Simbolo 「都道府県最高峰」

Montagna più alta nella prefettura 「鹿児島県最高峰~宮之浦岳」

標高の高い山では既に本格的な冬の到来を感じさせる今日この頃ですが、先日まだ冬の到来をあまり感じさせない屋久島へと行き鹿児島県の最高峰「宮之浦岳」に登ってきました。
今回はその時の事について書きたいと思います。
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(「紀元杉」。車でアクセスができる唯一の屋久杉という事でこの日も沢山の観光客の方がバスに乗って来ていました)

2泊3日の行程で屋久島へと行き、その中日に「宮之浦岳」へと登ったのですが、屋久島に着いたその日は強い雨が降り続く生憎の空模様でした。
いきなりの屋久島らしい雨の洗礼に翌日の登山も雨の中のそれを覚悟しましたが、運良く雨は止み雨無しの登山を楽しむ事が出来ました。
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(「屋久島トレッキング」には防水性とグリップ力に優れるシューズと防水透湿性に優れるレインウェアが不可欠です)

今回の「宮之浦岳」への登山も10月の「富士山」登山の時同様、シューズはトレランシューズではなく、防水性とグリップ力に優れたトレッキングブーツを履き、トレランの装備ではなく、登山の装備を身に付け終始歩きに徹しました。
ルートは「荒川 登山口」から「安房森林鉄道」の線路上を行く登山道を通って「大株歩道入口」へと向かい、「大株歩道」、「宮之浦歩道」を通って「宮之浦岳」の山頂を踏んで、「花之江河」を経由して「淀川登山口」へと下りるというルートで歩きました。
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(朝5時、「屋久杉自然館」から「荒川登山口」へと向かう「荒川登山バス」に乗るためにバス停に列ぶ方達の長い列)

「屋久杉自然館」から「荒川登山口」へと向かう「荒川登山バス」のバス停には想像以上に沢山の方がいて、ハイシーズンでもないのに流石は「世界自然遺産」登録地域だなと思いました。
僕は午前5時発のバスに乗りたかったのですが、定員オーバーで乗れずその次の午前5時20分発のバスに乗って「荒川登山口」へと向かいました。
「荒川登山口」へと到着したのは午前5時55分、そして午前6時丁度、鹿児島県最高峰にして九州最高峰の「宮之浦岳」山頂へ向かって歩き始めました。
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(夜明け前の「小杉谷橋」近くの登山道。「荒川登山口」を出発した時はまだ真っ暗でしたが大分明るくなってきました)

この日の日の出時刻は午前6時50分。
「荒川登山口」を出発する時はまだ辺りは真っ暗でヘッドライト無しでは歩けませんでした。
加えて「大株歩道入口」までは延々「森林鉄道」の線路上を歩く事になるのでライト無しで快適に歩く事は難しい状況でした。
その「森林鉄道」の線路上を歩く登山道は「小杉谷橋」を渡ると線路の中央に平らな木の板が張られ歩きやすくなるので、それまでよりも快適に歩けるようになります。
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(朝日が射し込み幻想的な雰囲気が漂う登山道。木々や植物の雫が朝日によってキラキラと輝きとても綺麗でした)

夜明けは「楠川分れ」から「大株歩道入口」の間を歩いている時に迎えました。
屋久島の夜明けはとても瑞々しく、木々の間から射し込む朝日がとても綺麗でした。
またその朝日に照らされた木々や植物の雫がキラキラと輝く光景にとても癒され、何とも言えない特別な力をもらった気がしました。
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(「森林鉄道」の登山道から「大株歩道」へと入ると道の雰囲気は一変します。ここから本格的な登山道が始まります)

フラットな「森林鉄道」の登山道は「大株歩道入口」で終わり、ここから本格的な登山道が始まります。
サーフェースは木の根や石、木段などバラエティーに富んでいて、滑りやすい場所も多いですが、沢山の人が歩いている道なので苔がベッタリ張り付いている部分も少なく、足を置く場所を選んで歩けば問題ないと思います。
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(至る所で遭遇したヤクシカ。人馴れしすぎて全く逃げない為近づくまでその存在に気付かない事が多々ありました)

この「大株歩道」を歩いている時もそうでしたが、今回沢山の場所でヤクシカに出会いました。
人馴れしすぎて全く逃げず、しかも屋久島の自然に同化していてその存在に気付きにくい為、突然目の前に現れてビックリする事もありましたが、サイズが小ぶりで可愛らしいので出会う度に心が和みました。
因みに今回ヤクシカには沢山出会いましたが、お猿さんには残念ながら出会えませんでした。
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(「縄文杉」。ハイシーズンならまずありえないと思いますが、今回は完全貸切状態で「縄文杉」を見る事が出来ました)

「扇杉」、「ウィルソン株」、「大王杉」、「夫婦杉」と名のある屋久杉の横を通過していよいよ「縄文杉」へと到着します。
ここまで歩いてくる間に下山してくる何人かの登山者の方とすれ違いましたが、「縄文杉」に到着した時にはそこには誰もおらず、完全貸し切り状態でした。
あの「縄文杉」を独り占めという“贅沢な時間”をしばらく楽しみたかったのですが、今回の登山の目的は「縄文杉」を見る事ではなく、「宮之浦岳」に登る事だったので、記念撮影をしたらすぐに出発しました。
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(昨年8月に建て替え工事が行われた非常に綺麗な「高塚小屋」。今は「新高塚小屋」よりも“新”な状態だと思います)

