昨年も9月12日に開催された「小橋研二生誕祭」。
今年は生誕祭ウィークという形で更にグレードアップして9月11日と12日に3つのイベントが開催されました。
9月11日は、新社長と行くシリーズ「谷川岳の山頂を目指してみよう」が、9月12日には「小橋研二生誕祭企画☆無料ラフティング」&「第14回バーベキューナイト」が開催され、僕は今回9月11日の登山イベントに参加してきました。
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(今回のツアーの中で僕が一番好きな写真です。千里さんのこの笑顔にこの登山の全てが凝縮されてると思います)

「参加してきました」というとお客さんとして参加してきたような感じがしますが、ガイドとして、ツアーリーダーとして、ちゃんと仕事として参加してきました。
ただ、ツアーリーダーと言ってもツアーをご一緒したカッパCLUBの先輩ガイド、ハナさんとモミーさんが超優秀なガイドさんなので、僕はツアーリーダーらしい事は何一つせず、ツアー全体の事と今回初めて谷川岳の山頂を目指す現社長の千里さんを目的地へと導き、無事に下山する事のみに集中させていただきました。
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(早速バスに乗りこんでカッパCLUBを出発。まだ午前7時前ですがとても元気です。気持ちは一つ「いざ谷川岳へ」)

今回のツアー前に僕が一番気がかりだったのが天候でした。
週間予報では「ツアー当日は雨」という予報がしばらく続いていて、もしツアー当日が雨だった場合はたとえ小雨であっても中止にしようと考えていました。
それは谷川岳という山が太平洋側の空気と日本海側の空気がぶつかる場所に位置しているため、天候が非常に変わりやすく、その厳しい気象環境から1,500m付近が森林限界となっており、もし天候が荒れた場合、風雨を遮る木々さえもないからです。
しかし、ツアーの2日前あたりから少しずつ天気予報が変わり始め、前日には遂に晴れの予報に変わりました。
正直「ここまで変わるかね!?」と思いましたが、慎重(すぎる!?)な僕に社長が「いくらクラッチでもこれなら登る決断が出来るでしょ!」と用意してくれた天気なのかなと思いました。
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(ロープウェイに乗り込む前にみんなで準備体操。無事に谷川岳に登れたのはこの体操のおかげという声もチラホラ)

当日は午前6時30分にカッパCLUBに集合。
午前7時にはカッパCLUBを出発し、谷川岳ロープウェイ(通称:フニテル)の谷川岳ベースプラザ(ロープウェイ乗り場)へとバスで向かいました。
ベースプラザ到着後はロープウェイの営業開始時間(午前8時)まで多少時間があったので、ロープウェイとリフトを降りた後すぐに出発できるように各自身支度を済ませ、全員で準備体操をしてロープウェイに乗り込みました。
標高1,319mの天神平駅までロープウェイに乗り、そこから更に天神峠ペアリフトに乗って標高1,502mの天神峠まで行ったら、いよいよ谷川岳山頂に向け登山開始です。
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(谷川岳ロープウェイからペアリフトへの乗り継ぎ地点「天神平」での一枚。この地点で既に標高1,319mあります)

この時、谷川岳の山頂付近には雲がかかり、その姿を見る事は出来ませんでしたが、かわりに周りを見渡すと白毛門や朝日岳などの山々がハッキリと見えていて、この後どんな景色が見れるのか非常に楽しみでした。
天神峠から熊穴沢の避難小屋までは多少アップダウンはありますが、その後の山頂に向かう登りに比べれば傾斜は緩いので、その日の自分のコンディションをはかるには絶好の場所です。
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(ロープウェイからペアリフトに乗り換えて天神峠へ。標高1,500mの天神峠からいよいよ谷川岳登山の開始です)

僕自身、谷川岳には色々な思い出がありますが、僕が「Team EAST WIND」に入るためにみなかみ町に来て最初に登った(登らされた?)山が谷川岳でした。
天神尾根で雪洞を掘ってビバークしたり、冬山の山頂からの360度のパノラマに感動したり、人生初の経験を沢山しました。
その登山の数日後にはカッパCLUBの先輩ガイドの皆さんと天神峠まで来てエアボードも体験させていただきました。
この時はロープウェイと天神峠ペアリフトを使って天神峠まで来たのですが、僕が天神峠まで来たのはその時以来で、天神峠から谷川岳に登るのは今回が初めてでした。
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(田中正人さんと田中陽希さんと登った冬の谷川岳。人生初冬山登山が谷川岳というところにも何かの縁を感じます)

天神峠から熊穴沢の避難小屋までは予定通りのペースで到着、ここで小休止をはさみました。
熊穴沢の避難小屋には日本人の登山者だけでなく、外国人の方の姿もチラホラ見えました。
平日にも関わらず沢山の登山者が訪れる谷川岳という山、やはり人の心を惹きつける何かがあるのだなと思いました。
ここでの休憩は約10分、折角温まった身体が冷えてしまわないうちに出発しました。
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(ロープを使って岩場を登る参加者の皆さん。登山を楽しんでいるという事がこちらにも伝わってくる良い写真ですね)

