6月24日以来、約2か月ぶりのブログの更新となりました。
昨年3月にこのブログを始めて以来、ここまで間が空いた事はなかったのですが、正直8月3日のスノーカントリートレイルのオープニングイベントを迎えるまではブログを書く暇もない状態で、特にオープニングイベントの一週間くらい前からは久しぶりに“寝る間を惜しんでの生活”というモノを味わいました。
1日、2日徹夜に近い生活という事は偶にありますが、数日間“寝る間を惜しんでの生活”が続くというのはアドベンチャーレースの時以来でした。
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(オープニングでシェルパ斉藤さんにご挨拶頂きました。この後一ノ倉沢まで歩きコーヒーを淹れていただきました)

こうして寝不足のまま迎えた8月3日はスノーカントリートレイルにとっても、僕にとっても非常に重要で特別な1日となりました。
2011年にカッパCLUB小橋研二社長とプロアドベンチャーレーサーの田中正人さんが中心になってスノーカントリートレイルの準備室を立ち上げ、約2年でオープニングの日を迎えた訳ですが、僕自身もルート策定の段階からこの事業に携わり、時には冷たい雨に打たれながら、時には藪を漕ぎながら、少しずつ少しずつ決めてきたルートなので、今回のオープニングの日というモノをある種特別な思いで迎えました。
シェルパ斉藤さんプロフィール
(説明するまでもないと思いますが、シェルパ斉藤さんのプロフィールです。今回2日間ご一緒出来て幸せでした)

8月3日の「オープニングイベント」と4日の「巻機山登山ツアー」には世界各地のトレイルを数多く歩かれ、多くの著書お持ちの紀行作家、「シェルパ斉藤」のペンネームでお馴染みの斉藤政喜さんにゲストとしてお越しいただきました。
シェルパ斉藤さんにはお忙しいお仕事の合間を縫ってお越しいただいたわけですが、3日は谷川岳山岳資料館前での式典においてご挨拶をいただき、その後一般ハイカーの方々と一ノ倉沢までプチハイクをしていただきました。
その一ノ倉沢ではシェルパ斉藤さんがご自分のキャンピングカー仕様のお洒落な自家用車を使って、即席カフェ“シェルパカフェ”を開いてくださり、ハイカーの皆さんに美味しいコーヒーを振る舞って下さいました。
シェルパカフェ特製のプリンも大好評で、素晴らしい一ノ倉沢ハイクになりました。
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(シェルパ斉藤さんに淹れて頂いたコーヒーが飲めるというまたと無い機会。絶景を見ながらのコーヒーは最高でした)

午後はシェルパ斉藤さんに「ロングトレイルの魅力及び、ロングトレイルの装備」というタイトルで講演をしていただいた後、そのシェルパ斉藤さんとスノーカントリートレイルの発起人の一人でプロアドベンチャーレーサーの田中正人さん、雪国観光圏執行社員で上牧温泉辰巳館社長の深津卓也さんの3名に、進行役としてJTB総合研究所の主任研究員倉谷裕さんを加えた4名で、「スノーカントリートレイルの将来と課題」をテーマにしてパネルディスカッションを行いました。
世界各地のトレイルをその目で実際に数多く見てきた方、発起人として現場レベルでスノーカントリートレイルを見てきた方、そしてサービス業のプロフェッショナルとして雪国観光圏の観光事業をずっと支えてきた方、それぞれの立場のそれぞれの意見を聞く事が出来て僕自身とても勉強になりました。
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(一ノ倉沢までのプチハイクではシェルパ斉藤さんの他にみなかみ町の岸良昌町長も一緒に歩いていただきました)

8月3日のオープニングイベントはこのパネルディスカッションを以って終了となりましたが、翌8月4日の巻機山の登山ツアーにもシェルパ斉藤さんにはゲストとして参加していただく事になっていたので、我々スタッフやツアー参加者の方達と一緒にシェルパ斉藤さんにも、この日の宿兼この夜行われる交流会の会場である民宿「泉屋」さんのある南魚沼市清水へと移動していただきました。
交流会には翌日に巻機山登山ツアーに参加される方だけでなく、交流会のみ参加の方にもお越しいただき、主役のシェルパ斉藤さんを囲んで大いに盛り上がりました。
テーブルの上には泉屋さんご自慢の山菜料理が数多く並び、新潟が世界に誇る銘酒「八海山」や翌日に登る巻機山の伏流水で醸された銘酒「巻機」などの美味しいお酒の数々も並びました。
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(谷川岳ロープウェイプラザ内で行われたパネルディスカッション。非常に内容の濃い良いお話を聞く事が出来ました)

この日は運良くこの辺りの集落のお祭りの日で、美味しいお料理とお酒で心と胃袋を満たした後は、そのお祭りの見学へと出掛けました。
我々がお祭りの会場である神社に到着した時には既にお祭りも終わりの頃でしたが、護摩を焚き、祈祷をする本物の山伏の姿というのを直に見る事が出来、非常にラッキーでした。
まだまだシェルパ斉藤さんと呑んで、食べて、語り合いたいところでしたが、翌日の朝も早いという事で、お祭りが終了して宿に戻ったところで、交流会もお開きとしました。
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 (会場で販売していた「谷川岳の山パン」。パンの表面には谷川岳の焼き印入りの美味しいあんパン。1個150円)

このまま続けて8月4日のシェルパ斉藤さんと登る巻機山登山ツアーに関しても書きたいところですが、非常に長文で読むのが大変な文章になってしまいますので、また次回のブログで続きを書きたいと思います。

2013年8月27日 倉田文裕