「縄文杉」から少し歩くと「高塚小屋」に到着します。
この「高塚小屋」は昨年8月に建て替え工事が行われたばかりのとても綺麗な小屋で、鉄骨造の3階建て、しかもバルコニー付きのお洒落な造りになっています。
「高塚小屋」から更に標高を上げると「新高塚小屋」という山小屋に到着します。
“新”と付いていますが、新しくなった「高塚小屋」の方が今は新しいので、感覚的には「高塚小屋」の方は「新新高塚小屋」という感じかもしれません。
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(「第二展望台」から「翁岳」、「栗生岳」、「宮之浦岳」をバックに一枚。少しガスはかかっていましたが良い眺めでした)

この「新高塚小屋」に到着する少し前にすれ違った方達はこの日の前日に土砂降りの中「宮之浦岳」に登られたそうで、「今朝登り返してきました」、「今日はラッキーですね」と仰っていました。
確かに前日の雨は麓の方でもかなり強かったので、山では更に強い雨と風であったのかもしれないと思うと大分ラッキーだったのかなと思います。
「新高塚小屋」を通過後は何回かアップダウンを繰り返し「第一展望台」、「第二展望台」、「平石」、「焼野三叉路」と経て、いよいよ「宮之浦岳」の山頂に行き着きます。
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(「第二展望台」から「平石」方面へ少し進んだ場所から撮影した「永田岳」。この山もいつか登ってみたいと思います)

途中の「第二展望台」からの眺めは圧巻でした。
完全に遠くまで見渡せたわけではありませんが、「翁岳」や「宮之浦岳」がハッキリと見え、とてもテンションが上がりました。
また「焼野三叉路」を「宮之浦岳」方面へ少し進んだ所では西側のガスが丁度晴れ、九州で「宮之浦岳」に次いで2番目に高い山「永田岳」の雄々しい姿も見る事が出来ました。
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(「宮之浦岳」山頂。鹿児島県の最高峰にして九州の最高峰の頂き[標高1,936m]に無事に立つ事が出来ました)

そして三叉路から間もなくして鹿児島県の最高峰「宮之浦岳」の山頂(標高1,936m)に到着。
山頂付近には薄くガスがかかっていましたが、そこには5、6人の登山者の方がいて休憩をしつつガスが晴れるのを待っていました。
僕はこの後の天気が心配だったので山頂に長居をせず、記念撮影をしたら直ぐに下山を開始しましたが、やっぱり「宮之浦岳」の山頂とその周辺から見る景色は独特で、その雰囲気は今まで感じた事のない特別なものを感じました。
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(一番手前の山が「宮之浦岳」の隣にある山「栗生岳」、その右奥にある山が「翁岳」、その右側の山が「安房岳」です)

そして「宮之浦岳」の隣りにある山「栗生岳」(標高1,867m)も、そのまた隣りにある山「翁岳」も山頂に巨大な花崗岩がどっしりと鎮座している独特な山容でとてもカッコイイ山だなと思います。 
その「栗生岳」を通過し、「翁岳」、「安房岳」、「筑紫岳」を左手に見ながら巻くようにして徐々に標高を下げていくとその先の「投石平」に向かってやや急峻な登山道が待っています。
「投石平」へ下る登山道の途中には花崗岩の岩場地帯もありますが、しっかりとしたロープが設定されているので慎重に進めば問題ありません。
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(正面に見える山が「安房岳」。鬱蒼とした森の中を一本の登山道だけが走っていてとても美しい景色だと思います)

「筑紫岳」から下っている最中に、真正面に「黒味岳」(標高1,831m)という九州で6番目に高い山が目の前に現れました。
この「黒味岳」は“屋久島三山”の一つで、山頂にはやはり巨大な花崗岩があり、「栗生岳」や「翁岳」とはまたひと味違ったオーラを放っています。
残念ながらルートから少し離れた「黒味岳」には今回は時間がなく登る事は出来ませんでしたが、あの山は「下から眺めるだけでなく登ってみたい」と思わせる魅力的な山なので、次の機会には是非山頂に立ってみたいなと思います。
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(「花之江河」。後ろに見えるのが「黒味岳」です。いつか「黒味岳」にも登り今回歩いたルートを上から眺めたいです)

「投石平」へと下り、「黒味岳」の東側の山裾を巻くようにして進んでいくと「黒味岳」へと至る登山道との分岐に到着します。
「黒味岳」へと向かう場合はこの分岐を「黒味岳」方面へと向かい、「淀川登山口」方面へと向かう場合は正面の大きな岩を乗り越えて直進します。
その後標高を1,630mまで下げると日本最南端にある高層湿原「花之江河」に到着します。
「花之江河」のバックには先ほどの「黒味岳」を綺麗に見ることが出来、この時は気温の上昇と共にガスが少しずつ濃くなりつつありましたが、しっかりとその勇姿を見る事が出来ました。
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(「高盤岳」の山頂にある「豆腐岩」。人の力では作り得ない自然の造形美に僕はただただ自然の力に感嘆しました)

