Lavoro 「僕の仕事」

Chiudendo 「スノーカントリートレイル・クロージングイベント」

12月6日、群馬県みなかみ町の川古温泉「浜屋旅館」さんにて今年度の「スノーカントリートレイル・クロージングイベント」を行いました。
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(今年9月14日、15日にツアーで清水街道を歩いた時の写真。来年は他の場所でもツアーが出来ればと思います)

スノーカントリートレイルという名前から、これからの雪が降る季節が本番と思われる方もいらっしゃると思いますが、この名前は雪国観光圏の“雪国”という言葉から生まれたモノで、冬の雪のある時期に歩きましょうというトレイルではありませんのでご注意下さい。
この辺りはいわゆる“豪雪地帯”で、冬に大量の積雪があるので、山間部だけでなく平地にも沢山の雪が積もります。
山でのリスクという意味では冬期は夏期のそれよりも何倍も高くなるので、スノーカントリートレイルではスルーハイク期間(今年度は8月3日から11月3日)というものを設けて、比較的安全に歩ける夏から秋にかけての3ヶ月間に「期間限定」で歩いていただきました。
まだ来年度のスルーハイク期間について詳しい事は決まっていませんが、今年度と同じ時期に、同じ期間、スルーハイク期間というのを設けると思いますので、また来年の夏を待って歩いていただきますよう宜しくお願い致します。
小橋研二SCT実行委員長
(スノーカントリートレイル実行委員長の小橋研二さん。自然を愛し、自然から愛された、生粋のアウトドアマンでした)

12月6日のクロージングイベントでは、先ず10月に交通事故で亡くなられたスノーカントリートレイルの実行委員長小橋研二さんを偲んで黙祷を捧げ、世界大会の為に残念ながらイベントに参加できなかった副実行委員長の田中正人さんのビデオレターが上映されました。
その後は今年度の活動報告と来年度の予定などについて「浜屋旅館」さんの美味しい食事とお酒をいただきながらざっくばらんに意見交換をしました。
イベントにご参加いただいた方からは「こういう形で協力したい」とか、「こういう事でしたら協力できるので仰って下さい」等の有難いお言葉をいただき、今までもそうですが、来年度以降の活動においても皆様からのお力添えに感謝しつつ、このロングトレイルを発展させていかなければならないなと思いました。
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(三国街道での落ち葉掻き作業。トレイル上にある落ち葉を取り除きヤマビルの被害を少しでも減らす事が目的です)

翌12月7日にはスノーカントリートレイルのルートの一部が通る三国街道においてエコハイクを行い、登山道に降り積もった落ち葉を熊手や竹ぼうきを使って掻く作業を行いました。
この場所で、この時期に、このような作業を行った理由は、ここ数年、この場所で増え続けているヤマビルの数を少しでも減らすためで、ヤマビルの越冬の住処となる落ち葉を登山道から取り除く事で、ヤマビルの被害が少なくなるというデータを参考にして今回このような作業を行いました。
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(作業を終えた登山道はご覧の通りすっかり綺麗になりました。一つ上の写真と比べていただければ良くわかります)

僕自身もこの三国街道では何度かヤマビルにやられていて、その度に「何とかしたい」と思っていましたが、その有効的な手段というものがわからずにいました。
そして色々と調べている中で、この「落ち葉掻き」という作業がヤマビルの被害を軽減させるという意味で有効的だという事を知り、皆さんのお力をお借りしてこの作業を行いました。
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(作業終了後の集合写真。小橋実行委員長が好きだった掛け声で締めました。「お疲れ様でした!エイエイオー!」)

今回は総勢10名で2時間作業を行い、約700mの距離をキレイにしました。
この作業でヤマビルの被害がどれだけ減るのか、正確な数値でハッキリとした結果を得る事は不可能ですが、こういう作業を繰り返し行う事で少しずつデータを積み重ね、少しずつ魅力的なトレイルにしていければ良いなと思います。
6日のクロージングイベント、7日のエコハイクにご参加いただいた皆様、ご協力いただいたカッパCLUBのスタッフの皆様、本当にありがとうございました。
まだまだ未完成で、未成熟のスノーカントリートレイルを魅力的なロングトレイルにする為、これからも皆様のご協力のほど何卒宜しくお願い致します。

2013年12月10日 倉田文裕

Pista di montagna 「峠越えの古道を歩く1泊2日の旅 ~清水街道~」

前回、「谷川岳馬蹄形一周の旅」というタイトルで「谷川連峰馬蹄形縦走路」を一周した時の事を書きましたが、今回は9月14、15日にスノーカントリートレイルのツアーで新潟県南魚沼市の清水から清水峠を越えて群馬県みなかみ町の土合まで歩いた時の事を書きたいと思います。
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(出発前の集合写真。車は清水集落までしか入れないので、ここでマイクロバスを降り清水峠に向け歩き始めました)

9月14日は朝7時45分にJR越後湯沢駅の「雪国観光舎」に集合、マイクロバスに乗って南魚沼市清水まで移動しました。
清水集落から「清水峠」へと向かうルートは「十五里尾根コース」と「井坪坂コース」の2つがありますが、どちらのコースも登山口まで車で行く事は出来ないので、清水集落で車を降りて徒歩で登山口まで向かう必要があります。
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(工事用道路と国道291号線の分岐点。旧国道はうっすらと跡が見えますが、整備されていないので通行不可です)