僕はこの熊穴沢の避難小屋を出発する時点で、千里さんが谷川岳の山頂まで行って帰ってくることに何の心配もいらないと思っていました。
もちろん体調を崩されたり、ケガをして断念という可能性はありましたが、体力的、技術的に断念するという事は間違いなくないと思いました。
理由は千里さんの履いていたシューズは決してグリップの良い靴ではありませんでしたが、下りでも全く足を滑らせる事がなかったからです。
足の置き場、重心の位置、力の入れ具合が良いからだと思いますが、もしご本人が「全くそんな事を意識してないよ」いうことであれば、千里さんはいわゆる“センスが良い”という最も羨ましい部類に属する方だと思います。
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(登りも下りも抜群の安定感を見せる千里さんの歩き。「僕にもこんなセンスの良さがあればなぁ」と何度も思いました)

少し話が横にずれてしまいましたが、いよいよここから岩場あり、鎖場ありの“登山”という感じの登山道が始まります。
最初にも書きましたが、谷川岳はその厳しい気象環境から1,500m付近が森林限界となっており、熊穴沢の避難小屋を出発してしばらくすると少しずつ視界が開けてくるのがわかります。
右前方には西黒尾根、その奥には笠ヶ岳や朝日岳、左前方に目をやるとオジカ沢ノ頭や万太郎山、そして振り返ると登ってきたルートやみなかみの街並みがハッキリと見えました。
今回のツアーに参加して下さった皆さんの中には「いつか谷川岳馬蹄形を縦走してみたい」思っている方や、「谷川岳から平標山の方に縦走してみたい」思っている方もいらっしゃったので、そのルートの一部が目の前に見えて更にその思いを強くされたのではないかと思いました。
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(熊穴沢避難小屋から肩ノ小屋へと向かう途中北西方向に目をやるとオジカ沢ノ頭や万太郎山が綺麗に見えました)

熊穴沢の避難小屋からは天狗のトマリ場を経由して肩ノ小屋まで、鎖場や傾斜の急な岩場、落石を起こしやすい斜面などを確実にクリアーしながら順調に進みました。
その間、2回ほど休憩をはさみましたが、僕が当初予定していた時間よりも早く肩ノ小屋にたどり着きました。
肩ノ小屋まで来てしまえば谷川岳の二つの頂の一つ「トマノ耳(1,963m)」はもうすぐそこですが、ここまで来たらより標高の高いもう一つの頂「オキノ耳(1,977m)」まで行きたかったので、肩ノ小屋を出発した後は「オキノ耳」までノンストップで進みました。
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(山頂直下の「肩ノ小屋」で最後のプチブレイク。この後「トマノ耳」をスルーしてイッキに「オキノ耳」へと向かいました)

「オキノ耳」には想像していたよりも多くの登山者の方がいました。
その中にカッパCLUBのスタッフのノブくんとマーくんの姿があり、登っている事を知らなかった参加者の皆さんは2人の存在に気付き、予期せぬサプライズに喜んでいました。
2人は我々よりも先にカッパCLUBを出発し、より険しいルートである西黒尾根からここまで登って寒い中我々の到着を待っていてくれました。
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(遂に谷川岳の山頂に到着しました。僕は社長と千里さんと皆さんとこの時この場所に居られて本当に幸せでした)

「オキノ耳」ではまず全員で集合写真を撮りました。
そして「オキノ耳」の更に奥にある祠のところまで行きたい人は荷物を置いてそこまで行き、休憩したい人はその場に留まりました。
僕は祠のあるところまで行ったのですが、いつもはその前を通っても通過するだけだったので、改めて立派な鳥居と祠を見れてとても良い機会になりました。
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(皆で声高らかに「ハッピーバースデー」を斉唱した後は千里さんがデコレーションしたケーキをまずは社長がパクッ)

再び「オキノ耳」に戻ったところで今回の登山の最大の目的を実行に移しました。
それは「ハッピーバースデーの斉唱」です。
まずモミーさんが山頂まで運び上げて下さったケーキに千里さんが生クリームでデコレーションをしてバースデーケーキを完成させました。
そして僭越ながら私がそのケーキを持たせていただいて「オキノ耳」の山頂標識の前で「ハッピーバースデー小橋社長」を声高らかに斉唱しました。
小橋社長の53歳の誕生日を谷川岳の山頂という“特別な場所”でお祝いすることができたこと、そしてその場に居られたことが本当に嬉しくてたまりませんでした。
お祝いの気持ちがこれでもかと詰まったバースデーケーキはその場で切り分け、最大級のお祝いの気持ちと共に全員で美味しくいただきました。
本当に美味しいケーキでした。
ありがとうございました。
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(社長に食べていただいたケーキはその場で切り分けて皆で美味しくいただきました。本当に美味しいケーキでした)

