシューズ「TevaSphere」)

初めてこのシューズを履いて走った時に最初に思った事が、「あれ?なかなか足が地面に着かない!」でした。
それまで僕が履いていたシューズは全てヒール部分がスクエアだったのに対し、TevaSphereはヒールが実際のかかとと同じスフィリカル(球体)なので、かかとから接地点までの距離が短くなり、より地面に近づくので「なかなか足が着かない」という感覚を持ったのだと思います。
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   (裸足とTevaSphereの着用時の比較。着地時も蹴り出し時も常に同じ角度という事が証明されています)

「なかなか足が着かない」という感覚は同時にストライドが伸びているという事を意味します。
つまり、このシューズを履く事で走り方を変える事なく自然とストライドが伸びてしまうという事です。
スフィリカル(球体)ヒールのメリットはストライドが伸びるという事だけではありません。
かかと着地で生じるブレーキングを減少することで、身体への負担を減らし、スムーズな体重移動を可能にします。
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 (球体ヒールによって、より自然な着地、より効率的な体重移動が実現します。ストライドが伸びるだけでなく身体への負担も軽減します)

スフィリカル(球体)ヒールでかかと着地したら捻挫しやすいんじゃないのと思われる方もいらっしゃると思いますが、ポッドアーチシステムが必要な接地点だけをサポートし、軽量でありながらも確かな安定性を発揮してくれますので安心です。
最初慣れないとポッドアーチシステムは違和感を感じるかもしれませんが、すぐに慣れますし、間もなくこのシステムがもたらす抜群の安定性に気が付くと思います。
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   (Tevaの最新ウィンターブーツは、取り外し可能のインナーとウォータープルーフの素材を搭載しています)

Tevaは、『“シューズを作る”となった時、業界の進む方向に従う(=follow)のか、それとも自分たちの道を行くのか、この2つの選択肢がありました。私たちは自分たちの道を進むこと(=unfollow)を選んだのです。独自の球体ヒールで効率的なストライドをサポートする革新的シューズ、TevaSphereを作る事を選びました』と言っています。
「他人と同じことをしていても同じ結果しか得られない、結果を恐れず独自の道を進むべき」と考えている僕にとってはTevaというブランドの姿勢や考え方というのがとても共感できます。
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(コロラド州ベイルで開催されている「Tevaマウンテンゲームス」。市民からトップアスリートまで多くの選手が参加します)

“Live better stories (より素晴らしいストーリーを生きる)”
「アドレナリンが全身を駆け巡り、新鮮な感動で胸が躍り、その後の人生を変えてしまうようなストーリーを一緒に創り出していきたいと考えています」
これはTevaが掲げているテーマですが、とても素晴らしいテーマだと思いますし、僕も競技を通じてこの姿勢を体現していければいいなと思っています。
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(「Tevaマウンテンゲームス」の中で行われている種目の一つ「泥んこラン」。メチャ楽しそうです)

まだ予定は未定なのですが、今年はTevaに協力をいただいて幾つかイベントを予定しています。
また決まり次第、このブログでも紹介させていただきたいと思いますので、もし宜しければご覧になって下さい。

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“さまざまな地形において、自然で効率的なストライドを可能にする革新的シューズ”「TevaSphere」は3月15日(金)全国一斉発売スタートです。

TevaSphere公式サイトオープン!http://jp.teva.com/trail/

2013年3月13日 倉田文裕

Investigazione 「新たなフィールドを求めて」

2月下旬の某日、カッパCLUBのツアーで使える新たなフィールドを求めて、カッパCLUBのオペレーションマネージャーのスッスー(佐藤晋)さんとガイドのノブ(畠山伸考)くんと一緒にスノーモービルに乗って調査に行ってきました。
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(一緒に調査に出掛けたノブくんとスッスーさん。空も雪も最高の状態で非常に楽しい1日を過ごす事が出来ました)