車を降りたところで出発前の記念撮影をし、午前9時に清水集落を出発、スノーカントリートレイルのルートである「井坪坂コース」を通り、まずは「清水峠」を目指して歩きはじめました。
清水集落から「井坪坂コース」の登山口までの間は檜倉沢砂防施設の工事用道路を通ります。
工事用車両が通る道を歩くので通行には十分注意が必要で、工事箇所付近を通行する場合は職員の方の指示に従う必要があります。
この日は土曜日という事もあり、工事車両の通行はありませんでしたが、この区間を通過する際には工事車両や工事関係者の方の邪魔にならないように歩かなくてはなりません。
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(水場のパイプを直す田中正人さん。日本アドベンチャーレース界のパイオニア“世界の田中”は修理もしちゃいます)

清水集落から工事用道路をしばらく進むと国道291号線との分岐点に到着します。
この国道291号線と言うのは旧国道(清水街道)の事で今は全く整備されていないので通行止めになっています。
分岐と言っても工事用道路は舗装路で、旧国道は草がボーボーの林道という感じなので、道標も立っていますし、素直に舗装路を進めば良いので、迷う事はまずないかと思います。
そのまま工事用道路を少し進むと今度は美味しい水が湧き出る水場に到着します。
ここは正に湧き出ているという表現がピッタリの水場で、冷たくてとても美味しい水なので、是非ここの水場で水分を補給して「清水峠」へと向かっていただきたいと思います。
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(上越のマッターホルンの異名を持つ鋭鋒大源太山。見る角度によって表情を変えるその山容の美しさは随一です)

水場を通過してしばらく進むと工事用道路と登山道とに分かれる分岐が現れます。
「井坪坂コース」へと向かう場合はこの分岐を左、工事用道路の方に進みます。
「十五里尾根コース」へと向かう場合はこの分岐を右、登山道の方に進みます。
スノーカントリートレイルのルートは「井坪坂コース」を通るので、ここを左、工事用道路の方に進みます。
分岐の後は少し急傾斜の道が続きますが、その坂の途中から右側を見ると“上越のマッターホルン”の異名を持つ鋭鋒「大源太山」が見えます。
この「大源太山」は清水峠から先、蓬峠にかけても見る事が可能ですが、見る角度によって表情を変える山なので、この坂の途中からの「大源太山」もチャンスがあれば見ていただきたいと思います。
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 (檜倉沢を渡る参加者の皆さん。工事用道路は檜倉沢で終わり、沢を渡った所から井坪坂の登山道が始まります)

更に工事用道路を先へ進むと檜倉沢に到着し、そこで工事用道路が終了します。
その先は沢を横切って「井坪坂コース」の登山道へと入って行くのですが、水が流れている部分を横切る所には沢の反対側に向かって大きな石が点々と設置されていますので、脚を濡らさずに沢を横切る事が出来ます。
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(井坪坂コースの登山道は檜倉沢~兎平~本谷沢までご覧の様な比較的フラットな歩きやすいトレイルが続きます)

沢を渡るといよいよ登山道が始まります。
兎平を経て、本谷沢へと向かうトレイルの間には一部トレイル上に水が流れて小川のようになってしまっている所はありますが、アップダウンの少ない気持ちの良いトレイルが続くので、終始快適に歩ける区間だと思います。
また、途中のナル水沢を横切る部分には、小さいですが綺麗な滝壺があるので、蒸し暑い時にはここで顔を洗ったり、冷たい水で頭を冷やして先に進むのも良いのではないかと思います。
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(ナル水沢を横切る部分にある小さな滝と小さな滝壺。水がとても冷たくて綺麗で頭からかぶると気持ちが良いです)

お昼休憩は本谷沢に到着したところで丁度12時近くになったので、ここでとる事にしました。
休憩場所の本谷沢から「清水峠」まではつづら折れの登山道をジグザグに登って標高を上げていきます。
ジグザグに登って行くのでキツイ傾斜はありませんが、その分歩く距離は長くなるので、中々「清水峠」に着かないなという印象を受けます。
長いつづら折れの登山道が終わると、トラバース気味にゆっくり標高を上げ「清水峠」へと近づいて行きます。
ここまで来ると自分たちが歩いてきた工事用道路が見えたり、「清水峠」の小屋が見えてくるので俄然元気が出てきます。
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(清水峠に無事に到着。記念撮影をした後少し休憩をして後ろに見える登山道を登って蓬ヒュッテへと向かいました)

「清水峠」には13時40分くらいに到着しました。
峠には薄いガスがかかっていましたが、皆さんまだまだとても元気で、ここで少し休憩をした後、記念撮影をして、この日の宿泊場所「蓬ヒュッテ」を目指して再び歩き始めました。
前回のブログでも書きましたが、スノーカントリートレイルのルートと「谷川連峰馬蹄形縦走路」のルートは一部「清水峠」から「蓬峠」までの間で同じ部分を通ります。
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(清水峠から七ツ小屋山へと向う登山道は熊笹の中を通り抜けるトレイルで僕はこれが清水峠らしさだと思います)

