先日、プロアドベンチャーレースチーム「Team EAST WIND」が11月にブラジル・パンタナールで開催されるアドベンチャーレース世界選手権に出場する事を発表しました。
メンバーは田中正人さん(キャプテン)、山北道智さん、西井万智子さん、高濱康弘さんの4名。
※田中陽希さんは「二百名山ひと筆書き」 に挑戦中のため不参加
西井さんと高濱さんはこのレースが海外アドベンチャーレース初出場となります。
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(「Team EAST WIND」が今年11月に参戦する「アドベンチャーレース世界選手権」の舞台はブラジル・パンタナール)

アドベンチャーレースは基本男女混成でチームが構成されるので、少なくともチームに1人は女性メンバーがいます。
海外には男性メンバーすらも牽引してしまうような屈強な女性レーサーもいますが、通常は男性メンバーの方が女性メンバーよりも体力面で勝っていることが多いので、レース中はいかに男性メンバーが女性メンバーをフォローしてチームとして速く進めるかがポイントになります。
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 (西井万智子さん。ガイドネームは「マチマチ」)

今回のレースでは、チームのエースである田中陽希さんが「二百名山ひと筆書き」 挑戦中で不参加となる為、全てのアクティビティーで厳しい戦いになる事が予想されます。
カヤックやラフティングなどのウォーターアクティビティーは特に苦戦するのではないかと思います。
というのもこれらのアクティビティーはトレッキングやマウンテンバイクと違い、自主練として一人で練習するのが難しく、経験値を上げるためにTeam EAST WINDしっかりとした環境が必要になるからです。
しかし、そんなウォーターアクティビティーで今回活躍しそうなのが女性メンバーの西井万智子さんです。
西井万智子さんは「Team EAST WIND」に関わった女性メンバーでは初めてカッパCLUBのリバーガイドに合格しました。(6月2日)
カッパCLUBとは群馬県みなかみ町にあるラフティングツアー会社で、田中正人さんも、田中陽希さんも、僕もこの会社で働き、仕事をしながらウォーターアクティビティーの基礎、水の怖さ、楽しさを身をもって学んできました。
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(「Team EAST WIND」に関わった女性メンバーでは初めてカッパCLUBのハイウォーターガイドに見事合格しました)

田中正人さんの情報によると「Team EAST WIND」に関わったメンバーでカッパCLUBのハイウォーターガイドに合格したのは男性メンバーを含めても過去6人(田島健司さん、横山峰弘さん、駒井研二さん、高畑将之さん、田中陽希さん、倉田文裕)で、7人目の合格者が西井万智子さんということになるそうです。
カッパCLUBでどんな水量でも下れるガイド(ハイウォーターガイド)になるというのはそう簡単な事ではありません。
僕はこのハイウォーターガイドになるのに3年かかりました。
一方の西井万智子さんは2年でハイウォーターガイドになりました。
これは本当に凄い事、価値のある事で、この裏には様々な試練に耐え抜いた本人の相当な努力とカッパCLUBの先輩ガイドの皆さんの途轍もない大きな愛情があったのではないかと思います。
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(田中正人さんに「初めてのわりには筋がいい」と言わしめたシーカヤック。11月のブラジルでも漕ぎまくって下さい)

過去にカッパCLUBでガイドができるレベルの女性メンバーがいなかったわけではないと思います。
住み慣れた場所を離れみなかみ町に移住しなければならない、仕事を変えなければならないといったハードルの高さ故に挑戦しようと思える人が中々いなかったのかもしれません。
西井万智子さんはその高いハードルに挑み、「イーストウインドのメンバーとして、本物のアドベンチャーレーサーになりたい」という強い思いをもってみなかみ町へとやってきて見事ハイウォーターガイドになりました。
僕はチームに身を捧げる「覚悟」というか、「本物のアドベンチャーレーサーになりたい」という気持ちの強さが凄いなと思います。
アドベンチャーレースにおいてカヤックやラフティングなどのウォーターアクティビティーで“漕げる”ということは“地図が読める”、“マウンテンバイクに乗れる”というのと同じくらい重要なことです。
今回初めて“漕げる”女性メンバーが誕生したことは「Team EAST WIND」にとっても、日本のアドベンチャーレースにとっても非常に大きなことなのではないかと思います。
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(陸上ではフルマラソンのタイムトライアルや土合駅の462段の階段を利用してのトレーニングを行っているそうです)

「本物のアドベンチャーレーサー」になるための一歩をしっかりと踏み出した西井万智子さん。
アドベンチャーレースは「地図読み」、「マウンテンバイク」、「カヤック」、「ロープアクティビティー」等々、複数種目をこなす必要がある競技ゆえ習得するべき事が沢山で大変だと思いますが、カッパCLUBでしっかりとやれている時点で資質充分だと思いますので、田中正人さんや田中陽希さんのような世界レベルのレーサーを目指して頑張っていただきたいと思います。
「本物のアドベンチャーレーサー」を目指せる女性メンバーがカッパCLUBから生まれたことは「Team EAST WIND」の育ての親である小橋研二さん(前カッパCLUB社長)もとても喜んでいると思います。
僕も世界一を目指す「Team EAST WIND」をこれからも応援し続けます。
そして、「Team EAST WIND」の頑張りを力に換えて自分自身も頑張りたいと思います。
田中さん、山北さん、西井さん、高濱さん、頑張って下さい。

2015年6月15日 倉田文裕