「花之江河」で「黒味岳」を見た後は分岐を「淀川登山口」方面へと進み、もう一つの小さめの湿原「小花之江河」へと向かいます。
「小花之江河」から更に進むとそこには「高盤岳展望台」という展望スペースがあります。
「豆腐岩」で有名な「高盤岳」という山を望む事が出来るのですが、この時は完全に周りをガスで覆われてしまい見る事ができませんでした。
山頂に豆腐を包丁で切り分けたかのような形をした巨大な花崗岩がある「高盤岳」を「高盤岳展望台」では見る事が出来なかったのですが、実は「小花之江河」を通過中に運良く見る事が出来ました。
“隆起”、“侵食”、“膨張”、何がどうなったらこういった形の岩が出来上がるのか頭の悪い僕には全くわかりませんが、ただただ「自然は凄い」と感じた光景でした。
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(透明度が半端ない淀川の水。こういった美しい自然を人の手によって壊してしまう事のないよう守っていきたいです)

「高盤岳展望台」から先は「淀川小屋」に向かって一気に標高を下げていきます。
一気にと言っても約1.6kmの道のりの間に標高を200m強下るので急傾斜がずっと続くという訳ではありません。
加えて標高下げると徐々に植生も変わっていき景色の変化を楽しめるので、飽きる事なく淀川まで下る事が出来ると思います。
淀川に架かる橋が見えたら「淀川小屋」はすぐそこです。
淀川の水の透明度は半端ではなく、「淀川小屋」近くの水場ではその淀川に流れこむ支流のお水を確保する事ができるので是非直にその水に触れてみて下さい。
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(「紀元杉」。人の一生の何倍をこの屋久杉は生きているのかと考えたら気が遠くなりました。本当に自然は凄いです)

「淀川小屋」から「淀川登山口」までの間は1.5km程の道のりで、細かなアップダウンはありますが、基本下り基調で気持ちのいいトレイルが続きます。
この「淀川小屋」から「淀川登山口」にかけての間と「淀川登山口」から「紀元杉」のバス停にかけての間でこの日は「淀川小屋」に泊まって翌日「黒味岳」もしくは「宮之浦岳」に登るという方と結構な人数すれ違いました。
丁度僕が「淀川登山口」に着いた時にポツポツと雨が降り始め、その後少し強くなったのでこの日は雨の中の登山となった皆さんも、翌日はとても良い天気だったので僕と同様“屋久島らしい雨”からの“らしからぬ好天”という楽しい登山になったのではないかと思います。
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(登山の翌日には「白谷雲水挟」を訪れました。写真は「雲の展望台」バス停から撮った「宮之浦港」方面の写真です)

今回「淀川登山口」に下山してから雨に降られましたが、山を歩いている最中は雨に降られる事なく快適に歩く事が出来ました。
この翌日も晴れ間が広がり「白谷雲水峡」も楽しむ事が出来ました。
「独特な気候」、「独特な自然」、そして「独特な雰囲気」、島の全てが独特で普段は感じられない新鮮な空気感を感じる事が出来た3日間でした。
行きたいと思ってもそう簡単に行ける場所ではありませんが、今回登れなかった山やルートもまだまだあるので是非また機会を作って「屋久島」を訪れたいと思います。

2014年11月29日 倉田文裕

Montagna più alta nella prefettura 「山梨県・静岡県最高峰~富士山」

今年これまでに東京都(雲取山)、神奈川県(蛭ヶ岳)、栃木県(日光白根山)、群馬県(日光白根山)の最高峰の山に登ってきましたが、今回は初冠雪間近で山小屋も既にクローズしている「富士山」に登ってきました。
言うまでもなく「富士山」は日本の最高峰であり、山梨県と静岡県の県境に位置するため両県の最高峰でもあります。
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(今回は日本の最高峰にして山梨県と静岡県の最高峰である富士山に登ってきました。やっぱりこの山はデカイです)

「富士山」の登山ルートには「富士宮ルート」、「須走ルート」、「御殿場ルート」、「富士吉田ルート」など幾つか主要ルートがありますが、今回はその内の一つ、「富士登山競走」のコースとして有名な「富士吉田ルート」を通って山頂を目指しました。
この時期「富士山」の山頂やその周辺では最低気温がマイナス2度からマイナス4度くらいまで下がる事があり、独立峰である為天候が急変しやすいので、これまでのトレランの装備からトレッキングの装備に切り替えて登りました。
加えて富士登山の最盛期が終わり登山道には殆ど人の姿はありませんでしたが、今回は登山に徹する為登山道は走らず歩きを貫きました。
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(今回はトレランシューズからトレッキングシューズに靴を履き替えて富士山に登りました。写真の場所は馬返しです)

この日、朝は薄曇りでしたが、標高を上げるにつれ少しずつ雲が取れていき、全体的に天気には恵まれていた方ではないかと思います。
ただ風が強く、それは標高を上げるにつれさらに少しずつ強くなっていく感じでした。
一合目から四合目にかけては鳥居や石碑、茶屋跡や石畳などがいたる所に点在しており、“霊峰富士”へと向かう“巡礼の道”という独特の雰囲気が感じられますが、五合目の手前で一度舗装路へと出る所から急に雰囲気が変わり、突然明るくなるという印象があります。
丁度この辺りから少しずつ眼下に広がる広大な富士の裾野が見渡せるようになっていき、標高を更に上げるとその景色も更に雄大なものになっていきます。
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(五合目付近からの眼下の眺め。この時点で標高が既に2,300mを越えている為、雲はかなり下の方に見えます)