実は前回書いた「谷川岳馬蹄形一周の旅」を行ったのは、この日の前日で、その時は「清水峠」を通過する時にタイミング良くガスが晴れ、綺麗な景色を見る事が出来たので、この日も期待しましたが、残念ながらガスが晴れる事はありませんでした。
ただ、「清水峠」から「七ツ小屋山」へ向かう登山道を見上げた時の景色も、その登山道から「清水峠」を見下ろした時の景色も圧倒的な存在感を放っていて、少しガスを被ったくらいでは変わる事の無い「清水峠」のその存在感はスゴイなと思いました。
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(山頂がガスで覆われている奥の山が七ツ小屋山です。写真中央には稜線を歩く参加者の皆さんの姿があります)

「清水峠」から先は「七ツ小屋山」の山頂を経由し、「蓬峠」へと向かうのですが、標高1,448mの「清水峠」から、標高1,674mの「七ツ小屋山」の山頂まで、標高差200m強を登り、そこから標高1,529mの「蓬峠」へと向かうので、「七ツ小屋山」の山頂まで登るこの上り坂が初日の最後の頑張りどころでした。
その「七ツ小屋山」の山頂手前には、「蓬峠」へと向かう登山道と「大源太山」へと向かう登山道の分岐があり、「大源太山」へと向かう登山道の途中に2人組の男性の姿が見えたので、少し話をしようとそちらに向かった所、何とそのお2人は十五里尾根の西側にある沢を詰めてここまで登って来たとの事でした。
当然の事ながらそこに道は無く、藪を漕いで急な傾斜を登って来たという事なので、世の中凄い事を実行する人がいるもんだなと感心しました。
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(七ツ小屋山の山頂を越えた後は少し下ってアップダウンの少ない綺麗な稜線上を進み、蓬ヒュッテへと向かいます)

頑張って「七ツ小屋山」の山頂まで登ったら、一度少し下って稜線上のなだらかな登山道を進みます。
この稜線上のトレイルは細かいアップダウンを繰り返しますが、傾斜のキツイ所は無く、「蓬峠」まで気持ち良く歩く事が出来ます。
この日は徐々にガスが濃くなっていったので途中周りの景色を楽しむ事は出来ませんでしたが、午後4時30分、この日の宿「蓬ヒュッテ」に全員無事に到着する事が出来ました。
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(蓬ヒュッテの周辺は濃いガスで覆われていましたが、全員無事に宿に辿り着く事が出来、最高のツアー初日でした)

過去スノーカントリートレイルのツアーとしてこの清水街道を3回歩きましたが、その全てのツアーで今回も宿泊した「蓬ヒュッテ」にお世話になりました。
ヒュッテのご主人である高波菊男さんはスノーカントリートレイルの事業にご理解をいただいている有難い方で、この日の夜は他の参加者が寝てしまった後も「どこどこの登山道を是非復活させよう」とか「どこどこの山を歩く時はガイドを付けた方が良い」といった話を遅くまでさせていただきました。
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(蓬ヒュッテのご主人高波菊男さんと記念撮影。ご主人の人柄と食事に癒され快適な時間を過ごす事が出来ました)

2日目は朝食をいただいた後、ご主人と一緒に写真を撮って7時30分に宿を出発。
この日は初日以上に台風の影響が心配でしたが、出発時に雨は降っていたものの、風はまだ強くなく、何とかこのまま最後まで荒天にならないようにと祈りながら出発しました。
ヒュッテを出て「谷川岳」方面に少し進むとすぐに土合方面と谷川岳方面に分かれる分岐にぶつかります。
スノーカントリートレイルのルートはここを土合方面へと進み、白樺避難小屋へと向かいます。
この区間は最初熊笹の中に切られたトレイルを進み、その後岩場を通過しながらトラバース気味に白樺避難小屋の方に向かうのですが、下が濡れていると岩場がスリッピーになるので、通過には注意が必要です。
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(蓬峠から白樺避難小屋方面へと向かう登山道はスリッピーな岩場を通過する所もあり、慎重に下る必要があります)

白樺避難小屋手前の分岐を土合方面へと進むとすぐに避難小屋へと到着します。
「蓬ヒュッテ」を出発してここまで丁度1時間、ここは一休みするにも丁度いいスペースがあるので、一旦小休止を挿み、一息いれてから先へ進むことにしました。
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(白樺尾根を湯檜曽川に向って下る新道は最初はつづら折れの登山道でその後は綺麗なブナ林の中を通過します)

