日時 2012年5月26日(日)
種目 37km男子18歳~39歳
タイム 4:48’07
順位 2位
男子順位 2位
総合順位 2位

先々週の今シーズン初戦「第2回新緑の奥武蔵もろやまトレイルラン」から中2週、先日5月26日日曜日に今シーズン2戦目「第1回飯能アルプス~奥武蔵丸山スーパートレイルラン」に出場してきました。
このレースは埼玉県日高市の西武秩父線高麗駅の駅前広場をスタートし、飯能アルプス~伊豆ヶ岳~丸山へと続く縦走路を通って横瀬町の武甲温泉にゴールするというコースで、大会パンフレットで“幾度もアップダウンを繰り返す手強いコース”と謳っている通り、とても走りがいのある非常にタフなコースでした。
先々週のレースでは、コースの半分以上が舗装路と林道でしたが、今回のレースはスタート直後とゴール手前の舗装路以外はほぼトレイルで、全長37kmのコースの83.24%がトレイルという「これぞトレイルランニング」という感じの素晴らしいコースでした。
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(今回のレースは“2秒間隔で1人ずつスタートする”という特殊なスタート方式でした。僕は3番目にスタートしました)

午前8時、レーススタート。
ただ、このレースは「位置について、用意、ドン」の一斉スタートではなく、2秒間隔で1人ずつスタートして行きます。
日本山岳耐久レース(ハセツネ)のようにスタートから暫くの間交通規制をして車の通行を遮断できれば一斉スタートでも問題ないのかもしれませんが、そんな事はそう簡単に出来る事ではないので、駅前からトレイルの入り口までの住宅街は歩道から人が溢れない様にする為に今回のようなスタート方式にする必要があったのだと思います。
僕は今回のこのレースに招待していただいていたので、他の招待選手に続いて3番目にスタートしました。
スタート直後の舗装路は上り基調で、僕はいつも通りアップがてらマイペースで走りました。
舗装路が終わりトレイルに入る際に僕の前には3、4人のランナーがいて僕は4、5番目くらいでトレイルに突入しましたが、走れるところは走って、キツイ所は歩くという感じで無理のないペースで気持ち良く走っていたら自然と順位が上がり、いつの間にか2番になっていました。
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(全長37kmのコースの83.24%がトレイルという素晴らしいコースを堪能して大満足でゴールまで帰ってきました)

飯能アルプス~伊豆ヶ岳~丸山へと続く縦走路は日本山岳耐久レース(ハセツネ)のスタートから第一関門(浅間峠)までのように細かくアップダウンを繰り返しながら徐々に標高を上げていくという感じで、上り下りの走る歩くのメリハリやテンポ、上りから下り、下りから上りへのスムーズな移行など走りながら考えるべき事が色々あったので終始楽しく走る事が出来ました。
トレイルのサーフェースも傾斜の緩い走りやすい所もあれば、木段が続く所、激上りや激下りの所、岩がゴツゴツしているような所などなど非常にバラエティーに富んだサーフェースで全く飽きのこないとても良いコースだと思いました。
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(ゴール後最初に頂いたのはコーラ。レース中にもエイドステーションで飲みましたが、やっぱりコーラは力になります)

この日は日曜日で、天候にも恵まれたという事もあって、伊豆ヶ岳や丸山といった人気のある山々には沢山の登山者が登りに来ていて、特にお昼の時間帯には沢山の登山客の人達とすれ違いました。
楽しく山を登られている最中に僕らのような新参者が山を駆け回り、脇をすり抜けていくという事に不愉快な思いをされた方もいらっしゃったかと思いますが、こちらが「こんにちは」とか「すみません」と声をかけると皆さん快く道を譲って下さり、多くの方が「凄いね」とか「頑張ってね」と声をかけて下さいました。
レース中、快く道を譲って下さった皆様、心温まる声掛けをして下さった皆様、本当にありがとうございました。
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 (表彰式。アップダウンを繰り返すとてもタフなコースでしたが、また来年も走りたいと思える魅力的なレースでした)

レース序盤で2位まで順位を上げ、自ら潰れる事がない様、無理の無いペースでトップを追いましたが、大高山でも、伊豆ヶ岳でも、丸山でもトップとの差は約3分で縮まらず、最後は更に差を広げられてしまい、最後まで追いつく事が出来ませんでした。
最初にも書きましたが、今回のレースは全長37kmのコースの83.24%がトレイルという「これぞトレイルランニング」という感じの素晴らしいコースだったので、最後の約2.4kmの舗装路はフラットだったにもかかわらず今回のレースで最もキツいと感じる区間でした。
ゴールには2番目に到着しましたが、このレースはスタートが一斉スタートではなく、2秒間隔で1人ずつスタートするという方式でしたので、2番目にゴールしたからと言って順位が2位とは限りませんでしたが、僕の中では久しぶりにトレイルらしいトレイルを走り切れたという満足感があったので、順位はあまり気になりませんでした。
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(今レースを走り終わっての感想は一言「楽しかった」でした。課題は山積ですがこれからもマイペースで頑張ります)

正直、今回のレース前にトレーニングで走っていても手応えがなく、どうしたらケガをする前の自分を取り戻せるのかと本気で悩んでいましたが、このレースを走る事で吹っ切れ、細かい事は気にせず、トレイルで速く走る為にはどうしたら良いかという事をシンプルに考えようと思えるようになりました。
まだまだ課題が山済みで頭が痛いところですが、凡人が非凡な人に勝つにはどうしたらいいのか、凡人が凡人でなくなる為にはどうしたらいいか、その事をしっかりと考えながらこれからも一つ一つ成長して行きたいと思います。

2013年5月29日 倉田文裕