舗装路を少し挟んで登山道を更に進むと今度は山頂方面が大きく開ける場所へと出ます。
ここから山頂までは“巡礼の道”と言うよりは“造られた道”といった雰囲気に変わっていきます。
クネクネと蛇行しながら少しずつ少しずつ標高を上げていくため、「何時まで経っても山頂が遠い」といった感じがしますが、一気に標高を上げずに高度に対して体を慣らしながら登れるという意味ではとても良いクネクネ具合だと思います。
その途中、上を見上げると山頂付近の雲が強風で晴れたりかかったりしていて、下を見下ろすと遥か遠くの方まで雲海が広がり、360度どこを見ても最高の景色が広がっていました。
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(五合目付近からの山頂方面の眺め。山頂は雲が晴れたりかかったりでこの場所からでも風が強いとわかりました)

登山道は岩場だったり、木段だったり、砂利道だったり、ガレガレだったりとバリエーション豊かな登山道ですが、足を踏み外したり、バランスを崩したりという事がなければさして危険な所は見当たりません。
ただ、周りに遮るものがあまり無いので強い風に煽られないように注意しなければならないですし、風が強ければその分体感気温も下がってしまうのでウェアのレイヤリングにも気を付けなければなりません。
また日本一高い山ですので高度にも気を付けなければなりません。
標高を上げると酸素が薄くなり集中力が欠け注意が散漫になるだけでなく高山病のリスクも高まるのでどんな方でも注意が必要だと思います。
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(富士山頂上浅間大社奥宮には十数人の外国人の方がいました。富士山はインターナショナルな山だと感じました)

風、気温、高度と上手く付き合いながら六合目、七合目、八合目、九合目と長い長いクネクネ道を登りきるとようやく「富士山頂上浅間大社奥宮」の鳥居が見えてきます。
3,776mの頂きは「剣ヶ峰」なので「浅間大社奥宮」に到着してもそこは山頂ではないかもしれませんが、もうそこも山頂のようなものなので、ある種の達成感みたいなものはここに到着した時点で感じられます。
ただ、ここまで来たからには「剣ヶ峰」まで行かずして下山するのも勿体なかったので、「お鉢巡り」をして「剣ヶ峰」まで行って帰る事にしました。
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(まさに雲上のトレイル。写真では伝わらないと思いますが、猛烈という言葉がピッタリな強風が吹き荒れていました)

一合目から「富士山頂上浅間大社奥宮」まで登っている最中に出会った人は外国人の方1名だけでしたが、「浅間大社奥宮」には十数人の外国人の方たちがいて、「お鉢巡り」をしている間にも数人の日本人登山者の方とすれ違いました。
富士山頂は西から東に向かって猛烈な風が吹き荒れていて場所によってはただ真っ直ぐ立っているだけでも大変なくらいでした。
また、登山道脇の岩壁には氷柱が何本も垂れ下がっていて「もうここは完全に冬なんだな」という印象を受けました。
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(日本最高峰の頂き。標高3,776m。強風に少し苦労しましたが無事に日本最高峰の頂きに立つ事が出来ました)

「剣ヶ峰」には数人の日本人の方がいらっしゃって写真撮影をしたり休憩をしたり思い思いの時間を過ごされていました。
僕も山頂にいた方と少しお話をし、「日本最高峰富士山剣ヶ峰」の石碑と記念撮影をして日本一高い場所を後にしました。
その後は「お鉢」を巡って「富士山頂上浅間大社奥宮」へと戻り、復路も同じルートで下山をしました。
下山中には10人くらいの登山者の方と出会いましたが、その半数近くが外国人の方で、今回の登山中にお会いした方の半分以上が外国人の方だったので正直ビックリしました。
世界文化遺産に登録された影響で外国人の方が増えているのか、他にも何か要因があるのか僕にはわかりませんが、今や「富士山」はインターナショナルな山である事に間違いないなと感じました。
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(富士山の山頂は既に冬でした。寒風が吹き荒れ、岩壁には氷柱が垂れ下がり、山肌には霜が張り付いていました)

今回は風が強かったという事以外は天候にも恵まれ気持ち良く日本一高い場所まで行く事が出来ました。
「やっぱり富士山ってデッカイな」というのが今回の登山の感想です。
何でも一番というのは凄い事だと思いますし、たとえ記録が塗り替えられたとしても一番になった事があるという事だけで凄い事ですが、それが半永久的に、しかも絶対的に一番というのは本当に凄い事で憧れます。
そんな「富士山」にあと何度登れるのかわかりませんが、これからも出来る限り登れるだけ登り続けていきたいと思います。

2014年10月14日 倉田文裕

Montagna più alta nella prefettura 「栃木県・群馬県最高峰~日光白根山」

前回は神奈川県の最高峰「蛭ヶ岳」、前々回は東京都の最高峰「雲取山」に登った時の事を書きましたが、今回は栃木県と群馬県の県境に位置し、両県の最高峰である「日光白根山」に登った時の事を書きたいと思います。
「雲取山」と「蛭ヶ岳」に登った時はまだ梅雨真っ只中で天候に恵まれない中登りましたが、今回は天運に恵まれ久しぶりに良い天気の中登る事が出来ました。
ルートは「日光湯元スキー場」の奥から白根沢手前の尾根に取り付き、「外山鞍部」、「天狗平」、「前白根山」、「五色沼避難小屋」を経由して「日光白根山」の山頂へと向かうルートで、復路も同じルートを通りました。
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(後ろに見える存在感抜群の山が今回登った日光白根山です。栃木県と群馬県の最高峰で日本百名山の一つです)