本来スノーカントリートレイルのルートはこの先の分岐を武能沢の方へと向かい、清水街道を通って土合方面へと向かうのですが、現在武能沢は崩落により登山道が無くなってしまっており、通行が出来ない為、この部分を迂回するルートを通っています。
その迂回ルートは新道を通るルートで、白樺避難小屋の先の分岐を湯檜曽川に向かって下りていきます。
この白樺尾根上を下りていく新道ルートは、最初つづら折れの登山道になっており、ジグザグに下って標高を下げたら、その後は尾根上を真っ直ぐに下りていき、武能沢を渡って湯檜曽川沿いのトレイルを下流方向に向かって進みます。
湯檜曽川沿いのトレイルはアップダウンが少なく、息切れをするようなキツイ上りもありませんが、ガレている所や濡れていると非常にスリッピーな岩場、川側が崖になっている所もあるので、注意が必要です。
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(湯檜曽川沿いの登山道は滑りやすい所やガレている所、川側が崖になっている所などもあるので注意が必要です)

芝倉沢を渡り、少し進むとJRの見張小屋があり、その先の分岐を旧国道方向に向かうと清水街道に合流します。
この清水街道へと向かう登山道は非常に傾斜のキツイ上りですが、距離的にはとても短い区間なので、少し我慢すればすぐに清水街道に合流できます。
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(湯檜曽川沿いのトレイルで特に注意が必要な部分。ロープを掴まずには渡れない位非常にスリッピーな岩場です)

清水街道(旧国道)に合流したら下流方向へと向かい、幽ノ沢を経由して一ノ倉沢方面へと進みます。
一ノ倉沢を前に何とか雨が止む事を期待したのですが、シトシトと降り続く雨は止む事はなく、この日は“雨の一ノ倉沢”でした。
ガスがかかった一ノ倉沢と言うのは今までにも何度か見た事がありましたが、正直“雨の一ノ倉沢”というのは初めてで、ガッカリの光景が広がっているのだと思っていました。
しかし、雪渓に向かって沢を流れ落ちる大量の雨水がまるで滝のようになっていて、一ノ倉沢の上部から水が流れ落ちる光景を初めて見たので、“雨の一ノ倉沢”も素晴らしいと思ったと同時に、どんな天候でも見る者を圧倒する一ノ倉沢の力というものに感動しました。
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(JR見張小屋の分岐から旧国道へと向かう登山道。傾斜のキツい登山道ですが距離は短くすぐに旧国道に出ます)

各々暫し一ノ倉沢を堪能した後に、全員で記念撮影をする事になったのですが、その頃には一ノ倉沢はすっかりガスの中に隠れてしまい、写真には微かに雪渓が写る程度になってしまいました。
ただ、雨はこの時点でほぼ止んでおり、時間も12時ちょっと前でお昼休憩をとるにはバッチリのタイミングだったので、ベンチの設置してある所まで移動し、そこでお昼を食べる事にしました。
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(雨の一ノ倉沢。雪渓に向かって流れ落ちる雨水がまるで滝のようで圧巻の光景でした。やはり一ノ倉沢は凄いです)

お昼休憩をとり始めて間もなく、再び強い雨が降り出し、お昼どころではなくなってしまいました。
このままここで待機していても埒が明かないので、早々に片付けをしてツアーの最終目的地である谷川岳山岳資料館に向けて歩き始めました。
一ノ倉沢から谷川岳山岳資料館までは間にマチガ沢や西黒尾根の登山道口などがありますが、全て舗装路で傾斜も非常に緩いので50分もあれば到着します。
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(一ノ倉沢をバックに最後の集合写真。沢は完全にガスの中でしたが、これも自然の自然な姿なので仕方ありません)

午後1時、参加者の方もスタッフも全員無事に谷川岳山岳資料館に到着。
台風の影響で天候には多少苦しめられましたが、今回のツアーも参加者の皆様のお陰で無事に終了する事が出来ました。
ツアー終了後は谷川岳山岳資料館を見学し、マイクロバスで上牧温泉「辰巳館」さんへ移動し、お風呂に入らせていただいて全ての行程を終了しました。
今回もスノーカントリートレイルの象徴ルートである清水街道でツアーを行う事が出来、尚且つ無事にツアーを終了する事が出来たのは参加者の皆さんとご協力いただいた全ての皆様のお陰だと思っています。
本当にありがとうございます。
まだまだ未完成のこのロングトレイルを皆様のお力をお借りしながら少しずつ良いモノにしていきたいと思いますので、これからも何卒宜しくお願い致します。

2013年10月9日 倉田文裕

Ispezione 「信越トレイル視察」

昨年11月に発売されたある雑誌で2013年ヒット予測ランキングの第1位が「日本流ロングトレイル」となっていましたが、今、日本全国には「人」と「自然」と「文化」が触れ合う、地域の魅力満載のロングトレイルが次々と誕生しています。
今や全国に数あるロングトレイルの草分け的存在が新潟県と長野県の県境に位置する「信越トレイル」なのですが、9月の上旬にその国内屈指のロングトレイルを視察できるという機会に恵まれたので、実際にトレイルの一部を歩いて「信越トレイル」の魅力を直に感じてきました。
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(「これぞ信越トレイル」という綺麗なトレイル。左側のブナの木には入山者数をカウントする装置が設置されています)

「信越トレイル」は新潟と長野の県境に位置する関田(せきだ)山脈の尾根上に延びる全長80kmのロングトレイルで、自然環境と文化を守りながら山と人とのかかわりを後世に伝えていく事を目的として2008年9月13日に開通しました。
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(移動中のバスの中では信越トレイルクラブのガイドの方が信越トレイルについて解りやすく説明してくださいました)