どこを通って、どこに行ったか、詳しい事はここでは書けませんが、以前からスタッフの間ではいつかはあそこに調査に行こうと話していた場所だったので、今回ようやくそれが実現し、しかも当日は天候にも恵まれた為、出発前から皆テンションが上がりまくっていました。
スノーモービルは、僕が600cc、スッスーさんとノブくんが300ccに乗り、僕が先導する形で行きました。
この日は天候だけでなく雪の状態も最高だったので、雪が深すぎてスノーモービルが沈んでしまうような事も無く、300ccでもパワー不足を感じるような事はありませんでした。
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(目的地まであと少しという所で行く手を大量の雪に遮られ、その絶望感を全身で表してみました。伝わるでしょうか)

今回の目的地へと向かう道は、以前は車が普通に走っていた道で、今は雪が降り積もりとてもとても車が通れるような状態ではありませんが、今でも道の両側には所々に標識が残っていて、まだ車が行き来していた時の面影が残っています。
道自体はアップダウンのほぼ無い1車線の狭い道で、その上に路面が見えないほどの雪が1m以上降り積もっているのですが、広い平原とは違い、沢沿いの入り組んだ地形に道が通っているので、雪がフラットには降り積もらず、多くは片斜になっていたり、吹き溜まりになっていたりしました。
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(全く道が見えないくらい雪が降り積もっている状態でしたが2本のショベルを使って少しずつ人力で掘り進めました)

大体の場所は体重移動や体重移動プラス適切なラインどりで何とか通過できたのですが、目的地まであと200mという所まで来て、最大の難関が待ち受けていました。
そこは斜面を横切るように道が切られていて、その上に雪が吹きだまっている状態だったので、体重移動だの、ラインどりだので渡り切れるような状態ではありませんでした。
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 (2人は掘削作業、1人は休憩という形で作業を行う事1時間弱。開通したこの道を“カッパ新道”と名付けました)

目的地を目の前にして「ここまでか」と一瞬思いましたが、こんな事もあろうかとスッスーさんとノブくんがショベルを携帯してくれていたので、それで雪の斜面を削り、道を作って先に進むことにしました。
3人の人間に対して、ショベルが2本しかなかったので、掘削作業は2人で行い、残りの1人は休憩という形にしました。
掘削作業が必要な所は全長約20m位で、開通するのに1時間くらいかかりましたが、こういった黙々系の作業が大好きな人間ばかりだったので全く苦にはなりませんでしたし、休憩の1人は作業場所のちょっと手前にある小さな雪原でスノーモービルを乗りまわす事が出来たので非常に快適でした。
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(目的地に到着。まだ誰にも荒らされていない広い斜面を上へ上へと向かい、フィールドの可能性をチェックしました)

3人で開通させた“カッパ新道”を慎重に進むと、すぐに目的地へと到着しました。
目的地では斜面を上へ上へと向かい、上の方はどうなっているのか、どこまで行けるのかという事を確認しました。
結局、坂の途中に600ccのスノーモービルでも登れない所があり、テッペンまで行く事は出来ませんでしたが、テッペンがすぐ真上に見える所までは行く事が出来ました。
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 (この日は空気が澄み渡り、遥か遠くの山の方までハッキリと見る事が出来ました。正に絶景。最高の景色でした)

普段は見る事が出来ない、ここまで来なければ見れない絶景を暫し堪能した後、登ってきた斜面をスノーモービルやエアーボードで思い思いにシュプールを描きながら下りました。
この時のダウンヒルの模様は、スッスーさんがYouTubeのカッパCLUBのページにアップして下さっているので、是非一度ご覧になって下さい。
ノブ君がエアーボードで滑走し、僕がスノーモービルを運転、スッスーさんがその後ろに乗って撮影をしています。
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 (スノーモービルでダウンヒルを楽しむスッスーさん。300ccのモービルでも思いっきり楽しめる最高の雪質でした)

今回、ツアーで使える新たなフィールドを求めてこの場所へとやって来ましたが、スノーモービルでも、エアーボードでも、スノーシューでも、非常に可能性を感じる、凄いポテンシャルを秘めたフィールドだと感じました。
これから何度か下見を繰り返した後にツアーが出来るかどうかの判断をしていく事になると思いますが、なるべく早い段階でこのフィールドでのツアーが行われればいいなと思っています。

2013年3月7日 倉田文裕

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