「日光白根山」に登るルートはこのルートの他に「丸沼高原スキー場」の方から登るルートや金精峠から登るルート等があり、最初は「丸沼高原スキー場」の方から登ろうかなと考えていましたが、ある理由で今回のルートを選びました。
その理由とはもう皆さん良くご存知の「Great Traverse-日本百名山ひと筆書き」という壮大なプロジェクトに挑んでいる“よーき君”こと田中陽希さんに会う為で、丁度この日の午前中に「日光白根山」の東南東に位置する「男体山」に登って午後に「白根山」登るという事だったので、僕も午前中に「白根山」に登ってお昼ごろに麓の「湯元」辺りで会えれば良いかなと思い一足先に「白根山」登りました。
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(登山道の入り口から外山鞍部に出るまでは急傾斜の道が続きます。倒木あり、ガレている所ありで注意が必要です)

この日は日中大きく気温が上がりましたが、「湯元」を出発した時はまだ朝の涼しさが残り、山登りをするには最適な気温でした。
湯元をスタートし、先ずはスキー場の林道を一番奥まで進みます。
すると左側の方に登山道の入り口が見えてきます。
この登山道入り口から稜線(外山鞍部)に出るまでの間はずっと急傾斜のキツイ登りが続きます。
しかも登山道上に大木が倒れていたり、ガレている箇所も結構あるので転倒したり落石をおこさぬよう注意が必要です。
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(前白根山山頂。ここから「日光白根山」を単独で眺めるのも良いですが、五色沼とのセットで眺めるそれも最高です)

稜線(外山鞍部)まで出てしまえばしばらくの間アップダウンの少ない歩き易い登山道が続きます。
稜線上の登山道は「天狗平」を抜け「前白根山」手前の小ピークを過ぎるまで樹林帯の中を通過する為、展望が良いとは言えませんが、樹林帯を抜けると一気に周りが開けるので、目の前に素晴らしい景色が広がります。
特に「前白根山」の山頂から「五色沼」とのセットで見る「日光白根山」のその姿はとても美しく、「早くあの頂に立ってみたい」と思わされます。
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(山頂へと向かう途中にはこのままこの道は空へと繋がっているのではないかと思うような綺麗な景色が広がります)

「前白根山」の山頂通過後は一度少し下り、少し稜線上を歩いたら更に「五色沼避難小屋」の方へと下っていきます。
小屋の前を通過し、平らなところを少し歩いた後は白根山の山頂に向けてキツイ登りが待っています。
キツイと言っても最初の「日光湯元スキー場」から「外山鞍部」へと向かうあの坂ほどではありませんが、ここの急坂もガレている部分があるので落石などをおこさぬよう注意が必要です。
少しずつ標高を上げていくと足元に転がっている石が徐々に白く細かくなっていきます。
その白く細かい石が斜面全体に広がり、目の前に綺麗な白い斜面が現れたら山頂はもうすぐそこです。
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(日光白根山山頂。栃木県と群馬県の最高峰の頂に無事辿り着く事が出来ました。頂から見る五色沼も綺麗でした)

山頂とその周辺は岩場になっていて山頂には沢山の人が同時に休憩が出来るようなスペースはありません。
なので山頂の道標と一緒に写真を撮ったら山頂周辺を少し散策し暫し景色を堪能してから下山する事にしました。
短時間の山頂滞在でしたが、久しぶりに“雲と同じ高さに自分がいる”という感覚を味わう事が出来ましたし、山頂から眺める「五色沼」も非常に綺麗だったので大満足でした。
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(復路の途中「前白根山」山頂から見た「日光白根山」。やはりこの場所から見る「日光白根山」が最高だと思います)

往路と同じルートで「日光湯元スキー場」方面へと戻る途中思った事が二つありました。
一つはやっぱり「前白根山」の山頂から見る「日光白根山」が良いなという事、そしてもう一つは「外山鞍部」から「日光湯元スキー場」へと下る急坂は登る時以上にガレている部分での落石や転倒に注意が必要という事でした。
その急坂を慎重に下り無事に「日光湯元スキー場」へと戻って来れた時点でこの日ここに来た目的の半分はクリアーしました。
あとの半分、陽希君に会うという目的も「湯滝」のレストハウスで無事に会う事が出来たのでクリアーする事が出来ました。
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(取材陣と「湯滝」へとやって来た陽希君。早速その存在に気付いた観光客の皆さんから写真を求められていました)

NHKの取材陣を引き連れて「湯滝」へとやって来た陽希君は早速その存在に気付いたおじ様、おば様方複数人に囲まれ記念撮影を求められていました。
陽希君はその日の内に「日光白根山」にも登る予定だったので、とても忙しくゆっくり話をする事は出来ませんでしたが、直接その姿をこの目で見る事が出来たので僕はそれだけで大満足でした。
そして何より僕が嬉しかった事は「田中陽希」というアスリートがようやく実力通りの評価を得始めたという事でした。
これまでは彼の実力に評価が追いついていないという印象でしたが、ようやく彼の実力に評価が追いついてきたかなと思います。
何回か彼と一緒に海外のアドベンチャーレースに出場した事のある人間としては彼の“凄さ”というのを良くわかっているつもりなので、全国の皆さんに日本一のアドベンチャーレーサーの“凄さ”を知ってもらえている今のこの現状がとても嬉しく思います。
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(ゆっくり話をする事は出来ませんでしたが“壮大な旅”の途中にその勇姿を一目でも見る事が出来て嬉しかったです)