この日本で最初の本格的なロングトレイルの構築には日本のロングトレイルの第一人者である故加藤則芳さんが大きな役割を果たしています。
加藤則芳さんはアパラチアントレイルやジョン・ミューア・トレイルなどの世界中のハイカーが憧れるアメリカのロングトレイルを踏破し、国内外の自然や自然保護をテーマにした執筆活動を続けてきた作家/バックパッカーで、日本で誕生した多くのロングトレイルの発展、構築に貢献してきました。
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(今回は関田峠からトレイルに入って筒方峠の手前④-14という分岐で茶屋池の方向に下りてトレイルを出ました)

加藤則芳さんと共に信越トレイルを立ち上げたもう一人の中心人物が信越トレイルクラブ事務局長の木村宏さんで、今回の視察はもちろんの事、スノーカントリートレイルがまだ構想段階だった頃から色々とアドバイスをいただき、大変お世話になっています。
とてもお忙しい方なので、今回一緒にトレイルを歩く事は出来ませんでしたが、視察前夜の食事会にはお忙し中お越しいただき、「信越トレイル」にまつわる貴重なお話を沢山していただきました。
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(信越トレイルクラブ登録ガイドの皆さんは信越トレイルの自然・文化・歴史の話を分かりやすく説明して下さいます)

視察当日、前夜から降り続く雨が朝になっても止まず、一日中雨の中の視察を覚悟しましが、トレイルに入る頃にはすっかり雨は止み、トレイルは快適に歩く事が出来ました。
先ず最初にガイドの方に案内していただいたのは関田峠からトレイルに入り、筒方峠方面に向かって茶屋池に下りるというルートで、距離は短かいのですが、これぞ「信越トレイル」といった綺麗なブナ林のトレイルを堪能する事が出来るルートでした。
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(豪雪地帯の冬にも負けない信越トレイルのしっかりとした道標。道標に「倉田」という文字があり親近感が湧きます)

見事なブナ林を抜けるトレイルの両脇には様々な種類の草花が自生していて、その一つ一つを丁寧に説明いただきながら歩いたのですが、僕が流石は国内屈指のロングトレイルだなと思った事は、トレイルを歩いた人の数をカウントする装置がルートの数ヶ所に設置されているという事で、トレイルのどの区間をいつ、どれくらいの人が歩いているか把握できるようになっていました。
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 (唯一国道292号線を横断する区間。道標が丁寧に設置されており道に迷う方が難しいのではないかと思います)

茶屋池に下りた後はルート上で唯一国道を横断する部分のある涌井地区へと車で向かい、その周辺を視察しました。
国道292号線を横断するこの区間一つをとってみても、非常に丁寧に道標が設置されていて、これなら多くの方が安心してトレイルを歩く事が出来るなと感じました。
スノーカントリートレイルとして今すぐにでも見習うべきところ、今すぐには無理でもいずれは見習うべきところ、色々ありますが、一つずつ、少しずつやって行くしかないなと感じました。
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(「まだらお高原・山の家」内部。信越トレイルの最新情報もここでゲットできます。石川弘樹さんのサインもあります)

お昼休憩は斑尾高原の情報発信基地「まだらお高原・山の家」を見学がてら施設内のテラスでいただきました。
こちらの施設は年中無休で営業をしていて、斑尾高原の詳細な情報はもちろんの事、「信越トレイル」の公式マップ等も取り揃えており、トレイルに入る前にこちらに立ち寄り、最新の情報を仕入れてからトレッキングをスタートさせる事も可能です。
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(マップ上に赤ラインで記されたトレイルはペットと歩けるトレイルです。ルールを守って楽しくトレイルを歩きましょう)

午後は先ず「信越五岳トレイルランニングレース」のスタート地点である斑尾高原スキー場に向かい、「信越トレイル」の南の起点「斑尾山」の登山口周辺を視察しました。
この登山口で最も印象的だったのが、「ペットと歩けるトレイルのルール」と書かれた看板が設置されていた事で、人だけでなくペットとトレイルの関わり方もしっかりと考えている事に凄いと思いました。
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(赤池テントサイト。草は短く刈り込まれ快適にテントを張る事が出来ます。テン泊でのスルーハイクしてみたいです)

斑尾山の登山口の次は僕も是非見たかった「信越トレイル」のテントサイトへ向かいました。
信越トレイルテントサイトは今回視察した「赤池テントサイト」の他にも「桂池テントサイト」、「とん平テントサイト」、「野々海高原テントサイト」など数ヶ所に設けられていて、テントを担いでのスルーハイクが可能です。
また、各サイトにはトイレが併設されており、サイトによってはコンセントからモバイルの充電が可能なところもあるそうです。
テントサイトに関しては道標以上に今すぐ何とかなるモノではありませんが、スノーカントリートレイルのルート上にも山小屋や避難小屋、幕営地が無い場所にテントサイトを整備したいという気持ちは強いので、これも一つずつ、少しずつやって行きたいと思います。
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(実は信越トレイルの視察後に高橋まゆみ人形館も見学しました。心温まる作品の数々にメチャクチャ癒されました)