今回のツアーの最大の目的は果たしましたが、山は登ったら無事に下山しないといけないので、まだ登山は終わっていません。
昼食を含めた長めの休憩は風を遮ることができる肩ノ小屋まで下りてとることにして下山を開始しました。
帰りは行きに通過してしまった「トマノ耳」にも立ち寄り、“双耳峰”と呼ばれる谷川岳のもう一つのピークもしっかりと制覇して肩ノ小屋まで下りました。
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(双耳峰と呼ばれる谷川岳のもう一つのピーク「トマノ耳」でも一枚パシャリ。「社長、両方のピーク制覇しましたよ!」)

肩ノ小屋での休憩は30分くらいとりました。
待ちに待った昼食の時間、なんと我々スタッフの昼食は全てカッパCLUBのカメラスタッフであるオトクさんの手作りでした。
美味しいを遥かに超越した感動的な美味しさで、モミーさんが背負ってここまで運んで下さった三ツ星ランチの数々はあっという間になくなってしまいました。
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(今回のツアーの中で僕が二番目に好きな写真。やっぱりカッパCLUBっていいなぁと思うお昼休憩中の一枚でした)

一方、参加者の皆さんの昼食で最もインパクトがあったのが「カキ氷」でした。
しかもよく聞く“標高の高いところに残る雪を削って、用意したシロップをかけるというスタイルの「カキ氷」ではなく、「氷かき器」で「氷」を削って作るという「カキ氷」だったので驚きも2倍でした。
これをやるには「氷」と「氷かき器」が必要で、決して軽くはないであろうそれらの道具を背負って谷川岳に登っていることに度肝をぬかれました。
しかし、それを振舞われた参加者の皆さんの笑顔を見たら、その価値は十分にあるかもと思いました。
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(今回のツアーで一番驚いた肩ノ小屋でのデザート。まさか「氷かき器」がザックから出てくるとは思いませんでした)

下山のルートは登りとほぼ同じルートで、肩ノ小屋から天神尾根を下り、天神峠ペアリフトは使わずに直接ロープウェイの天神平駅へと向かいました。
標高を下げると辺りを覆っていた濃いガスが徐々に晴れていき、登り同様素晴らしい景色が眼下に広がっていきました。
ただ、振り返ると谷川岳の山頂付近にかかった雲が少しずつ黒みがかっていくのが見え、改めて「天候が変わりやすい山だな」と感じました。
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(天神尾根からの絶景。後方にはみなかみの町並みが見えます。よく見ると利根川にかかる諏訪峡大橋も見えます)

鎖場や傾斜の急な岩場、落石を起こしやすい斜面などを登り以上に集中し、確実にクリアーしながら熊穴沢の避難小屋まで下ると、「暑い」と感じるほど強い日差しが照りつける天気になっていました。
3、4日前の天気予報ではこんな晴れ間が広がることすらあり得なかったことですが、小橋社長からのプレゼントはこれだけではありませんでした。
それは熊穴沢の避難小屋を出発し、そろそろロープウェイの天神平駅に到着しそうという時に田尻沢の方に現れました。
なんとキレイな虹が、しかも二重で目の前に現れたのです。
場所といい、タイミングといい、これ以上ない演出で、思わず「さすが社長!」と叫んでしまいそうでした。
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(社長の素敵なプレゼント「ダブルレインボー」。場所といい、タイミングといい、これ以上ない演出でした。さすが社長)

ゴール地点でのこの最高のプレゼントのおかげで最高の終わり方が出来た今回のツアーですが、何より谷川岳に登った参加者の皆さんとスタッフが全員無事に戻ってこれたことに社長と千里さん、ハナさん、モミーさん、ノブくん、マーくん、オトクさん、カッパCLUBのスタッフの皆さん、そして今回ツアーにご参加いただいた皆さん全員に感謝したいと思います。
本当にありがとうございました。
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(「社長、おかげさまで谷川岳の山頂まで行くことができました!ありがとうございました」 ※写真は以前のものです)

途中にも書きましたが、今回の谷川岳登山で千里さんの登山センスの良さが実証されました。
勝手にこんな事を書いたら怒られるかもしれませんが、既に千里さんの中では「来年は〇〇山に社長とお客さんと登りたいなぁ」というお考えがあるのではないかと思います。
また、全国1億3000万人のカッパCLUBファンの皆様も「あの山に社長と千里さんと一緒に行ってみたいなぁ」というリクエストがあるのではないかと思います。
実は僕自身も「あそこに行ってみたいなぁ」という山がいくつかあります。
また来年も同じようにツアーに関われるかどうか今の時点ではわかりませんが、この新社長と行くシリーズはこのままずっと続いてほしいなと思います。
では、最後に一言(四言)言わせて下さい。
「社長サイコー!!」「千里さんサイコー!!」「カッパCLUBサイコー!!」「カッパCLUBのお客様サイコー!!」以上です。

2015年9月29日 倉田 文裕