今回は好天の下栃木県と群馬県の最高峰「日光白根山」に登る事が出来、更には陽希君にも会う事が出来たので非常に充実した登山になりました。
次の“最高峰”への登山も良い登山になる事、そして何より陽希君のこの壮大な旅が無事に成功する事を祈りつつ今回のブログを終了したいと思います。

2014年8月14日 倉田文裕

Montagna più alta nella prefettura 「神奈川県最高峰~蛭ヶ岳」

先日、小雨が降るなか東京都の最高峰「曇取山」に登った時の事を書きましたが、今回は今僕が住んでいる県である神奈川県の最高峰「蛭ヶ岳」に登って来た時の事を書きたいと思います。
この日は雨にうたれる事はありませんでしたが、たまに太陽が顔を出す程度で、1日中曇りという天気でした。
ルートは「上青根」からスタートし「東海自然歩道」を通って「青根分岐」、「八丁坂ノ頭」、「姫次」、「地蔵平」と経由して「蛭ヶ岳」の山頂を目指すルートで、単純に「蛭ヶ岳」の山頂を目指すのであれば国道413号線からのアクセスも良く、日帰り登山も可能なので良いルートなのではないかと思います。
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(立派な車止めゲート手前にある道標。蛭ヶ岳山頂まで丁度8.0km、往復約16kmの旅に行ってきます)

僕は“丹沢”と聞くとどうしてもヒル(山蛭)がいる所”と思ってしまいます
ヒルは僕のなかで嫌いな生き物ランキングのトップに位置する生き物なので、この日もいつヒルに出くわすのではないかとビクビクしながら歩いていました。
結果から言うとこの日はヒルがくっつく事も血を吸われる事もありませんでした。
今回通ったルートには元々いないのか、それとも運良くくっつかなかっただけなのか、はたまたヒル駆除活動の効果が出ているのか、この辺の登山道に詳しくないので良くわかりませんが、とにかく下山後はヒルに遭遇しなかった事にホッと胸を撫で下ろしました。
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(舗装路終点。登山道は写真右奥の方へと続いています。車が止まっていますが一般車は入ってこれません)

「上青根」の集落から登山道へと向かう道には要所要所に「東海自然歩道」のしっかりとした道標が立てられています。
その道標通りに舗装路を進むと徐々に道幅が狭くなってきてしばらくすると目の前に立派な車止めのゲートがあらわれます。
そのゲートの脇をすり抜け更に舗装路を上がっていくと右側に「八丁坂ノ頭」へと向かうルートの入り口が見えてきます。
ここから「八丁坂ノ頭」へ上がっても、さらに舗装路を600mほど進み、左側に見えてくる登山道の入り口から「青根分岐」に上がっても、出る場所は違いますが同じ稜線上に出ますので、どちらを通っても「蛭ヶ岳」方面に向かう事が出来ます。
僕は行き帰りで違うルートを通る事にして、行きは「青根分岐」を経由していくルートで「蛭ヶ岳」へと向かう事にしました。
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(青根分岐へと向かうトレイル。それなりに傾斜のある尾根をジグザグジグザグと少しずつ登っていきます)

「八丁坂ノ頭」へと向かう登山道の入り口を通りすぎ、更に舗装路を登っていくと、今度は左側に登山道の入り口が現れます。
そこから登山道へと入って行き、
400mほど進むと再び舗装路に出ます。
舗装路はここで終点となり、登山道は舗装路
を横切るようにして奥へと続いていきます。
釜立沢を横切り、沢沿いに上がっていくとしばらくは沢の音が右側から聞こえますが、標高を上げるにつれて聞こえなくなります。
稜線上の「青根分岐」に出るまでの間は結構な傾斜が続き、そこをジグザグジグザグと登っていきます。
変わらない景色の中を淡々と登っていくという感じの登山道ですが、途中には休憩の為のベンチが設置されていて疲れたら休憩をとる事も可能です。
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(青根分岐へと向かうルートの途中にあるベンチ。木漏れ日の差し込む中気持ちよく休憩する事が出来ます)

急な尾根を登りきって稜線へと出ると「青根分岐」に到着します。
その「青根分岐」に立つ道標には「北丹沢12時間山岳耐久レース」のルート上であることを示すプレートが貼られていました。
「北丹沢12時間山岳耐久レース」は7月6日(2014年)にこの山域で行われる日本を代表する山岳レースで、あの世界的トレイルランナー鏑木毅さんが2005年にこの「北丹沢12時間山岳耐久レース」と「富士登山競走」、それに「日本山岳耐久レース」の国内3大レースを制し、国内唯一の三冠ランナーとなった事でも有名なレースです。
僕自身このレースに出場した事はありませんが、蒸し暑い時期の開催である事やコースのハードさから日本屈指の辛いレースだと聞いた事があります。
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(途中で見つけた「北丹沢12時間山岳耐久レース」の順路を示す看板。さて今年は誰が勝つのでしょうか)