「赤池テントサイト」を視察した後は「希望湖」と書いて「のぞみこ」と読む湖の湖畔トレイルを少し歩いて今回の視察を終えました。
今回、僕は初めて「信越トレイル」を歩きましたが、とても完成されているという印象をもちました。
“綺麗なトレイル”、“しっかりとした道標”、“整備されたテントサイト”と、トレイル自体が完成しているという事はもちろんですが、ガイドブックやマップ、ガイド派遣や体験プログラムといった事までしっかりと完成している事にビックリしました。
スノーカントリートレイルとしては、この完成された素晴らしいロングトレイルをお手本して、少しずつ理想的なロングトレイルに近づいて行けたらいいなと思いますが、スノーカントリートレイルの“らしさ”というものも失わないようにしてより良いトレイルを作っていきたいと思います。
この度はご多忙中にもかかわらず木村宏事務局長はじめ信越トレイルクラブのスタッフの皆様方には大変お世話になりました。
本当にありがとうございました。


2013年9月23日 倉田文裕

Pista di montagna 「PEAKS特別編集 『日本のロングトレイル』 後編」

前回、前々回と2回に亘って8月27日に枻出版社さんから発刊された『日本のロングトレイル』という雑誌の取材でスノーカントリートレイルのルートの一部「小赤沢~三国峠」を歩いた時の事を書きましたが、今回は2泊3日の旅の最終日、3日目の事を書きたいと思います。
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    (今回の旅で僕の足もとを支えてくれたTevaSphereのトレッキングモデル。2013年の秋冬モデルです)

3日目はまず2日目に来た道を登り返して、もう一度平標山山頂に向かいました。
理由は前日に天候が優れず、思うように撮影が行えなかった山頂付近での撮影を再び行う為で、「今日は天気が良くて良い写真が撮れますように!!」と祈りながら再び山頂を目指しました。
しかし、残念ながらこの日も山の神様はご機嫌ななめだったようで、雨は降っていませんでしたが、ガスが濃く、中々撮影の機会は訪れませんでした。CIMG5578
(平標山山頂。山の家で一緒だったご夫婦がガスが晴れるのを待って2人仲良く座っています。素敵なご夫婦でした)

それでも小一時間ほど同じ場所で粘ったところ、我々の願いが神様に届いたのか少しずつガスが取れてきました。
快晴で絶好の撮影日和という訳にはいきませんでしたが、何とか出版社の泥谷さんとカメラマンの後藤さんからオッケーが貰える写真を撮る事が出来、気持ち良く平標山を後にする事が出来ました。CIMG5591
(平標山頂付近から平標山の家の方を見た写真。奥の方には大源太山、更に奥の方には三国山が見えています)

再び「平標山の家」まで戻り、美味しい湧き水を補給しながら一休み、休憩後、当初の予定通り大源太山方面に向かって歩きはじめました。
この頃には空はすっかり晴れわたり、夏らしい暑さと日差しが戻って来ました。
小屋から大源太山へと向かう道は展望の良い稜線上にあり、振り返ると2日目に登ってきた平標山登山道のある稜線や平標山、そして平標山から山の家へとつながる尾根上の登山道をハッキリと見る事が出来ます。
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(平標山の家付近からの眺め。平標山のお隣りにある「仙ノ倉山」は日本二百名山の一つで標高2,026mあります)

大源太山の山頂はスノーカントリートレイルのルート上には含まれていませんが、ルートからすぐ近くの所にあり、山頂とその付近からの景色が素晴らしいので、時間と体力に余裕のある方は是非立ち寄っていただきたいポイントです。
大源太山から先、三国山までの間は三角山のピークを含む2、3回のアップダウンを繰り返します。
この区間も後ろを振り返ると平標山と平標山へと到る稜線が綺麗に見え、「あ~、あそこから歩いてきたんだな」という達成感みたいなものを感じられます。CIMG5592
(山の家にある鐘を鳴らす泥谷さん。とてもいい音がしました。奥の方には平標山の雄大な姿も見る事が出来ます)

実は大源太山同様、三国山の山頂もスノーカントリートレイルのルートは通っていません。
ただ、ここもルートからすぐ近くの所にあり、山頂を経由してもスノーカントリートレイルのルートに戻る事が出来るので是非立ち寄っていただき、山頂から南面に広がる綺麗な景色を眺めてもらいたいと思います。
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(「平標山の小屋」から大源太山へと向かう途中、後ろを振り返ると自分達が辿ってきたルートがハッキリと見えます)

三国山の山頂から三国峠へと下りる道も平標山の山頂から平標山の家へと下りる登山道のような綺麗に整備された木道が続きます。
疲労した脚にはこの木道の下りが堪えるかもしれませんが、下を見下ろすと、これから向かう三国峠にある神社の社殿がハッキリと見え、周辺を見渡すと峠から稲包山へと続く綺麗な稜線やグリーンシーズンの苗場スキー場などが見えるので、疲労を忘れて気持ち良く下れると思います。
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(三国山山頂付近の登山道。この付近の木道は斜面の方に傾いていますので踏み外さないよう気を付けて下さい)

