12月8日、9日の両日、千葉県鋸南町で行われた「鋸山アドベンチャーウィークエンド」というイベントにスタッフとして行ってきました。
「鋸山アドベンチャーウィークエンド」とはアドベンチャーレースのプロフェッショナルチーム「イーストウインド」による、アドベンチャーレース体験イベントで、“アドベンチャーレースに興味があるけど、どこから始めたら良いか分からない、メンバーが見つからないなど、この機会に様々なアウトドアスポーツ種目の講習会で基礎を学び、実際のレースを体験してみませんか?未経験者大歓迎です”というイベントです。
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 (並べたコーンが倒されてしまうほどの強風。色んな物が吹き飛ばされてしまうので、選手もスタッフも大変でした)

参加者の方は、8日の17:30までに宿泊する「サンセットブリーズ保田」にチェックインしていただき、18:00からのアドベンチャーレースのレクチャーやトークショー、懇親会に参加していただくのですが、8日は鋸山(のこぎりやま)周辺の山岳・丘陵エリアで「第3回鋸山トレイルランレース」が行われており、スタート・ゴール会場の保田小学校では、「鋸山アドベンチャーウィークエンド」のスタッフ主催で、どなたでも参加できる「ロープアクティビティ(懸垂下降)体験会」と「マウンテンバイク試乗会」を参加費無料で開催しました。
僕は、この日は会場ではなく、「鋸山トレイルランレース」のスタッフとして、コース途中の“ケガ注意ポイント”で誘導スタッフとしてレースにかかわらせていただきました。
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 (キツイ急傾斜の法面を登ってくる選手たち。下の方ではトイレの順番待ちをする選手たちの列が出来ています)

この日は、気温はそれほど低くなかったのですが、台風を思わせるような猛烈な風が常に吹き荒れており、気温以上に寒く感じました。
昨年はスタッフではなく、選手としてこのレースに出場し、風もなくポカポカの陽気で、半袖でも暑い位でしたが、今年は一転、空は晴れわたっているにもかかわらず、動いていないと何枚着ていても「寒い」と感じるような気候でした。
僕がいたのは「28kmコース」のほぼ16kmくらいの地点で、そこは少し法面を登った高台にある“ケガ注意ポイント”だったのですが、周りを山に囲まれているにもかかわらず風が強くて大変で、「寒さ」と闘いながら、選手の到着を今や遅しと待っていました。
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(ロープに摑まりながら坂を登る選手たち。一列で進まなければならない道幅なので、時にプチ渋滞が発生しました)

11時15分、トップ選手が通過、その後、2位、3位と少し間隔を空けながら通過していきました。
10位くらいまでは数えられましたが、その後は何人かの塊で通過して行った為、もう数えられず、「今、私何位ですか?」と聞かれても答えられなくなってしまいました。
法面を登る時もそうですし、“ケガ注意ポイント”の滑りやすい坂をトラロープに摑まりながら登る時もそうですが、基本道幅が狭い為、一列になって進まなければなりません。
故に集団でココを通過すればするほどプチ渋滞に巻き込まれるのですが、スタート直後、大集団で通過し、大渋滞が起こるのとは違うので、約16kmを休まずに走ってきて疲れた身体に一息いれるには丁度良い小休止になるのかなと思って見ていました。
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 (一歩一歩、確実に、ゴールを目指して邁進するランナー。長時間、自分自身と闘い続けるその姿に感動しました)

13時45分、レーススタートから丁度4時間、最終ランナーの方がスイーパー役のスタッフ共に通過しました。
自分でレースに出場するときも、スタッフとしてレースを手伝う時も、毎回思う事ですが、制限時間や関門時間と闘いながら、スタートからゴールまで、ただひたすら完走を目指して歩き続ける方達の精神力の強さと言うものが本当に凄いと思います。
確かに上位を目指して頑張るランナーも凄いとは思いますが、制限時間ギリギリでゴールをするランナーの方達とは行動時間が違う訳で、自分自身と闘っている時間も全然違います。
今回も、そんな自分自身と長時間闘い続けて完走を果たしたランナーの方達の姿に感動しつつ、改めて「自分も頑張ろう」という気持ちにさせていただきました。
今回、このレースに出場した全てのランナーの皆さん、そしてレースに関わった全てのスタッフの皆さん、本当にお疲れ様でした。
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(ワッキーの司会で行われた田中正人さんとヨーキ君のレクチャー&トークショー。ヨーキ君の笑顔が素敵過ぎます)

トレランレース終了後は「アドベンチャーウィークエンド」のメイン会場兼参加者の方の宿泊場所でもある「サンセットブリーズ保田」に移動し、トークショーや懇親会の準備をしました。
17:30、元イーストウインドのワッキーこと和木香織利の司会で、“日本アドベンチャーレース界のパイオニア”田中正人さんと“日本アドベンチャーレース界の至宝”田中陽希さんの2人によるアドベンチャーレースの基本的な説明からイベントがスタートしました。
その後は、参加者の方とスタッフ全員で二人一組を作って“他己紹介”をしたり、今年の2月にイーストウインドが出場し、準優勝を果たした「パタゴニアエクスペディションレース」のスライドショーを見て、その時の裏話を聞いたりして盛り上がりました。
夕食は参加者の方たちとスタッフ全員で一緒に食べ、参加者の方たちどうしだけでなく、参加者の方たちとスタッフの親睦も深めました。
参加者の方達は0:00近くまで楽しくお酒を酌み交わしていたようですが、スタッフは翌日、早朝から「夜明けを楽しむランニングツーリング」というイベントが控えていた為、全員早目に就寝しました。
2日目のアクティビティ講習会やミニアドベンチャーレースについては次回のブログで書きたいと思います。

2012年12月13日 倉田文裕