「青根分岐」から「八丁坂ノ頭」を経由して「姫次」へと向かう稜線上のルートは非常に緩やかな傾斜で部分的に綺麗な木道が整備されていてとても歩き易いトレイルです。
また「八丁坂ノ頭」から「姫次」へと向かうルートの途中には「東海自然歩道」の最高点、つまり「東海自然歩道」の全コースの中で最も標高が高い場所があります。
そこには道標とベンチが設置されていて“一番高い場所”で休憩をする事も可能です。
「上青根」の集落から「青根分岐」までの間では登山者の方に全くお会いしませんでしたが、稜線上に出て「青根分岐」から「姫次」の分岐へと向かうまでの間では3名の登山者の方とすれ違いました。
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(青根分岐~八丁坂ノ頭~姫次へと向う稜線上のルートは傾斜が非常に緩やかで非常に歩き易いルートです)

「姫次」の分岐には本来ならば展望が良いであろう休憩スペースもありましたが、最初にも書きました通り、この日は一日中曇り空で綺麗な景色を見る事は出来ませんでした。
「姫次」の分岐を「蛭ヶ岳」方面へ進むと少しの間少々急傾斜な下りが続き、その後はしばらくアップダウンを繰り返します。
細かなアップダウンを繰り返す中で一部道が不鮮明なところもありますが、基本しっかりとした登山道が続き、「原小屋平」、「地蔵平」を過ぎて少し進んだ辺りから綺麗に整備された少し長めの木段が始まります。
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(姫次。晴れていれば富士山が見えるそうです。広く平らな所にベンチもあり休憩するには最適な場所です)

この木段は「蛭ヶ岳」山頂へ向かって一気に標高を上げていくといった感じで、とりわけ山頂直下の木段部分は長さもそれなりにあって“最後の頑張り坂”といった感じです。
その木段部分を通過中に後ろを振り返ると自分が登ってきた木段や通ってきた稜線がハッキリと見えました。
これで晴れていれば更に遠くまで見通せたのだと思いますが、ここでも残念な景色しか見えませんでした。
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(山頂直下の開けた場所。本当は溜息などついていませんが“残念な景色”を自分なりに表現してみました)

「蛭ヶ岳」の山頂は更に残念な景色が広がっていました。
山頂に朝からいらっしゃった方に話を伺ったところ、朝は雲が晴れる事があり、その時には「富士山」も見えたそうです。
「富士山」が見れなかったのは正直残念でしたが、東京都の最高峰「雲取山」に登った時と同様、今回も神奈川県の最高峰「蛭ヶ岳」の山頂に立つ事が最大の目的だったので、山頂に到着した時は“残念感”というのは特に無く“達成感”と“充実感”を強く感じました。
何も見えない山頂に長居しても仕方ないので、山頂の道標と一緒に写真を撮り、「蛭ヶ岳山荘」をチラッと見たら下山を開始する事にしました。
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(ガスで景色が見えなくてもやはり山頂は良いものです。神奈川県の最高峰「蛭ヶ岳」山頂に到着しました)

帰りは「八丁坂ノ頭」までは往路と同じルートで戻り、「青根分岐」までは行かずに「八丁坂ノ頭」の分岐から「上青根」へと下りました。
「八丁坂ノ頭」と「上青根」を結ぶルートはガレているわけではないのですが、石がゴロゴロしている所もあり、浮石に乗ってしまってのケガや落石等に注意が必要です。
傾斜の大きさという意味では往路で通った「上青根」-「青根分岐」のルートとさほど変わらない印象ですが、歩き易さ等も含めると往路で通った
「上青根」-「青根分岐」ルートの方がおススメかなと思います。
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(復路の下りは無事に麓へと戻る事、下山後に入る温泉、そして次に登る山について考えながら下りました)

東京都最高峰「雲取山」に登った時に比べれば全然マシでしたが、今回もずっと曇り空で天候には恵まれませんでした。
しかし僕の気持ちはもう“次に行く山”に向かってワクワクし始めています。
東京都と神奈川県の最高峰に登り、次はどこの道府県の最高峰に登るにしても少し家から離れてしまうので、そう簡単には登り行けないかもしれませんが、無理せず自分のペースで“楽しく”登れれば良いなと思います。

2014年7月2日 倉田文裕

Montagna più alta nella prefettura 「東京都最高峰~雲取山」

月5日に関東甲信地方の梅雨入りが発表され毎日ぐずついた天気が続いていますが、その梅雨の合間のそれほど雨が強くない日を狙って東京都の最高峰「雲取山」に登ってきました。
天気予報ではお昼くらいから雨になるという予報でしたが、車で自宅を出発して間もなく小雨が降り始め、もしかしたら山頂まで行けないかなと思いながらも登山口のある「鴨沢」へと向かいました。
「鴨沢」に到着した時にも雨は変わらず降り続いていましたが、小雨で全く問題なかったので出発する事にしました。
最初、レインウェアを上だけ着ていて丁度良い感じでしたが、すぐに暑くなり雨も弱くなったのでレインウェアは脱いで半袖になりました。
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(東京都最高峰「雲取山」に登ってきました。生憎の空模様でしたが東京の一番高い場所で存分に癒されてきました)