今回初めて知った事なのですが、三国峠にある神社は社殿の一部が解放されていて室内で休めるようになっています。
今年の夏は例年にない暑さで、例え標高の高い所でも熱中症の危険性があるくらいだったので、こういう配慮は非常にありがたいと感じました。
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 (三国峠にある御坂三社神社。とても立派な鳥居に綺麗な社殿で、社殿の一部は休憩所として開放されています)

この三国峠からスノーカントリートレイルのルートは三国街道に合流します。
三国街道は関東と越後を結ぶ交通路として極めて古くから利用されており、上杉謙信の関東遠征の際にも利用されました。
現在はその大部分が国道17号となっていますが、三国峠から大般若塚にかけての区間には「三坂の茶屋跡」や「長岡藩士の墓」など街道の歴史に触れる事が出来るポイントが幾つかあり、まだ沢山の人がこの道を行き来していた当時の様子を感じながら歩ける区間になっています。
旧三国街道・三国峠を歩こう!
 (「赤谷プロジェクト」の方々が制作した「旧三国街道」の情報満載マップ。このマップのダウンロードはこちらから)

今回の旅では大般若塚の分岐を法師温泉の方へ下り、そのバス停で旅を終えましたが、スノーカントリートレイルのルートとしては法師温泉には下りずに猿ヶ京の方に向かうルートになっていますので、時間と体力に余裕がある方は猿ヶ京温泉まで歩くのも良いかと思います。
旧三国街道・三国峠を歩こう!MAP
 (このマップには「注意したい森の動物」の情報や「三国峠」と「旧三国街道」の歴史に関する事も書かれています)

三国峠から先、猿ヶ京へ下りるルートも、大般若塚の分岐から永井宿の方へ下りるルートも、今回歩いた法師温泉の方へ下りるルートも、どのルートも快適な登山道なのですが、一つだけ注意していただきたい事があります。
それは「長岡藩士の墓」よりも低標高の場所にヤマビルが生息しているという事で、靴に虫よけスプレー等をかけ、ズボンの裾を厚手の靴下の中に入れて靴を履くなどの予防をしていただく必要があります。
活動期は5月頃~10月頃にかけてで、雨の後は特に注意が必要です。
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(1966年創業の和菓子製造直売のお店「新月」さん。山を歩いた後にいただいた「峠の酒まんじゅう」は最高でした)

ヒルの話はこの位にして、山を降りた後と言えば、やっぱり美味しい「食べ物」と気持ちの良い「温泉」だと思います。
今回の旅のゴールである法師温泉の「長寿館」には国登録有形文化財に指定されている「法師乃湯」をはじめ、「玉城乃湯」や「長寿乃湯」という名湯があります。
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(猿ヶ京温泉に古くから伝えられる真のパワースポット「縁結びの滝」。詳しくはこちらのホームページをご覧ください)

猿ヶ京温泉にはお食事も充実した日帰り温泉「まんてん星の湯」や猿ヶ京名物“峠の酒まんじゅう”を販売している和菓子製造直売のお店「新月」等があり、温泉で癒され、食事で回復し、お土産で〆るという山を降りた後の理想的な流れをこの場所で過ごしていただければと思います。
日本のロングトレイル(表紙)
『日本のロングトレイル』。日本全国の人気トレイルの中でスノーカントリートレイルが一番最初に紹介されています)

今回のこの2泊3日の旅、最初は1回のブログで書ききるつもりでしたが、結局、「前編」「中編」「後編」の3部作となってしまいました。
前編でも書きましたが、今回の旅の詳しい情報は枻出版社さんから8月27日に発刊されたPEAKS特別編集『日本のロングトレイル』という雑誌に掲載されていますので、是非そちらをご覧いただければと思います。
今回お世話になった枻出版社の泥谷さん、同社カメラマンの後藤さん、コロンビアスポーツウェアジャパン久野さん、どうもありがとうございました。

2013年9月13日 倉田文裕

Pista di montagna 「PEAKS特別編集 『日本のロングトレイル』 中編」

前回のブログでは8月27日に枻出版社さんから発刊された『日本のロングトレイル』という雑誌の中でスノーカントリートレイルの事が紹介されている事とその雑誌の取材でスノーカントリートレイルのルートの一部「小赤沢~三国峠」までを2泊3日で歩いた時の事を少し書きましたが、今回はその旅の続きで、2日目の事を書きたいと思います。
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 (清津川に架かる橋「小日橋」。ここまでマイカー、タクシーが入れます。良く見ると「→赤♨」という文字が見えます)

初日は小赤沢から苗場山に登って、昌次新道を下り、赤湯温泉「山口館」に宿泊。
多少雨には降られましたがトレッキングも撮影も滞りなく進みました。
2日目の朝は朝食前に再び温泉に浸かり気持ち良く目を覚ましてから美味しい朝食をいただいて出発しました。
2日目の行程は赤湯温泉から火打峠へと向かい、松手山経由で平標山へと登り、山頂から三国峠方面へ下りて「平標山の家」に泊まるという行程でした。
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 (火打峠の平標登山口から「松手山」までは急坂が続きます。松手山まで頑張れば一気に前方の視界が開けます)

