12月6日、群馬県みなかみ町の川古温泉「浜屋旅館」さんにて今年度の「スノーカントリートレイル・クロージングイベント」を行いました。
CIMG6073
(今年9月14日、15日にツアーで清水街道を歩いた時の写真。来年は他の場所でもツアーが出来ればと思います)

スノーカントリートレイルという名前から、これからの雪が降る季節が本番と思われる方もいらっしゃると思いますが、この名前は雪国観光圏の“雪国”という言葉から生まれたモノで、冬の雪のある時期に歩きましょうというトレイルではありませんのでご注意下さい。
この辺りはいわゆる“豪雪地帯”で、冬に大量の積雪があるので、山間部だけでなく平地にも沢山の雪が積もります。
山でのリスクという意味では冬期は夏期のそれよりも何倍も高くなるので、スノーカントリートレイルではスルーハイク期間(今年度は8月3日から11月3日)というものを設けて、比較的安全に歩ける夏から秋にかけての3ヶ月間に「期間限定」で歩いていただきました。
まだ来年度のスルーハイク期間について詳しい事は決まっていませんが、今年度と同じ時期に、同じ期間、スルーハイク期間というのを設けると思いますので、また来年の夏を待って歩いていただきますよう宜しくお願い致します。
小橋研二SCT実行委員長
(スノーカントリートレイル実行委員長の小橋研二さん。自然を愛し、自然から愛された、生粋のアウトドアマンでした)

12月6日のクロージングイベントでは、先ず10月に交通事故で亡くなられたスノーカントリートレイルの実行委員長小橋研二さんを偲んで黙祷を捧げ、世界大会の為に残念ながらイベントに参加できなかった副実行委員長の田中正人さんのビデオレターが上映されました。
その後は今年度の活動報告と来年度の予定などについて「浜屋旅館」さんの美味しい食事とお酒をいただきながらざっくばらんに意見交換をしました。
イベントにご参加いただいた方からは「こういう形で協力したい」とか、「こういう事でしたら協力できるので仰って下さい」等の有難いお言葉をいただき、今までもそうですが、来年度以降の活動においても皆様からのお力添えに感謝しつつ、このロングトレイルを発展させていかなければならないなと思いました。
CIMG7186
(三国街道での落ち葉掻き作業。トレイル上にある落ち葉を取り除きヤマビルの被害を少しでも減らす事が目的です)

翌12月7日にはスノーカントリートレイルのルートの一部が通る三国街道においてエコハイクを行い、登山道に降り積もった落ち葉を熊手や竹ぼうきを使って掻く作業を行いました。
この場所で、この時期に、このような作業を行った理由は、ここ数年、この場所で増え続けているヤマビルの数を少しでも減らすためで、ヤマビルの越冬の住処となる落ち葉を登山道から取り除く事で、ヤマビルの被害が少なくなるというデータを参考にして今回このような作業を行いました。
P1020521
(作業を終えた登山道はご覧の通りすっかり綺麗になりました。一つ上の写真と比べていただければ良くわかります)

僕自身もこの三国街道では何度かヤマビルにやられていて、その度に「何とかしたい」と思っていましたが、その有効的な手段というものがわからずにいました。
そして色々と調べている中で、この「落ち葉掻き」という作業がヤマビルの被害を軽減させるという意味で有効的だという事を知り、皆さんのお力をお借りしてこの作業を行いました。
P1020525
(作業終了後の集合写真。小橋実行委員長が好きだった掛け声で締めました。「お疲れ様でした!エイエイオー!」)

今回は総勢10名で2時間作業を行い、約700mの距離をキレイにしました。
この作業でヤマビルの被害がどれだけ減るのか、正確な数値でハッキリとした結果を得る事は不可能ですが、こういう作業を繰り返し行う事で少しずつデータを積み重ね、少しずつ魅力的なトレイルにしていければ良いなと思います。
6日のクロージングイベント、7日のエコハイクにご参加いただいた皆様、ご協力いただいたカッパCLUBのスタッフの皆様、本当にありがとうございました。
まだまだ未完成で、未成熟のスノーカントリートレイルを魅力的なロングトレイルにする為、これからも皆様のご協力のほど何卒宜しくお願い致します。

2013年12月10日 倉田文裕