「鴨沢」の登山口をスタートして舗装路の坂道をしばらく登ると舗装路とトレイルの分岐にぶつかります。
その分岐をトレイルの方に進み1kmほど登るとすぐにトレイルは終わり再び舗装路へと出ます。
そしてその舗装路を少し進むと左側に「雲取山」方面へと向かう登山道の入り口があらわれるのでそちらに向かいます。
ここまでもここからもしっかりと道標が整備されているので迷う心配はないかなと思いますが、万が一に備えて地図とコンパスは必ず携行してください。
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(「七ッ石小屋」手前の稜線上のトレイル。標高1,300m付近までしばらく傾斜の緩い歩きやすいトレイルが続きます)

ここからの登山道はしばらく傾斜の緩い歩きやすいトレイルが続きます。
山肌に沿うようにして通っている登山道で、傾斜は緩く全くキツくないのですが、急な斜面を横切るようにして道が通る所もあるので、足を踏み外して谷側に滑落しないように注意が必要です。
この区間を歩いている時に下山してくる登山者の方に1人お会いしましたが、この日は平日で、しかも天気予報がお昼くらいから雨になるという予報だったので、ルート上では他にお会いした方はいませんでした。
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(「七ッ石小屋」周辺の登山道や「七ッ石山」から「雲取山」にかけての登山道にはツツジの花が綺麗に咲いてました)

標高約1,250mまで上がると一度稜線上に出ます。
稜線を更に奥へと進み、尾根をしばらく登ると標高1,580mくらいで「七ッ石山」方面に向かう道と「七ッ石山」を巻いて「雲取山」方面へと向かう巻き道との分岐にぶつかります。
この日の目的地が「雲取山」だったので「七ッ石山」を経由せずに巻き道を通っても良かったのですが、どうせなら「七ッ石山」の山頂にも行こうと思い分岐を「七ッ石山」方面に向かいました。
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(「七ッ石山」山頂へと向かう「石尾根縦走路」。縦走路を反対方向に進むと「鷹ノ巣山」方面に向かう事が出来ます)

分岐から間もなく「七ッ石小屋」が右側に見えてきます。
通常ならば小屋に立ち寄ってゆっくりしたいところなのですが、この日は天気が心配で少しでも早く「雲取山」の山頂まで行き着きたかったので小屋には立ち寄らずに先に進みました。
小屋を通過後、更に2つの分岐を「七ッ石山」方面に向かい、少し傾斜のある斜面をジグザグに登っていくと「石尾根縦走路」との分岐にぶつかります。
この分岐を右に曲がって「石尾根縦走路」を東へと進むと「鷹ノ巣山」方面に、左に曲がると「七ッ石山」、「雲取山」方面に進めます。
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(「七ッ石山」山頂。この山頂付近で野生の鹿に出会いました。この辺りも鹿による食害が深刻になっているそうです)

この分岐から「七ッ石山」の山頂まで大した距離はなく、250mほど歩くと直ぐに到着します。
「七ッ石山」の山頂は辺り一面ガスだらけで全く景色は臨めませんでした。
何も見えない山頂で長居しても仕方ないので山頂の道標と一緒に写真を撮ったら直ぐに山頂をあとにしました。
「七ッ石山」の山頂から70mほどジグザグに下ると、しばらく緩いアップダウンのある稜線上の道が続きます。
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(「七ッ石山」から「小雲取山」へと向かう稜線上の登山道。アップダウンも穏やかで気持ち良く歩ける道が続きます)

ヘリポートを左手に、奥多摩小屋を右手に見ながら通過し、小ピークを一つ越えてしばらく進むと「小雲取山」の山頂へと向かう急な坂が待っています。
ここの急坂にもジグザグに登っていく登山道が付いていて、ここを頑張って登りきると「小雲取山」の山頂に、更に奥へ900mほど進むと「雲取山」の山頂へと到着します。
「七ッ石山」から「雲取山」に至る稜線上の登山道は本来ならば遠くまで見渡せ、綺麗な景色が見れるはずなのですが、この日は残念ながら何も見えませんでした。
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(山頂が東京都と埼玉県の県境にあるので埼玉県と東京都それぞれが設置した看板が雲取山の山頂にはあります)

標高2,017m、東京都最高峰「雲取山」の山頂も360度ガスに覆われていて何も見えませんでした。
しかし何も見えなくても山頂は山頂。
どんな山でも山頂に到着すると何とも言えない充実感が湧きあがってきます。
山頂は雨に加えて風も強くて大分寒く感じましたが、しばし東京都最高峰の頂の雰囲気を楽しみました。
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(この日は“東京都最高峰”の山に登りに来たので、東京都が設置した「雲取山」山頂看板と多めに写真を撮りました)

この日はこの天候だったので山頂まで往復してお会いした方はたったの一人でしたが、「七ッ石山」の山頂付近では野生の鹿に遭遇しました。
その他にもツツジの綺麗な花や青々とした木々に癒され、景色は臨めなくとも「やっぱり山は良いな」という気持ちになりました。
今回、東京都最高峰「雲取山」に登って、出来れば他の都道府県の最高峰にも登ってみたいなという気持ちになりました。
全てを一気にというのは難しいと思いますので、一山一山じっくりと時間をかけて47都道府県の最高峰に登れればいいなと思います。

2014年6月13日 倉田文裕 
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