この日も初日同様天気予報は曇りか雨という事で良いとは言えず、夕方、雷と夕立が心配だったので、夕方前に「平標山の家」に着けるよう早目に赤湯温泉を出発しました。
赤湯温泉から火打峠までは、まず鷹ノ巣峠経由の登山道を歩き、棒沢橋を渡ってからはしばらく林道を歩きます。
この林道の途中に「小日橋」という名の橋があり、ここまで車で入ってくる事が出来てタクシーもこの場所まで呼ぶ事が出来ます。
更にこの林道をしばらく進むと左側に登山道へと下りる分岐が現れるのでそちらに進みます。
一度沢へと下りて渡渉し、少し登って小さな尾根へと出たら再びトレイルを下って苗場スキー場の北側、グランドがある所に出ます。
この間、苗場スキー場のリフトの管理道や林道、「苗場インデペンデンス・ボードウォーク」の木道等と合流したり交差したりする所があるので、迷い込まないように注意が必要です。
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(シモツケソウ【下野草】。松手山から平標山までの間は高山植物が豊富で、花畑のようになっている所もあります)

グランドと苗場インデペンデンス・ボードウォークの木道の間を真っ直ぐに進むと浅貝川に架かる橋があり、その橋を渡ります。
橋を渡って少し行くと激坂が待っており、その坂を越えると火打峠へと到着します。
火打峠の平標登山口には駐車場があり、トイレと飲み物の自動販売機もあります。
また、近くには「元橋」と「平標登山口」というバス停があるので、ここでトレッキングを終える事も、ここからトレッキングを開始する事も出来ます。
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(松手山から平標山へと続く道は展望の良い尾根上を通ります。天気が良ければ下の写真の様な景色を望めます)

スノーカントリートレイルのルートはこの火打峠から松手山を経由して平標山へと登り、山頂から平標山の家に下りていくというルートですが、松手山から上は樹林帯を抜け、雷などから身を守るものが無くなってしまうので、もし天候が心配な場合はエスケープルートとして火打峠から直接「平標山の家」に向かう平元新道を通るという選択をしていただいた方が良いかと思います。
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(平標山頂付近から松手山方向を見た写真。晴れた日の尾根道からの眺めは最高で一見の価値があると思います)

火打峠から松手山までの間は良く整備された木段の道が続きますが、傾斜がキツく決して楽ではなく、我々も汗だくになって登りました。
ただ、松手山を越えると視界が開け傾斜も緩くなるので精神的にも肉体的にも比較的楽になります。
また、松手山から平標山にかけての登山道は非常に展望の良い尾根上にある為、周辺の景色を楽しみながら登る事が出来ます。
残念ながらこの日はガスが濃くて偶にしか景色を見る事は出来ませんでしたが、草原状の尾根道には沢山の高山植物が咲いていて“高山植物の花畑”みたいになっていたので十分我々の目を楽しませてくれました。
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(平標山山頂から平標山の家へと向かう登山道はご覧の様な木段が整備されていてとても歩きやすくなっています)

撮影の方ですが、本来ならばキレイな景色が望める場所で少し粘って機会をうかがっていましたが、ガスは晴れる事なく中々その機会は訪れず、この日は撮影を断念して平標山頂へと向かい、山頂で一休みした後に「平標山の家」へと向かいました。
山頂から小屋へと向かう道は木段状で歩きやすく、前方にはこの日の宿である「平標山の家」や翌日に歩く稜線、更には大源太山などを一望する事が出来、左後方を振り返ると日本200名山の「仙ノ倉山」を望む事が出来ます。
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(「平標山の家」。向かって左側が有人の山小屋、右側が無人の山小屋です。幕営地もあるのでテント泊も可能です)

この日は夕立に降られる事も、雷に脅かされる事も無く、宿の「平標山の家」に到着。
流石にここには温泉は無く、初日のように“温泉で疲れを癒して”という訳にはいきませんでしたが、ボディーシートで身体を拭いてサッパリしてから各々宿でゆっくりそれぞれの時間を過ごしました。
平標山の家は有人の小屋の横に無人の小屋が併設されていて、有人小屋での食事付きの宿泊の他に、無人小屋での素泊まり、幕営地でのテント泊も可能です。
我々は有人小屋に食事付きで宿泊したのですが、夕飯も朝食もとても美味しく、小屋の内部もとても清潔で快適に過ごす事が出来ました。
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(「平標山の家」で飲む事が出来る湧き水。正に“山の恵”と呼ぶに相応しい湧き水で、冷たくてとても美味しいです)

ここの山小屋も今回初めて泊まったのですが、小屋の前の流しの蛇口から止めどなく流れ出ている湧き水が冷たくて本当に美味しく、ここに来る度に毎回お腹がガバガバになるくらい頂いています。
越後駒ヶ岳の「駒の小屋」のお水も大変美味しいですが、ここのお水も負けないくらい美味しいので、是非ここのお水で美味しいコーヒーを淹れて飲んでみて下さい。
今回の中編も大分長文になってしまいましたが、次回は旅の最終日、3日目のトレッキングのついて書きたいと思います。

2013年9月9日 倉田文裕

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