5月18日~20日まで総距離156kmの「UTMF(ULTRA-TRAIL Mt. FUJI)」と総距離82kmの「STY(Shizuoka To Yamanashi)」のトレイルランニングレースが行われ、2,000人を超えるランナーがそのロングディスタンスに挑みました。
僕自身はこのレースには出場しませんでしたが、レーススタートの前日まで4日間(月曜日~木曜日)レース準備の手伝いで朝霧高原に行ってきました。

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   (朝霧高原から見上げる富士山。日本人でなくてもこの山には特別なものを感じるのではないでしょうか)

最初の3日間(月曜日~水曜日)はマーク付けの作業で、選手が迷わずコースを進めるように、コース上に細かく反射シール付きの1m~1.5m位の白いテープを木の枝などにつけていきました。
僕は富士山こどもの国から先の林道と天子山地のトレイル部分のマーク付けを行ったのですが、林道はともかく天子山地のマーク付けは大変でした。
初日(月曜日)は大丈夫だったのですが、2日目(火曜日)は一日中雨で、しかも天子山地はずっと稜線が続くため風が強く、凍えるような寒さの中作業を行いました。
「UTMF(ULTRA-TRAIL Mt. FUJI)」ではレースの後半、大抵の人が既に脚が終わっている状態であの険しい山を走らねばならず、加えて雨が降ろうものなら更に難易度が増す事が容易に想像できたため、「これはハードなコースだな」と作業しながら考えていました。

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(ULTRA-TRAIL Mt. FUJIと書かれたお洒落なテープ。選手が迷わない様にコースのいたる所に取り付ける作業をしました)

最終日(木曜日)はイエティースキー場のコースの一部を草刈した後、再び天子山地の方に戻り、荷上げの仕事をしました。
天子山地にある熊森山の頂上で選手に渡す水を上げる仕事で、僕は知り合いの方からお借りした背負子に550mlのペットボトルが24本入った箱を3ケース、重さにすると約40kgを積み、それを背負って2往復しました。
たかが40kg、されど40kgで、慣れてくると問題なくなるのですが、背負ってから最初の10分くらいは本当にきつく、山岳警備隊の方や遭難対策協議会の方たちは、これよりも遥かに重い要救助者を担いでいると思うと、つくづく「凄いなぁ」と思いました。

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      (人生で初めて背負子を背負いました。40kg位でヒーヒー言っているようじゃ僕もまだまだです)

今回ビックレースの舞台裏を少しだけ垣間見る事ができ、とても貴重な経験をさせていただきました。
レースが無事終わって本当に良かったと思いますし、来年も是非開催していただきたいなと思います。
ただ、このレースに選手として出場したいかと聞かれたら、答えは「NO」で、まだまだ僕は力不足だと思います。
こういうハードなレースでしっかりと戦えるようになる為に頑張りたいと思います。

2012年5月23日 倉田文裕